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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

月別 2008年12月

2008年12月25日

外部講師。

メリークリスマス。
聖なる夜、皆様いかがお過ごしでしょうか?

生粋のクリスチャンでもある僕は、特に教会に行くわけでもなく夜8時に就寝。
そして朝3時に起きて静かな時間を満喫しております。
最近この早寝早起き生活にはまってしまいましてね。
どうせ早起きするなら思いっきり早い方がいい。
今後は起きる時間を徐々に早めていって、夜11時半には起きたいと思ってるんですよ。

僕は極端な事が大好きでしてね、人間も極端な人が好き。
トンボとスカイフィッシュの区別すら付かないくせに、カゲロウ類なら全種知ってるとかね。
あと毎日3食、源氏パイだけで生きてますって人もかなりかっこいいっすよ。
まあこんな極端生活、是非皆さんも実践してみてください。
人生がきっと豊かになりますよ。

そんなこんなで、最近外部講師として酪農学園大学に行ってきたんです。
授業内容は、「北海道産爬虫類の同定」



まあ僕は研究者でも専門家でもないんだけど、誰よりも野生の爬虫類を観察しているという自負はあるわけですよ。
たぶん石狩管内でも3本の指、胆振日高を合わせても5本の指には入ると思うんですね。
北海道にはヘビが5種類、トカゲが3種類しか生息してません。
これらを瞬時に判断するために何が必要なのか?ってことをお話させてもらいました。



爬虫類同定のために必要なものは、そう、もちろん「蛇眼力」です。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/143
種それぞれの細かい特徴なんて、ここではどうでもいいんです。
蛇眼力を手に入れるためにはどうしたらいいのか?ってことを2時間語ってまいりました。
これは爬虫類に限らず全ての動物に当てはまることですからね。
科学的に動物学を学んでいる学生さん達に、「ガッと心の目で見る」だの「こうジュワっと脳に直接響かせて・・」などと擬音語たっぷりの非科学的な授業。
学生さん達はちょっとポカーんって感じで僕だけが恍惚の表情でございました。

んで最後はテスト、ヘビの体の一部が写っている画像を数秒ずつ25枚見てもらい種を同定してもらうんです。
途中、ひっかけで外国産種も混ざったりしてて、難易度は超A級。
まあこれで爬虫類同定の奥深さを十分理解してもらえたと思います。
良かった良かった。

あー朝刊まだ来ないな。



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2008年12月20日

冬の鷹狩り。

休日はね、もっぱら狩りをして過ごしているわけですよ。
でもね、12月に入ると狩場の様子も大きく変わり獲物もいなくなってしまうんですね。
川は凍り、全ては雪に覆い尽くされ、生あるものの気配は消えます。






景色は最高にきれいなんですけどね。

だからこの時期に入ると、ジプシーの如く移動をしながら生きている狩場を探すんですよ。

良い感じの場所があれば、まず特攻隊長のルーツが出動。









ルーツは藪を突き進み、ニオイを頼りに獲物を探すわけです。




僕はひたすら彼の後を追い、チャンスに備えます。

んで小一時間ほど歩いて・・・




「ご主人、ここは何もいないみたいですぜ」
「うん、なんとなくわかってたよ」
まあこんな感じの繰り返しですわ。

獲物がいないと鷹にも犬にもスキルアップの機会を提供してやれないんですね。
能力を引き出せすことができる機会を提供し続けることが僕の役目。
それができないと成長しないどころか、いろいろな悪癖がちょこちょこと現れてくるわけです。
モチベーションを保つことも難しくなってきます。
人間も動物もそこは一緒ですよね。
良い環境に身を置いてやる、そのための労力を惜しんではいけませんね。
これを経費とみるか、投資とみるか。
人・鷹・犬の一体、これらが完璧に機能したら、ものすごい感動が押し寄せてくるでしょうね。
まだまだ修行が足りませんよ。




本田家の面々。
なぜか誇らしげの愛犬ルーツ。


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2008年12月09日

アルビノマムシ2。

あっ皆さんにお知らせがあります。
現在展示中のアルビノマムシですが、バックヤードへ一時収容しました。



展示場ではノーマルマムシと2匹で同居しているんですけど、給餌の時食い負けしちゃうんですよ。
ノーマルマムシはもう長年飼い込んでいますから、餌を入れると人前でもすぐに食べちゃうんですね。
食欲も凄まじいもんだから、アルビノの分までぺろっと食べちゃう。

反面アルビノマムシは、最近まで野生暮らしだったもんでまだ神経質さが残っていましてね。
人前ではあまり食べたがらない。
食事してるところを人には見られたくない「昔のアイドル」みたいな体質なんですよ。
まあ爬虫類館のアイドルだから仕方ないですけどね。
夜にゆっくり食べようかって思ったころには、もう餌は残ってないんですわ。
おかげでノーマルマムシの腹はいつもパンパンでしてね。

まあそんなこともありまして、一度裏に引っ込めて十分食い込ませてから展示再開いたします。
皆様どうぞご了承ください。
健康状態はいたって良好ですのでご心配なく。


あっそういえばこのアルビノマムシ、以前妊娠しているって話をしましたよね。
ええ、間違いなく妊娠しておりました。
産んだのはこれ。



これは未成熟卵。
マムシはお腹の中で卵を孵化させてから出産する胎生種です。
つまり子供の状態まで成長することなく未成熟のまま排泄されてしまったってことなんですね。
まあ無理もないですよ、焼酎にされる予定でペットボトルの中に一ヵ月半も入れられてたんですから。
ペットボトル暮らしが長すぎましたね、大切な時期に必要な栄養が取れなかった結果です。
アルビノマムシ固定化計画も残念ながら一旦振り出しでございます。
まあ地道にコツコツやっていきますね。

あっそういえばこの未成熟卵みたいな物体、うちの冷蔵庫の野菜室にもたくさん入ってるんですよ。
あれはいったいなんなんだろ?良かったら今度画像載せますので皆さんお楽しみに。
ではでは。


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2008年12月07日

アイルランドの妖精。

展覧会のお知らせでございます。
「Drawing Ezo」
北アイルランドからやってきた若き版画家、ジェマ・アンダソンの作品展です。
http://sair.exblog.jp/8943994/
http://www.mosslinkage.com/topics/index.html

まあなぜ僕が宣伝してるかというと・・
20081207-00.JPG


これ、いいでしょ。
ええ、モデルは僕でございます。作品名は「Snakeman」
すごいっすよね、これは銅版画を用いたポートレート。
繊細で且つ美しい着色、ほんと素晴らしいです。モデルも。

ジェマの作品は動物や自然というものがモチーフにされています。
この作品は、僕という人間を通してヘビやヘビの暮らす環境がイメージされているんだと思います。
20081207-01.JPG


ウロコや植物なども繊細に描かれていますよね、ほんと素晴らしいですよ。モデルも。

20081207-02.JPG


こちらは「Monkyman」
はい、モデルは吉田飼育員。これもかなりすごいですよね。
吉田さんとテイジロウの融合体。ほんとジェマのイメージは素敵です。
ちょっとウツロな眼差し、吉田さんの精神状態が的確に表現されています。

20081207-03.JPG


他にも素敵な作品が展示されております。
会場もにぎわっておりました。

20081207-04.JPG


会場は
Nepenthes Gallery (ネペンテスギャラリー)
札幌市中央区南2丁目西8-2-1
18日まで開催されています。皆さんも是非ジェマワールドを体験してみてください。

20081207-05.JPG


ジェマが最も気に入っている作品の前で。
ほんと素晴らしい・・・モデルも。



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2008年12月03日

サンパイジュンパラギ。

コモドの飼育技術指導のため、インドネシアのタマンサファリから来ていたユリウス氏。



昨日一ヶ月の指導期間を終え、インドネシアへと帰っていきました。
通訳なしでは会話もままならい状態だったけど、コモドの情報は納得いくまで聞き出すことができましたよ。
預かっているコモドはインドネシアの宝です。僕だって真剣ですからね。



ただね、インドネシアと日本では根本的に「飼育概念」が異なるんですよ。
インドネシアの飼育環境ってのは、恵まれた気候と屋外の広いスペースを利用した「半野生型管理」。
円山での管理は屋内にて人為的に環境を作り出す、「完全人工型管理」です。
インドネシアでは、屋外飼育することでコモドにとって必要な条件を提供することができるんですね。
こちらの場合はその必要条件を人為的に作り、提供していかなくてはならないわけです。

人為的に環境を作るために最も重要なのは現地の気候です。
コモドが生息しているコモド諸島の気候、コモドを飼育しているタマンサファリのある場所の気候。
それぞれの地域の雨期や乾期の状況、気温、湿度の変化、光周期変化それに伴う行動の変化、繁殖時の様子、餌の内容などなど・・・
これらを事細かく聞き出し、それぞれの場所でコモド達がどのようなリズムで暮らし、またどれくらい適応能力があるのかを探るわけです。
それら集めた情報はふるいにかけ、必要条件をピンポイントで拾っていくんですね。
ユリウスにとっては自然すぎて意識しないことでも、こちらにとっては重要って事がたくさんあるわけですよ。

円山にいる2頭のコモドは、生理的な面でインドネシア型のリズムを持っているんですね。
だからまずはこれを一旦リセットして、円山型に再確立していく必要があるんですよ。
生息地とも、タマンサファリとも違った、新たなコモドの生活史を作り上げるんですね。
こちらが目指す概年リズムが完成したら、繁殖も決して夢ではないと思っております。
時間は限られているけど、死ぬ気でがんばりますよ。



最終日はエメラルドグリーンに輝くアロハで登場。
「カナブンみたいだねっ」って言ったら無視されました。




お別れの挨拶をするユリウス。
園長はじめみんなへの感謝、そして僕へのプレッシャー。
こちらこそ一ヶ月間本当にありがとうございました!

次回はボゴールで会いましょう!
サンパイジュンパラギ!
20081204-01.JPG


最後は末広がりで。


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編集部からのお知らせ

たくさんのドラマと感動を与えてくれたバンクーバーオリンピックも終わり、早いもので年度末の3月となりました。暦の上では春ですが、まだまだ気が抜けないのが北海道・・・皆さま、春を先取りし過ぎて風邪を引かないようご注意くださいね。
北海道の遊び&お泊り応援サイト【ぐうたび】

プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。

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