札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

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2011年12月16日 の投稿一覧

同じだわ。

 

 毎日、レンボー親子の方を先に掃除します。 弟路郎の方を先にやるとレンボーが

怒るんだわ。 こっちの方を早く先にやって欲しいとね。

 要するに早く食事をしたいからさ。 そう、レンボーは我慢できないタイプなんです。





 掃除をして、食べ物をセッティングしてから展示場に移動させます。


 それから各自、食べ物を探しながら食べるのです。 まるで競争しながら食べてい

るみたいだよ。



 食べている間に、弟路郎の所を清掃していくんだけど、いつもモンキーハウス側か

ら始めるんだよね。 だから8割がた食べたところで、真ん中の展示場の掃除が始ま

るのですが、先月の初め頃から掃除中、視線を感じるようになってきたのです。 



 人間の、じゃない視線です。 


 と言う事はオランちゃんしかいませんね。



 


 お客さんの方ではなくて、実はハヤトが見ていたのです。お腹も一杯になり隣の部

屋が気になるハヤト君。 掃除している僕をじっと見つめています。 弟路郎なんか

大人になった今でも、よく僕が掃除しているのを見たり、食べ物を隠すのを見たりして

います。









20111216-11.JPG



 なかなかいい写真が撮れないな。








20111216-12.JPG

 これなら少し見やすいかな。








20111216-13.JPG

 こんな感じで見ているんだよ。









20111216-14.JPG

 なんじゃこりゃ~。




 

「動物園の森」のニホンザリガニ。

 

 円山原始林に隣接、園内の原生林が残った森林エリアに「円山動物園の森」が誕

生。 そこでは50年前の札幌の原風景を目指し、動植物の管理を行っています。森

の一部を整備し、そこにニホンザリガニが棲める流水ビオトープを作りました。 そこ

は、元々、横に流れる円山川の蛇行していた場所です。 以前から水が少しにじみ

出ていた所なので、水量を多くする為に、園内の円山川に流れる支流からきれいな

水を通年引いて、また、ザリガニが好む砂をすきこんだりして、ザリガニが生息でき

るいい環境を作りました。 元々、昔はここに生息していたんじゃないかな。




 水温もザリガニが通年通して棲める事が確認できました。

 将来は園内を流れる支流に生息しているザリガニを繁殖させて、放流したりしたい

と考えています。 野性下への放流と生息数の回復も合わせて目指しています。い

つか園内を流れる円山川も昔のようにザリガニが棲める川になればいいんだけど。



 





 「動物園の森」内に2009年3月ザリガニ小屋が完成。









 小屋の中には、繁殖用のアクリル水槽があり、ここでザリガニの繁殖技術の確立

を目指しています。









 動物園産ザリガニではありませんが、繁殖技術の確立のため、交尾させました。現

在水温を5℃に設定しています。 












 腹部の凹み(受精嚢)には、♂から渡された精子の塊(精包)が付着しています。

 来年の3月から5月ぐらいに産卵してくれれば良いんだけどな。 上手くいったら水

温の上がる7月中旬頃、赤ちゃんザリガニを姿を見る事ができると思います。 でも、

そうなったら残念ながら円山動物園産ではないので、元にいた場所に戻さないといけ

ません。 

円山動物園産ザリガニは、まだ精成熟に達していないからね。









 こんなところにも生息しているんだよ。













 将来、園内の流水ビオトープでニホンザリガニの観察会をしたり、親子でザリガ採

集ができたらいいな。 

 僕が小さな頃、円山周辺にはたくさんのザリガニがいたからね。 春になったらよく

採集しにいっていたよ。 

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