札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『染谷将太』タグの付いた投稿

映画 『アントキノイノチ』 100マイル試写会



さだまさし氏の同名小説を、岡田将生くんと榮倉奈々ちゃんの
ダブル主演で映画化。

ん?と思ってしまう面白いタイトルですが、複雑な過去を
持ち心を閉ざした男女が、遺品整理業という仕事を通じて
出会い、生きる力を取り戻していく姿を描く命の物語。

生きることって当たり前のようで難しい...。
生きることの重さ、生きた命の意味を考えさせられる作品でした。

劇中に登場する遺品整理業「クーパーズ」は実在の会社
キーパーズさんがモデルになっているそうです。
(そういえば、がけっぷち姉妹が犯罪現場の清掃会社を始める
サンシャイン・クリーニング』 は心温まる大好きな映画です)


心に闇を持った難役を演じる岡田くんの繊細な演技に
キュンキュンですが、冒頭からビックリ...。 
過去に傷を持つ2人を見守る先輩役のネプチューン
原田泰造さんは 『神様のカルテ』 に続きおいしい役どころ。
注目は 岡田君の同級生を演じ、出番は少ないながらも
強烈な印象を残す 『パンドラの匣』 の染谷将太くん。
ヴェネチア映画祭で新人賞を受賞した『ヒズミ』も楽しみっ。

前半丁寧に描いていただけに、映画タイトルを連呼する
後半からの唐突な展開が残念だったなぁ。

元気があれば何でもできる!って感じですかねぇ。

11月19日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティアほか全道でロードショー
 
アントキノイノチ
高校時代、とある事件がきっかけで心を閉ざしてしまった永島杏平は、遺品整理業を
父親に紹介してもらい働き始める。そこで出会った久保田ゆきや仕事仲間と共に
過ごすうちに、杏平は少しずつ心を開き始める。そんなある日、ゆきは衝撃的な
過去を杏平に告白し、彼の前から姿を消してしまう。


監督・脚本:瀬々敬久
原作:さだまさし
出演:岡田将生/榮倉奈々/松坂桃李/原田泰造/染谷将太
    檀れい/鶴見辰吾/柄本明/堀部圭亮/吹越満/津田寛治
    宮崎美子  ほか
上映時間:2時間21分
「公式サイト」 http://antoki.jp/


過去の映画レポはこちら★

映画 『パンドラの匣』



ヴィヨンの妻』 に続いて、生誕100周年を迎えた太宰治の
原作小説を映画化した 『パンドラの匣』 を観賞。

今回も原作は未読。 なんとも不思議なトレーラー
惹かれて観てみたら、コレが大正解!

物語は、風変わりな結核療養所を舞台に、そこへ入所した
少年「ひばり」に芽生えていく恋心や希望を瑞々しく描く。

コレは本当に太宰作品なのか?
レトロポップな独特の世界観と映画を彩る菊地成孔氏の
手がけた音楽にハマった。 後半失速の「ヴィヨン」より好み。

太宰×菊地コラボも素晴しいのですが、キャスティングが絶妙。
フレッシュな染谷将太くんに、芥川賞作家で歌手でもある
川上未映子さんの映画初出演とは思えぬ妖艶さと存在感、
小悪魔キャラがハマっていた仲里依紗ちゃんの好演が光る。

「やっとるか」 「やっとるぞ」 「がんばれよ」 「よーしきた」
なんとも不思議な診療所の掛け声と音楽が頭から離れない(笑)

パンドラの匣   「公式サイト」
結核を患う少年・ひばりは終戦を機に、「健康道場」と称する風変わりな結核療養所に
入所。看護士のマア坊や、美人看護士長の竹さん、個性的な療養患者たちとの日々を
通して、次第に生きる活力を取り戻していく。


監督・脚本・編集:冨永昌敬
原作:太宰治
音楽:菊地成孔
出演:染谷将太/川上未映子/仲里依紗/窪塚洋介/ふかわりょう
    小田豊/杉山彦々/KIKI/洞口依子/ミッキー・カーチス ほか
上映時間:1時間34分

シアターキノにて上映中

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