「ドメーヌ・グロージュ」で一緒に働いていたエマニュエルとヴァンサンは、

その後2004年エマニュエルが「ドメーヌ・デファン」の栽培醸造責任者、

ヴァンサンはDRCとデュジャックのジョイント「ドメーヌ・トリエンヌ」の栽培醸造責任者の経験を経て

2009年アルディッシュで自分達のドメーヌ「レ・ドゥー・テール」をスタート。

ワイン造りは至って自然派ですが、

所謂オフフレーバーの少ない美味しいワインをお手頃価格でリリースする稀有な生産者です。

トップキュヴェとなるこちらは良年のみの醸造で、過去2009年、2010年、2012年に仕込み、

今回が4回目。

2015年はエマニュエル曰く「テロワールの力強さと今のドゥー・テールのスタイルである

柔らかな果実感の2つのイメージが一つにまとまった、最も理想的なワインに仕上がった」とのこと。

今迄は力強さが強調され飲み頃まで時間を要するスタイルでしたが、

今回は熟成に耐えうるポテンシャルを有しながらフィネスもあり、

完璧なバランスだと彼らも太鼓判を押しています。

グラス　　１０００円　　（ハーフできます）

さっぽろ藤野ﾜｲﾅﾘｰ　NAKAIﾌﾞﾗﾝ2016

「10Ｒワイナリー」での修行を終え2015年から醸造責任者に就任した

「浦本忠幸」氏が手がける新生「さっぽろ藤野ワイナリー」。

こちらのワインは、2015年まで別々に仕込んでいた余市町登地区「中井農園」産の

「ミュラートゥルガウ」「ケルナー」という2つの品種をブレンドし、

今回新たにリリースされた新商品。

品種ではなく、場所、そして人・・・ということで「NAKAI　ブラン」と名付けられました。

2016年は開花期の天候不順によりミュラー、ケルナー共に結実不良が起こり

収量も減少しましたが、可能な限り収穫を待つことで品質はかなり良いものとなりました

（特にケルナーは酸を適度に保ちながらもとてもよく熟していました）。

ワインは発酵由来のガスが少し残り、やや還元的な香りがあります。

しかし少しずつ香りは開いてきて、最初から最後までしっかりとした酸があり、

その酸を軸にワインが構成されています。

余韻には柑橘のほろ苦さ、一部かもし発酵をしたことによる旨味が拡がります。

是非時間をかけてグラスの中での変化を楽しんで下さい。

グラス　　１０００円　　（ハーフできます）