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冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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『繁殖準備中』カテゴリーの投稿一覧

冬に元気な動物たちは、「只今みんなそろって繁殖準備チュー」です!

みなさんこんにちは。この半月ほど出勤前と帰宅後の1時間もかかる雪掻きが日課の東区在住、えんちょーです。
 さて、昨年円山動物園では、リスザルに始まりプレーリードッグ、ゼニガタアザラシ、ダイアナモンキー、シンリンオオカミ、オランウータン、レッサーパンダなどが次々に繁殖。そして大トリにホッキョクグマと、多くの動物の繁殖に成功しました。さすが昔から業界内では「繁殖の円山」と言われているだけの事はありますねぇ。スタッフの努力には頭が下がります。
 そして今年も、冬に元気な動物たちが繁殖のため交尾に励む季節となってまいりました。今日は私、えんちょーがその現状をリポートいたします。


まずはユキヒョウ。
リーベとアクバルは交尾の季節真っ只中。数日前から現在まで一日数十回の交尾が続いております。昨年は、ユッコとヤマトがすぐそばにいたので、子どもたちの鳴き声などで集中が切れるなど十分な繁殖条件が整いませんでしたが、今年は条件バッチリです。5月のGW頃には赤ちゃん誕生の期待が膨らみます。



次はここ数年の懸案・課題のアムールトラ。
タツオがおびひろ動物園に移動し、新しくアイとペアを組むべく多摩動物公園から昨年末に来園したのがリング。リングはすぐに新しい環境に慣れた感じでしたが、アイの方は強い警戒心と威嚇的態度を見せる状況が続いていました。
しかし1週間ほど前にアイに発情が来て、お見合い、そして飼育員のT岡さんが、絶妙のタイミングで同居を実施、初の交尾が23日。
24日は野外でも同居し、現在も頻繁な交尾が確認されています。リングは繁殖実績の十分のベテランなのでこちらも大きく期待が高まります。
もしかすると、5月中旬以降には今夜のサッカーアジアカップのように「虎の子の1点」が?っと期待してしまいましょう・・・・(ニンマリ)

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そして、シンリンオオカミのこちらのカップル。
昨年、待望の初産でルークを産んだキナコ。♂のジェイは今年6歳ですが、キナコは4月で11歳になります。彼女の出産へのチャレンジは年齢的にも今回が最後になるかもしれません。
これから陰部の腫れと出血が始まり、発情、交尾は来月初め位から。そして出産は4月から5月にかけて。去年と違うのは、今年はルークがいることですね。オオカミは群れで暮らし子育てを行う習性ですので、ルークの存在は繁殖行動にどういった影響を与えるのでしょうか?その辺りも、気にしながら円山一のラブラブカップルの今年の繁殖に期待いたしましょう。
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最後はレッサーパンダ。
年が明けてから、午前中は屋外放飼場でココとセイタの同居を開始しています。このカップルの発情、交尾の時期は今月末から3月位まで。順調にいけば一度交尾が行われた後、2週間後に再度交尾が行われます。昨年は「まだか?まだか?いつだ?いつだ?」とK野飼育員が気をもむ中、ようやく交尾に至ったのは2月の下旬、同飼育員が出張中の事でした。そして、出産は6月末から7月にかけて。今年も期待が高まります。リリィとライラの存在が、影響するのか?しないのか?そこも気になるところでございます。
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「おまけ」はホッキョクグマのデナリとピリカ。
こちらは、「違った意味で準備チュー」。
お相手はそれぞれどこの誰になるのでしょう・・・・
これまで円山の場合は3月下旬から4月位が交尾の季節になることが多いようです。それまでに裏方も色々準備しなくちゃねぇ・・・・
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次は、前回、「幸運の冬プロウサギ」を回していただいたママチャリリーダーにこっそりお返ししときます。
でわ、また
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