« 金融全般⑳:「FXについて」 金融全般㉒:「実質金利というもので考える」 »
金融全般㉑:「NISA(少額投資非課税制度)について」
Posted by finance on 2014年11月24日(月) 16:29
こんにちは。
金融全般第21回目は、「NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)について
書いてまいりたいと思います。
アベノミクスの一環として、日本版ISA(Individual Saving Account)
がNISAとして2014年1月からスタートいたしました。
英国のISAを模範に、年間元本100万円までの上場株式や投資信託への
投資に関して、そこからの分配金や売却益などにかかる20%の税金を
非課税にする制度です。
銀行や証券会社でNISA専用の口座を、通常の口座と別に開く必要があり
ます。
投資をしている人にとっては、年間100万円とはいえ、そこからの収益が
非課税になるというのはとてもうれしいことです。
年間100万円で最大5年間に渡り投資できるので、最大500万円の投資から
の収益が非課税になることになります。
しかし、一つ大事なポイントがありまして、それは、
「銀行や証券会社すべての中で、NISA口座は1つしか開設出来ない」
というルールです。
既存投資家の新たなキャッシュによる投資、投資未経験者への投資への参入
などを期待して、銀行、証券会社が躍起になって口座獲得に動いていました。
NISA口座はいったんどこかで作ると、他の銀行・証券会社では作れないから
です。
せっかく投資をするならば、一部だけでも非課税になるとよいですね。
ここで、とっても大事なポイントがあるのです。
「NISA口座は、どこで開けたらよいのか?」ということです。
まず、銀行と証券会社の間で選ぶとしたら、、、
あらゆる可能性を考えるなら、「証券会社」で作るのが有利です。
なぜなら、「銀行では投資信託しか買えないから」です。
証券会社であれば、対象の「株式と投資信託の両方に投資出来ます」。
投資信託にしか投資しないから大丈夫という方以外は、株式も買える選択権がある
方が良いと考えます。
では、証券会社の中で、いいところはあるか?ということですが、例えばSBI証券や
楽天証券などでは、NISA口座で投資する際の株式の売買手数料を無料としていたり、
NISA口座だけの優遇措置をとっている証券会社があります。
証券会社を選ぶ際には、手数料の優遇措置があるかどうかと、取扱の投資信託の
ラインナップが豊富かどうかということと投資したい投資信託があるかどうかと
いうところが、選択する条件になると思います。
という意味では、前述の2つの証券会社はとてもメリットがあると思います。
各社いろんな施策を打ってきていますので、比較サイトなどをご覧になりながら、
最も良いと思われる証券会社でNISA口座を開設されることをお勧めいたします。
アベノミクスにおいては、NISAの立ち上がりが予想以上に好調なので、将来的に
NISAの非課税枠を月20万円、つまり年間240万円に引き上げることも検討してい
るということで、この先どんどん目が離せない存在になるかもしれません。
すでにNISA口座を開けた方は、それを有効に使って、まだ開設してない方は、
メリットの大きなところでの口座開設と有効利用を考えていっていただけたら
と思います。