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円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

2008年06月10日 の投稿一覧

おしりの秘密

さてさて、今回はおしりの秘密、さるの裏側を探ってみましょう!

みなさん、普通は 「さるのおしりは?」 と聞かれると答えは 「まっかっか」 です。
でも、通になると 「かっちかち」 や 「にっこにこ」 という答えもあります。
そう、さるのお尻には秘密がいっぱいなのです。

今日はその1 「しりだこ」 です。
「たこ」といっても人間の手のひらとか指に出来る皮膚が硬くなったものとはちょっと違います。
産まれた時にはもうついている、さるのおしりの機能なのです。

では使い方

           
モデルは、お母さんのはな代も気が強いけど、負けずにきかん坊のおてんば娘、最近大人の階段を登っているシンデレラ 「は代麻」チャン6才です。

乗っけてます。鉄棒の上に乗り体重を支えているのはしりだこです。
しりだこは触るとちょっと柔らかめの爪みたいな感じで、厚みがあり、硬いものの上に座るのにはぴったりです。
足裏、手、尻だこの3点で支えられ安定した中、目を瞑って味わっているのは川柳の枝でしょうか。


使い方2

           
今度のモデルは、弟、妹が兄さん、姉さんより強いニホンザル社会。ご多分にもれず兄さんのすず太を差し置いて、ブイブイ言わせ始めている次世代の風雲児「すず次」くん10才です。

挟んでます。鉄棒を挟み込んでいるのは二つのしりだこです。
さるは四足歩行ですから、人間のようにおしりの筋肉は発達せず、しりっぺたはほとんどありません。でもその分二つのしりだこで鉄棒をしっかりキャッチ、安定度は同じ3点支持のは代麻チャンより上でしょうか。
騒ぎを見つめるまなざしにも余裕があります。

どういう進化の過程で、このしりだこがサルたちに備わっているのか良く分かりませんが、これは人間にあってもいいかなと私は思います。
たとえジーパンのポケットの位置が変わるとしても。

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