ｲﾚﾝｶ　ﾋﾟﾉ･ﾉﾜｰﾙ　2015

「イレンカ」とはアイヌ語で理想・希望の意味で、2012年にスタートした新しいワイナリーです。

畑は北海道岩見沢市、美しい丘陵地帯が広がる

栗沢町上幌地区（10Ｒワイナリーのお隣）にあり、

栽培はリュット・レゾネで化学肥料や除草剤は出来る限り使用しないようにしています。

ワインの仕込みは「10Rワイナリー」の設備を使い、

必要に応じて同ワイナリーからのアドバイスとサポートを受けつつ、

基本的には自分達で行っています。フ

ァーストヴィンテージとなる2015年は、

6～7月の天候不順による灰カビ病や収穫期の断続的な雨など厳しい年でしたが、

選果作業を入念に行うことで糖度は20～22度となりました。

ワインはアルコールが低めでライトボディながら、冷涼気候のピノ・ノワールならではの

爽やかな酸と赤系果実の風味がチャーミングかつ旨味と複雑さも感じられ、

イレンカが目指す

「エレガントで滋味深く、和食に合わせやすい繊細な味わい」に仕上がっています。

グラス　　１５００円　　

栗沢町にある10Ｒワイナリーが、

余市町登地区の藤澤農園が栽培した完熟ケルナーで造る白。

2014年は北海道としては異例の暑さで夏が9月末まで続き、

さらに海岸近くに広がる余市のブドウ栽培地域では霧が発生し貴腐が広がりました。

藤澤さんの畑のオールドヴァイン・ケルナーは例年通りに果実が完熟し、

加えて貴腐菌により糖度がさらに高まりました。

例年とは違うブドウを野生酵母で発酵したところ、

中々発酵が終わらず瓶詰めまで1年以上の歳月を要しましたが、

じっくり待った結果として美味しいワインに仕上がったことから今回キュヴェ名に

「塞翁が馬」と名付けられました。

ワインはよく熟したケルナーに特徴的なアロマ(金柑、パッションフルーツ、柑橘類) に加え、

貴腐ぶどうからくる、はちみつ、干し杏、イチゴ、

焼きパイナップルなどのアロマが豊かに香ります。

加えてタンク内での貯蔵期間を長くとった影響で、香ばしいジンジャービールの風味があります。

口に含むと非常にたっぷりとして、ほんの少し甘みが残り、

味わいが濃厚な中に程よい酸味、そしてケルナーらしい苦みが締めくくります。

グラス　　１２００円