札幌100マイル

植物的時間@Maruyama Zoo

動物達だけじゃない円山動物園の魅力を紹介するブログ。

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コウシン

更新。
行進、後進、交信・・・。香辛料。
ヤヤコシイデス、ニホンゴハ。
マッタク。

そういえば先日の「ガイライ」で紹介した↓
http://sapporo.100miles.jp/zoo_wood/article/8
「オオハンゴンソウ退治」実施しました。

円山公園から動物園に歩いて来る時に、
北海道神宮の方を上らずに、
円山原始林側を上って来ると円山川に沿いに、素敵な木道があるのをご存知ですか。

その木道の周辺に生えていた「オオハンゴンソウ」を退治しました。

特定外来種に関する作業をするには、許可証が必要でした。


持って帰ったりしたら、さらに拡大してしまいますから、
しっかりした指導の下に作業をする必要があるんですね。


種が付いている上部をハサミでチョッキとして、根っこを掘り起こして退治。




総勢20名くらいでしたが皆さん一生懸命。

あまりに無心で作業をしていたら、間違えて在来種まで退治するご婦人も・・・。


根こそぎ退治したら、その周辺の地面は丸裸。
強い生命力で、在来種を排除してしまうのです。

この危険性こそが「特定外来種」たる所以です。

でも、丸裸になった地面に、来年何が生えてくるかわかりますか?
高い確率で、再び外来種の植物が生えてきます。
もっと悪い奴が来る可能性だってあるのです。

次のことも考えておかないと、
男の子でも女の子でもくじけてしまいます。

一度退治したらそれで成功と言うわけではありません。
だからこそ、バランスの保たれた自然の偉大さ、儚さを感じるのです。

何をするにも、ヒトはもう少し自然に動物に植物に敬意を払って、
行動をするべきなんでしょうね。ボクも偉そうに言えませんが・・・。


ちょっぴり円山の自然に貢献したような気がした土曜日の昼さがりでした。

By the way,
9月は円山動物園大盛況続きです。ありがとうございます。




カチカチ真面目な植物的時間。ゴメンアソバセ。



テンション

本日は晴天ダッタナリ。

3連休いかがお過ごしでしたか。
日なたは少し暑かったですが、秋らしい行楽日和でした。
おかげさまで円山動物園も大盛況。

ありがとうございます。

円山動物園で植物管理を担当する者として、遅ればせながら行ってきました。
北大植物園。

8年くらい前に行ったことはありましたが、
その時は、綺麗な公園だなくらいの印象で、1時間で一回りしてしまったような記憶があります。
動物園に転勤してから、樹木や北海道の植物について学ぶ機会が増えたので、行ってみようと思ったのです。

携帯電話のカメラで撮影しましたので画像に難ありですが、

今回はどうだったか・・・。

ボクも「オトナの階段上った」と思いました。

変わるモンですね。

自分次第で。



相変わらず、キレイな芝生と大きな樹木が
憧れのキャンパスライフ的な雰囲気で素敵でした。

園内には、自然林や樹木園、草本類分科園(草系の分類園)、北方植物標本園、
バラ園、温室など幅広い植物が展示されていました。
のんびり散歩する老夫婦、
癒されに来たっぽい出張中サラリーマン、
植物園には珍しいイケイケカップルなど
いろんな人がいた穏やかな休日の午後の植物園で、一人テンション上がりました。


みなさんは、どんな時にテンションが上がりますか。

テレビで見てた芸能人やプロ野球選手を街で見た時、
欲しい服に出会った時、
アルビノのヘビが焼酎漬け寸前で保護されてきた時、
テイジロウが嬉しそうに草木を食べている時・・・。

盆栽の本を見て、一目惚れしていた「トクサ」を見つけた時。
20080915-06.jpg

トクサ・・・トクサ科(漢字で砥草、木賊)
本州中部から北海道の山間の湿地に生えているようです。
トクサは、このユニークな風貌で、観賞用として植えられていることがあります。
茎を煮て乾燥させるとモノを紙やすりのように「砥ぐ」ことができるから「砥草」。
調べてみたら、この植物もシダ植物の一種。

鉛筆よりも少し細いくらいで、長さは、80cmくらい。


どうもこの手のミドリだけの植物に弱い。
鮮やかな要素を一切感じさせない、この厳格な姿が素敵でした。

他に良かったのが、
「カツラ」の木についていた説明文。

「・・・ねじれながら裂ける樹皮とハート型の葉っぱが素敵です。・・・」

自分の言いたいことを先に言ってくれてありがとうという感じでした。


思っていたことを同時に感じている人がいるようで、ちょっとドキッとしました。
この瞬間ってなかなか出会わない瞬間。


北方植物標本園では、
アイヌ民族の生活に利用されていた植物が中心。

最近ボクがよく見ている図鑑に載っているけど
実物を見たことがない植物がたくさんありました。



オオイタドリという植物の説明。
葉っぱを尻拭いに用いる。
尻拭い・・・。

他の説明はあまり読んでなかったのですが、これだけは不思議とよく読んだ。
時代の流れを感じながら、最後の一文は読み返したよ。

他にもたくさん紹介したいですが、閉園時間になってしまい駆け足で去ったのでした。楽しかったから近々また行こう。もう少し勉強をして。
また報告します。


テンションが上がる、こんな癒し空間が駅の目と鼻の先にある札幌。
好きです札幌。


テンションが上がる動物園になるように、いろいろ考えます。
他の動物園でも視察に行こうかな。。。

アディオス。

ケイカイ

サミット開始を明日に控え厳戒警備中の札幌です。

こんにちわ。Yokoso,Hokkaido.

福田康夫さんもブッシュさんもHokkaidoに着いたようです。
今日はブッシュさんの誕生日らしい。
円山公園には米国領事館があるので、周辺は24時間態勢で本州の警察官が警備しています。

警察官に怪しまれているかも・・・。

「24インチ・アズキイロ・サドルヒクイママチャリ・オトコ・ツウカ」
という警察無線を想像しながら警察官と挨拶を交わし、通勤・帰宅している植物的時間。

無事に事件などが無く、サミットが終わって欲しいものです。
以上サミット関連情報でした。

Here comes the Summer.
ここのところの北海道らしくない蒸し暑さで、動物達も植物達も飼育員さん達も参っている今日この頃です。
夏は、植物にとっては水分的に厳しい時期でもありますが、ヒタスラに光合成をしてエネルギーを作り出す時期なので、太陽と雲のどっちの応援をするか悩むところです。
どの木も草も春には想像できなかったくらい生長します。
見事なのが円山動物園の熱帯動物館の壁の「ツタ」。
20080706-00.jpg

この無造作な緑に囲まれた感じ素敵です。壁面緑化。一面緑化。そして重ねられた素焼きの植木鉢。
植物栽培するには最高の時期に、鉢を使っていないのには住人に、きっと訳があるのだろう。
こんな家あこがれます。

写真で見ると、見慣れた景色も何だか不思議な感じです。

ところで、この気温が当たり前の植物達もいます。



熱帯植物館。

レンズの曇りもあいまって、より熱帯風。

でも熱帯植物館だから暑ければ良いかといういうと、そうではないはず。

熱帯に棲む動物も植物も自然界では、湿度や雨や風のバランスが取れているから、気温が高くても大丈夫。
というか、その気候に合った生き物が進化したのです。
僕が水やり係ではないけど、水不足気味。
ですが、それはどこ吹く風と強靭な生命力を発揮している熱帯の植物達です。

形も色も熱帯産の生き物って奇抜ですが、そこに理由が一つ一つあるから生き物は神秘です。
人間の造作物も良いけれど、自然の神秘にはかないません。



モンステラ。
答えが導けない虫食い算のような葉っぱです。
花屋さんなどで見かけます。この葉っぱの切れ込みは、大きくなりすぎた葉っぱが風でなびいてボッキリ折れてしまうのを防ぐためとか。ミニ四駆の軽量化みたいな感じかな。

事実は小説よりも奇なり。←ちょっと違うけど。

その一番の例が自然だと勝手に思ってます。

世の中には、こんなことが起こるのか。
フィクション以上にフィクションのようなことが起こるのです。


「自然にもう少し敬意を払って生きよう。2008洞爺湖サミット。」

普段とは違い今日はテレビを消したまま。エコ。
アリベデルチ。再見。

カタチ

こんばんわ。
今週は、雨がたくさん降りました。
It was raining cats and dogs in this week.

白球を追いかけてた「ぬらりひょん」時代には、考えられないくらい、今は雨が好きです。学校に行くときも靴が濡れるし、朝起きて雨の音が聞こえると、テンションが下がってしまったのは、僕だけではないと思う。

秋田訛りの母親が
「まんず、たしった良い雨ふってら」(→あぁ、とても良い雨が降っているわね)
って言っていた気持ちが少しわかってきた気がする。

それも、植物のせいです・・・。


動物園は、雨の日は、商売成り立ちませんが、密かに嬉しい僕です。


何日も雨が降らないと、明らかにミドリ色が悪い。
お腹が減ったときに、食べたご飯のように、植物にとって、雨は恵みなのだと勝手に妄想して喜ぶ、やや危険な僕です。


ところで、植物は、なんとなく好きだけど、興味がない人はたくさんいるはずです。逆に花粉症の人以外、植物嫌いな人は滅多にいない気もする。

僕的に植物の素敵なところは、まずカタチです。カタチから入る男ですから。



今日の①枚。
「イチイ」という針葉樹です。漢字で「一位」。阿修羅マンのごとく。
こども動物園入口付近にありますので、探してみてください。


自然界のものは、動物にしても植物にしても、
義務教育にはまりきった僕の想像を、遥かに超えた「美」的センスがあることに、通信簿「美術3」なりに感じるわけです。


円山動物園の動物も見慣れてしまった方は、動物や植物のカタチをよく見てみてください。
進化とか、それぞれ理由があるようですが、よーく見てると、
不思議で、正直意味分からなくなってきます。




今日の②枚目。
なんでこんな失敗したミルフィーユ風になったのか。
同じ地球上にいる生物として。

はじめました★動物園ブログ。

飼育員ではないけれど。

動物園って皆さんにとって、馴染み深い施設ですが、飼育員以外にも働く人が結構います。
仕事は?と尋ねられて「円山動物園」と答える。200%「飼育員?」って聞かれます。
そんな皆さんの疑問難問にお答えします。

動物園には、大きく分けて
●飼育員・獣医
●園長・経理担当・広報担当・庶務担当・HP担当など経営部門の職員
●動物の住んでいる施設が壊れてないか管理する施設管理部門の職員
が働いています。

そして僕は、2007から、その管理部門の植物担当。
動物園的には、まだまだピヨピヨのヒヨコです。

どうぞよろしくお願いします。

植物が担当なので植物メインです。
題名は、「植物的時間」。
植物の魅力や楽しみ方、動物だけにとどまらない円山動物園の魅力をお伝えします。隠れた植物事情、動き始めた野性生物復元プロジェクト、個人的な健康的で持続可能なライフなど。

が、考えてみると担当動物がいないので何でも書けてしまうカモ。

デジカメを持っていない僕が、デジタルな写真を慌てて自分の家のメールに送ったら、この写真しか届いてなかったわけで・・・。


だけど、この写真僕的には、結構神秘的。
今日、カンガルー館の前で撮ったシダレヤナギ(漢字で:枝垂れ柳)、芝生に写った影。何か動き出しそうです。木と太陽と芝生が作り出した芸術?
本当は、もっとシダレてる様子とか、
円山の新緑鮮やかな木々の様子をお伝えするはずだった。
でも初回なのであまり難しい話は無しにしよう。

動物園に勤務するまでは、植物の名前は知っていたけど、形や色までは正直分からなかった。が、毎日気に留めていると、これがまた、奥深い。街を歩いても、どんな植物があるか気になり始めた。そして、そこから、いろいろ考えさせられる。

エコとか温暖化とか低炭素社会とか、外来植物とか、チューリップ切とか
植物を取り巻く情勢は日々変化していますが、興味のない人にとっては、難しく自分には関係なさそうな問題ばかりですが、
植物や動物を通じて、殺伐としたこの時代に少しでも潤いを提供できたらと思います。


アマゾン川みたいです。

ちょうどやってるバラのテレビを見て寝ます。

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