札幌100マイル

Sapporo100miles編集長・オサナイミカのつぶやき

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『田中麗奈』タグの付いた投稿

魍魎の匣

12月22日からシネマフロンティア他で公開になる、京極夏彦原作の映画
魍魎の匣』の取材&試写会に本日行ってきました

いつもなら、試写を見てからの取材となるので、積極的に質問もできるのですが、
今回は先に見ることが出来ず、他の皆さんの質問の受け答えを聞く側に徹しました^^;



堤真一さんは、『この作品に出演出来たことがすごく幸せ。
自分の出ている映画だけど、出来上がりを見てびっくり!!
本当にすばらしい作品だと思う』と、心からこの映画を絶賛していました

また、さんの妹役の田中麗奈さんは、
『ものすごい役者さんたちに囲まれて仕事が出来たことに、本当に感謝している』
と、二人ともこの作品にかかわれた事に幸せを感じていたようです

というのも、原田監督の指示や空気の読み方が、とても的確だったようで
場の雰囲気もすごく良かったみたいですよ!


正直に申し上げますと私、前作の『姑獲鳥の夏』を見ておりません
小説も難しすぎて、途中で断念してしまった状況…

ただ、今回の作品は監督が違うんですよね
で、さんもおっしゃってましたけど、
前作の京極堂は機械的だったけど、今回は人間味のある京極堂なので、
前作のベースはあるけれど、また違ったものを感じられるとのこと

田中麗奈さんも、
『話は難しいけど、エンターテイメント的な部分も多いので、すごく観やすいと思います』
と、言ってました

で、試写を見てその辺が納得できました!

やはり、難しい言葉や背景は出てくるには出てくるのだけど、
所々で場内から笑いが漏れ聞こえるくらい、絶妙なトークの掛け合いシーンがあったり、
ハラハラドキドキなシーンもあったりと、展開が速くて、見逃せない部分が多いのです

その理由のひとつというのが、堤さん・阿部寛さん、椎名桔平さんが
実は同い年(43)で、本当に息のあった演技を見せてくれているからなんです

アドリブのシーンも結構あるようで、
本当に自然な感じで演技ができたそうですよ!
(そのシーンは、ホントに台本なしなの??って感じでしたもん)

『それぞれが頑張ってきた、実力のある役者さんですから、
20代のころに出会っていたらぶつかっていたかもしれないけど、
この歳なってお互い良い味が出て、うまく絡めたのではないか』
と、さんが話していたけど、
その雰囲気はスクリーンを通してでも伝わってきました


実物のさんを拝見出来たからというのもあるかも知れませんが、
大人の男性の色気を感じられるこの映画、
私くらいの世代の女性にはかなりヒットする作品かと思われます…(笑)



それにしても俳優さんというのは、前回のめがねの取材の時もそうでしたけど
なにか一般人とは違うオーラを発しています


ま、まぶしいですっ

夕凪の街・桜の国 佐々部監督インタビュー

8月11日(土)から、ユナイテッドシネマ札幌・シアターキノで上映が始まる
こうの史代原作 『夕凪の街・桜の国』
先日一足先に映画を観、さらには監督の佐々部さん にお会いして、
色々なお話を聞くことができました



実は私は原作を持っていて、
マンガという領域を超えた、すばらしい作品だと、私は思っていました

そんな訳で、内容の方は知っているつもりでしたが、
映像で見たとき、原作以上に胸に響くものがあって
マスコミ試写会なのに号泣していたんです…

そして今回、佐々部監督に直接お話を聞けて、
さらに、映画の深さや思いが伝わってきた感じです
(実はお話しているだけで感動してしまい、目がウルウルしていたのです^^;)

この、夕凪の街・桜の国
タイトルにも表れているように、2つの時代から成り立つ物語

現代に生きる七海(田中麗奈)が、
父を通して叔母・皆実(麻生久美子)の存在、
自分の母のこと…
広島~原爆投下後の家族のそれぞれの思いを描いている作品です

監督いわく、マンガを読まないので、この作品の存在を知らなかったし、
最初にオファーがあった時はお断りしていた
だけど、改めて原作を読んで、この物語の深さに感銘を受け、撮ることにした

この物語が、夕凪の街(原爆投下後の話)だけだったら、
私の手で映画にすることはなかった
この作品は、現代の話=桜の国があったからこそ、
撮ってみたいと思った
と、言っていました

ただ、時代背景の違う2つの作品を回想シーンだけで絡めてしまうと
なかなかうまくまとまらないので、
今回は思い切って2部構成のように分けて作品をまとめたそうです

なるほど

実は映画を見終わった後、作品の構成に若干、違和感を感じたんです
主役は田中麗奈だけど、ずいぶん出番が後半の方だなぁと


それからもうひとつ


佐々部監督は今回の『広島~原爆』の映画は
今までの戦争映画とは全然違う視点でとらえて欲しいと言ってます

この作品には、残虐なシーンはほぼありません
あえてカットしたそうです

それは、この映画の重点は『家族』だからです

平凡なひとつのどこにでもある家庭が
原爆というもののせいで、生活が一変し
そしてそれは、今もまだ続いているんだということを…


正直私も戦争や原爆は遠い過去のことだと思ってしまう世代です
でもよく考えたら、投下されてから62年

たった62年でありえない大変な惨事を忘れてしまってはいけないと思うし
これからも語りづがれなくてはいけない

教科書で学ぶことも大事だけど、
でももっと大切なものを忘れているのではないか?

それを思い起こさせる映画です

本当はもっともっと書きたいことがたくさんあるのだけど、
まずは観て欲しい
そして、あなた自身の思い・考えを
周囲の人に伝えて欲しいと思います


それから・・・

機会があったら原爆ドーム・原爆資料館に足を運んでほしい
いや、必ず行って欲しい…行かなきゃいけないと思います

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