札幌100マイル

双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地

札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。

2009年03月28日 の投稿一覧

様々な円山ツインズ

すっぴんだと死体に見える樋泉です。

今日は記事が長くなるので2回に分けて更新しようと思った次第です。

楽しみにしてくださる方がいる限り、できるだけ頻繁に記事を書きますね。
トラックバックや、お客さまからの嬉しいお言葉で、日々励まされています。
励まされると同時に、とても恥ずかしくなってしまって、「エア彼氏」や「綾瀬はるか」といった記述を削除してしまおうかと本気で悩んだりもします。


円山動物園には、ホッキョクグマのみならず、ライオンや人間のツインズもおり、人気を博しています。



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動物園にお越しの際は、さまざまなツインズをお楽しみください。


今日撮った写真の中でとりわけ好きなものをアップします。

背中
何をおもう?

元気出しなよ
「元気出しなって。男なんていくらでもいるって」

可愛いとしか言えませぬ
猛獣のクセに。なんて可愛い顔。

熊文字によるM
これは知る人ぞ知る熊文字。
マルヤマのMを表しているそうです。

失礼しました。

サタデー・ナイト・フィーバー

土曜の夜だから、というだけで今日のタイトルを考えた経営管理課の樋泉です。
なにひとつフィーバーしていません。
フィーバーしたためしがありません。

26、27日はホッキョクグマの様子を見に行くことができませんでした。
ちょっとだけ忙しかったのです。

今日は若干の余裕があったので、午後から熊館に足を運びました。
梯子を登りかけたところで、寄附で頂いたイチゴの写真を撮って、と河西飼育員に呼び止められました。

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こちらがホッキョクグマ担当の河西飼育員です。

某朝の情報番組から河西飼育員へ生電話インタビューの依頼があり、写真がご入用とのことだったので急遽撮ったものです。
帰り際に捕獲して、防寒着を着てもらいました。
この日は彼にとって大変な一日で、テンションが非常に低く、「高島アナからのインタビューですよ、いいんですか」と再三言ったのにも関わらず笑ってくれませんでした。

動物の気持ちを非常に慮る男です。
デナリとララは素晴らしいペアですが、彼なくして繁殖成功は無かったものと思います。

話が逸れましたね。


福岡にお住まいの北坂さまからララ宛にいただいたイチゴです。
何箱もの「あまおう」です。
誠にありがとうございます。
今夕さっそくララにプレゼントしました。


さて、熊館の屋上に上がってみると双子たちは午睡の最中でした。


私の行く時間には概ね彼らは眠っています。
今日は13時30分頃に行きました。


ちびっこのお客さまがしきりに「起きてー」と叫んでいました。
寝たいときは寝かせてあげて。ゆっくり見ていたらそのうち目覚めるからさ。


目覚めたあとはレスリングです。








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追いかけっこもしておりました。
身体能力の向上が感じられます。


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お客さまがどよめいたのがこの時。
左の子が立ち上がって前足を挙げかけたのです。
ララの「食べ物ください」のポーズ↓を模したのでしょうか。
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まさかね。まだ幼すぎます。


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ひとしきり遊ぶと、空腹になった様子。

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母乳を飲んでご満悦。

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思わず他の仕事を放棄しかけた幸福な午後でした。


約50年前、ホッキョクグマは今とは別の形で絶滅の危機に晒されていました。
毛皮狙いの乱獲によるものです。

それからのちに狩猟が抑制され、1996年に彼らはIUCN(国際自然保護連動)のレッドリストから外されました。

その10年後に、気候変動による絶滅のおそれがあるとされ、ふたたびホッキョクグマはレッドリストに危急種として載ってしまいました。

動物園は希少動物の保護・繁殖の場でもあります。

双子を通して、そうした動物園の役割を知ってほしい、地球のことを考えてみてほしい、それがわたしたちの願いです。

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