札幌100マイル

円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

2008年09月21日 の投稿一覧

紫つながり

休みの日、由仁、栗山とお出かけしてきました。

由仁には産まれて初めてのぶどう狩り!
ハウスの中は高さ180cm位の所に格子状に網がかかっていて、その下に聞いたことも無い名前のブドウ
(紫玉とか藤稔とか) がボロンボロン生っていました。

      
楽しかった!
でもたぶん、傍から見ればちょっとへん
ハウスの中をかごを持ったまま腰をかがめ、顔だけ前向けた男が、結構なスピードで歩き回っているんですから。

そうやってシャカシャカ歩いていると、足元でワサワサ動くものが。
日当りの良い端っこの方にはエゾエンマコウロギがわんさかいました。
なんか今年は札幌の方も多いみたいですけど関係あるんでしょうか?     
この辺から主役がブドウから生き物へ、小さめだけど綺麗な緑のエゾアマガエルがいたり、
      
ハウスの外はうじゃうじゃのノシメトンボにトノサマバッタ。
うちの子供は生き物捕まえるのが素人なもので、まず私が捕まえ、ちょっと弱らせて目の前に置くという、
狩を教えるライオンのお母さんみたいなことをしてました。

      
でもってやはり、アライグマ対策の電柵。この辺も多いようです・・・


お土産のブドウを両手に抱え(今までの人生で一番多くのブドウを買いました)次に目指すのは
栗山のファーブルの森。久しぶりに訪れます。
案の定オオムラサキの成虫はもういませんでしたが、枯葉下にもぐる前の幼虫たちが、とがった姿を見せてくれました。
      
この写真を撮っている時、ファーブルの森のおっちゃんは、
隅に展示してあった成虫餌用のビールと発泡酒(オオムラサキは花の蜜ではなく樹液を吸います)を見つけた子供達に解説をしてくれてたのですが、
途中からなぜか
「君たちのお父さんはどっち飲んでるの? そう、発泡酒なの。実は私も発泡酒なんだ。いいよね物価も上がってるし・・・」 とちょっと悲しい話に変わっていました。

帰ってきて考えてみればこの日のテーマは「紫」
希望としてば晩御飯はお寿司を紫につけて食べる!で〆たかったのですが、
ブドウを買いすぎ財布は空っぽ。
江戸むらさきは家に無いし・・・
しょうがないので麺つゆをむらさきということにして、ベアマウンテンのお土産の新得そばを食べました。
ちょいと尻すぼみですが、なかなか面白い「むらさきな1日」でした。

サル山にも顔出し看板設置!

      
今日、ついにサル山にも顔出し看板設置しました!
うちの絵描き飼育員にお願いしていたのが出来上がったのです。

このシリーズは観光地にある、ただ記念にというものではなく、動物の生態を伝える顔出し看板シリーズです。
「楽しく、やさしく、スムーズに動物との距離を縮められたら!」という思いから始めたのですが、
サル山はちょっと切り口を変えてみました。

「見ざる、言わざる、聞かざる」
(子供の頃は悪いことを見ない、言わない、聞かないで素直に育ちなさいという意味らしい)
日光東照宮にあるらしいことは知っていましたが、この三猿以外にもいろんなサルの彫刻があったり、日本だけでなく世界各地でこの三猿をモチーフにした似たような教えがあるのは、今回調べてみて初めて知りました。
ただの洒落じゃないんですね・・・

まあ、そんなこともまず皆さんが使ってくれてからの話しです。
設置した後は、柱の陰に隠れながらお客さんの観察開始です。
「あの棒は色塗らなきゃダメだなー」「ダメだ、字は読んでくれて無いや・・・」「角度はもうちょっとこう・・・」
観察するのは動物だけではありません・・・

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