札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

釧路湿原

飼育員から事務職員に移って早2ヶ月、また違う面白さの中日々がんばっております。
このブログも引き継ぐか、一緒にやるか決めなければいけないのですが、
とりあえずは途中で滞っている環境教育学会北海道支部の報告、2日目分は書かなければ
お付き合い下さい


さて、2日目はエクスカーションとして釧路湿原めぐり
温根内ビジターセンター出発です。
釧路にはけっこう来ているのですが、いつも行くのは釧路市動物園ばかり、実は湿原歩くの初めてです。



今回のエクスカーションもいろんな専門家と一緒ですから楽しい限りです。
木道に糞が落ちていれば、落とし主の種類や食べ物について
トンボか飛んでいればその生態
水の中を覗き込めば、この環境ならではの生態系の広がりの話など
誰の近くにいれば一番楽しいのか迷ってしまいます。



途中興味深いこんな話も・・・
「アメリカミンクとニホンザリガニ、ウチダザリガニの三角関係」
湿原内に昔から棲んでいるニホンザリガニさん、
落ち葉が主食、冷たい水が大好きです。
そこに新しく入ってきた外来種の
ウチダザリガニさんとアメリカミンクさん
ウチダザリガニさんはまだ湿原内には入っていないようですが、付近の河川にはうっじゃうじゃ
ウチダさんはニホンザリガニさんも食べちゃいます


      当日ボランティアさんが駆除したウチダザリガニです

アメリカミンクさんはそのウチダザリガニさんが大好きです
糞を調べるとウチダザリガニがてんこ盛り、捕獲しやすく栄養満点といったところでしょうか


      たぶんアメリカミンクの足跡

外来種(特に侵略的外来種と呼ばれるもの)、いろいろな問題を引き起こします。
それではここで対処法を考えてみると
ウチダザリガニさん減らしましょう!
        ↓
ミンクが今度はニホンザリガニを

ミンクさん減らしましょう!
        ↓
ウチダさんがニホンザリガニの生息地を・・・

ミンクとウチダさんを同時に同程度減らしましょう!
        ↓
できるかな・・・・・
難しいところです

温根内のあとは釧路川の再蛇行化の状態を見学



札幌市内では湿原がほぼなくなってしまいましたが、北海道で見れば国内の8割の湿原面積です。
今の人間生活では使えないから役に立たない場所、それだけが判断基準でしょうか





昼食後は一人、シラルトロ湖畔でお昼寝
ヒシの実が流れ着いています

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