札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『ファンタジー』タグの付いた投稿

映画 『空気人形』



ファンタジー・ラブストーリーと思いきや、そこは是枝監督...
想像以上に衝撃的で、じわりじわりと考えさせられる奥深い作品。

心を持ったリアルドール(空気人形)を通して、空虚で孤独な
現代人を淡々と描いた切ない物語。
空虚感を抱える人々にしみじみ共感...。

ヒロインの「空気人形」を演じた ペ・ドゥナは、彼女以外に
考えられないくらいのハマリ役。 『子猫をお願い』を観て以来、
透明感に溢れ、年齢不詳の可愛らしさが魅力的だったけど、
こんなにスタイルがよかったっけ?と思うほど、スラリとした
抜群のプロポーションを披露し、大胆かつチャーミングに
「空気人形」を好演。 人形しか愛せない孤独な中年男を
演じた板尾創路の存在感も見逃せない。

印象的だったのが、空気人形の抜けてしまった空気を
憧れの男性に吹き込まれるシーン。
体と心も満たされて、とっても官能的。

是枝監督作品の『誰も知らない』『歩いても 歩いても』
とは、また違った魅力のある本作。
ワタシは好きな作品ですが、好みが分かれそう...。

空気人形   「公式サイト」
古びたアパートに暮らす秀雄の等身大の空気人形が、本来持ってはいけない
「心」を持ってしまう。秀雄が出掛けた後、一人で街に出るようになった彼女は、
やがてレンタルビデオ店で働く純一に想いを寄せ、その店でアルバイトを始めるが...。


監督・脚本・編集:是枝裕和
原作:業田良家 (短編漫画「ゴーダ哲学堂 空気人形」)
出演:ペ・ドゥナ/ARATA/板尾創路/高橋昌也/オダギリジョー
    富司純子/余貴美子/岩松了/寺島進 ほか
上映時間:1時間56分  R-15

■シアターキノ,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で上映中 


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映画 『おと・な・り』



おと・な・り
自分の道を模索するカメラマンの聡と、フラワーデザイナーを目指す七緒は
ともに30歳。恋人なし。レトロなアパートに住む隣同士だが会ったことはない。
しかし、壁を通して聞こえる何気ない音にお互い心地よさを感じていた・・・。


岡田准一×麻生久美子が贈る、等身大のラブストーリー。

顔を合わせたことがないアパートの隣同士の男女が、
壁越しに聞こえてくる「音」を通じて、お互いに惹かれ合う
恋の行方を描いた恋愛ファンタジー。

多少のツッコミ所はあるものの、もどかしさやドキドキ感を
散りばめた瑞々しく心地よい作品。
16ミリフィルムのざらついた感じの映像もイイ感じ。

風景カメラマンへの転向を夢見て葛藤する智を演じる岡田くん。
カメラを持つ指が美しいっ。
麻生久美子ちゃんが演じる、仕事に一生懸命だけど恋は臆病に
なっている七緒の姿に女性は共感できるんじゃないかな。
頑張っていれば、岡田くんみたいなおとなりさんが...妄想でニタニタ(笑)。
主演のお二人の好感度の高い自然な演技も良いのですが、
谷村美月ちゃんと岡田義徳くんの存在感はスゴイ。

そして、映画のもう一つの主役が「音」。
七緒の鼻歌「風をあつめて」やフランス語をレッスンする声、
聡のコーヒー豆を挽く音やキーチェーンが揺れる音などの生活音。
音を通じて惹かれあうなんて、とってもロマンチック。

耳を澄ませて、エンドクレジットも要チェック!
メロンパンと美味しいコーヒーが飲みたくなる、ほっこりムービー。
ミニシア系好きにおすすめです。

監督:熊澤尚人
出演:岡田准一/麻生久美子/谷村美月/岡田義徳/池内博之
    市川実日子/とよた真帆/平田満/森本レオ ほか
上映時間:1時間59分
「公式サイト」

5月30日(土)~ユナイテッド・シネマ札幌 にてロードショー  


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映画 『悲夢 Himu』



悲夢 Himu
深夜に元恋人を追って車を走らせていたジンが、突然路地から飛び出してきた車と
衝突する夢を見る。そのリアルな夢に胸騒ぎを覚えて記憶を頼りに車を走らせると、
彼が夢で見たのと寸分違わぬ事故が起きていた。そこで警察に拘束されたのは
ランという女性だった。


韓国の鬼才キム・ギドク監督が日本人のオダギリジョーをどう撮るのか
興味津々で観賞。 ラブ・ストーリー? ダーク・ファンタジー?
一言で表現しがたい不思議な映画。

男(オダギリジョー)が見た夢の中の行動を、女(イ・ナヨン)が夢遊病状態で
行動を起こすというストーリーは面白く、二人の衣装が白と黒だったり、
夢と現実、男と女が対照的に描かれているのが印象的。
部屋や衣装、景色など色彩感覚は本当に美しい。

でも普通にオダジョーは日本語をしゃべり、他の登場人物は韓国語を
話すのに会話が成り立つという違和感...。
そしてオダジョーの睡魔と闘う姿に苦笑い。コメディじゃないよね?

切なく痛々しいシーンも多いけど、美しいラストに救われた。
このギドク作品も万人受けするとは言いがたいなぁ...。

原題:SAD DREAM
監督・脚本・撮影:キム・ギドク
出演:オダギリジョー/イ・ナヨン/パク・チア/キム・テヒョン ほか
上映時間:1時間33分
<公式サイト>  シアターキノ にて公開中  


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映画 『永遠のこどもたち』

 

永遠のこどもたち
自分が育った孤児院を買い取り、夫と息子のシモンと移り住み、
障害を抱えた子供たちのために養護施設を再建しようとするラウラ。
ところがある日、シモンが忽然と姿を消してしまう。


『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロが
プロデュースということで期待して鑑賞。 

チラシには、スピリチュアル映画などと書かれているが、
親子の深い愛情を描いた、怖くて悲しいミステリーホラーといった感じ。
独特な雰囲気と美しい映像が印象的。

オープニングの演出からツボ。
冒頭から後半の重要なシーンの複線が張られ、目が離せない。
ミステリアスな展開にドキドキハラハラ緊張感が続く。

ラストでわかるタイトル『永遠のこどもたち』の意味にしみじみ...
なんともいえない余韻が残る。 視点を変えて、再度観たい。

監督:フアン・アントニオ・バヨナ 
製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
出演:ベレン・ルエダ/フェルナンド・カヨ/ロジャー・プリンセブ/マベル・リベラ
    モンセラット・カルージャ
上映時間:1時間48分

「永遠のこどもたち」公式サイト

シアターキノにて公開中  


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映画 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 試写会



ベンジャミン・バトン 数奇な人生
1918年、ニューオリンズ。ある夫婦の間に男の子が生まれ、妻は出産後亡くなった。
その赤ん坊の顔はシワだらけで目は白内障、足腰も弱っていて老人のようだった。
ショックで父親は見知らぬ家の前に置き去りにしてしまう。「これも神の奇跡」と黒人女性の
クイニーは彼をベンジャミンと名付け育てることに。ベンジャミンは日に日に成長したが、
不思議とだんだんと若返っているように見えた。そんな折り、6歳の少女デイジーに出会う。


素晴らしい! 3時間近くスクリーンに釘付け。
長さを感じさせないくらい魅力的な作品でした。

80歳の外見で生まれ、だんだん若返っていく特別な人生を送った男の物語。
まず、この設定が興味深い。

老人姿の70代、60代、実年齢の40代、そして20代のベンジャミンを
みごとに演じたブラッド・ピット。
ベンジャミンの生涯の恋人・デイジー役にオスカー女優のケイト・ブランシェット。
監督は、『セブン』や『ファイト・クラブ』に続き、ブラピと3度目のコラボ
となるデヴィッド・フィンチャー。

第一次世界大戦から21世紀に至るまでの時代背景を織り交ぜながら
人生の喜びや悲しみを丁寧に描いている秀作。

純粋なベンジャミンと、彼を支えた人々との交流に心が温かくなり、
デイジーとの純愛は切なくて涙。
人との出会いを大切にしなくちゃとしみじみ感じました。

見所は、ブラピとケイトの美しさ。
ケイトのダンスシーンが美しくて、CG加工された若い肌がうらやましいくらいまぶしい。
20代のブラピは『リバー・ランズ・スルー・イット』時代を彷彿されるくらい美しい。
久しぶりの美しいブラピに見惚れちゃいました。

ブラピの見所テンコ盛りですが、ファンじゃなくても充分楽しめる作品です。
なんとブラピの実娘がちょこっと登場するのでお見逃しなく。

「ベンジャミン・バトン」公式サイト

2009年2月7日(土)より
スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道で公開  上映時間:2時間47分


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