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円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

『爬虫類・両生類館』カテゴリーの投稿一覧

エゾアカガエルの産卵、2017。

 

先日のエゾサンショウウオに続き、エゾアカガエルの産卵も始まりました。

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野外とほぼ同時期、環境コントロールが極めて順調にいっている証拠でございます。

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まだ産卵しそうな個体がいますね。

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フッキソウの新芽もどんどん出てきています。

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このタケノコみたいなやつはマムシグサ。

円山の森でも見られる春の風物詩です。

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さーこれから一斉に繁殖期が始まります。

忙しくなるぞ。

エゾサンショウウオ産卵、2017。

今年もこの季節がやってまいりました。

見えますか?右下に写っている白くてモヤモヤしたもの。

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エクトプラズムではありませんよ。

エゾサンショウウオの卵でこざいます。

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野生と比較すると10日程度早いですが、例年通り産卵が始まりました。

この時期のオスは体全体がゴツくなり、尾の形状も変化します。

より繁殖に適した体型になるのです。

こういった興味深い形態の変化が見られるのもこの時期だけ。

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共に暮らす宿根草たちの芽も出てきました。

冬場、地上部は枯れ落ち姿を消しますが、春が近づくと気温や日長の変化を感じ取り、再び活動を開始します。

こちらはミズヒキ。

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夏緑性のシダたちもぐんぐん伸びてきました。

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今年も無事に姿を見せてくれたサラシナショウマ。

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ここでは完全な屋内人工環境であるにも関わらず、北海道の両生類、そして植物たちまでもが自然界と同様の暮らしのサイクルを維持できているのです。

 

隣のエゾアカガエル。

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こちらもそろそろ産卵が始まりそうですね。  

ミツヅノコノハガエル再び。

爬虫類両生類館きっての人気者であったソバージュネコメガエルが残念ながら昨年暮れに亡くなり、現在後釜としてミツヅノコノハガエルの幼体が暮らしております。

まだ体も小さくしかも隠れる名人なので、しつこくじっくり見ないと発見できないかもしれません。

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ミツヅノコノハガエルは円山動物園でも以前飼育展示をしておりまして、繁殖にも2回成功しています。

名前の通り「木の葉」に擬態した、非常に魅力的で素晴らしいカエルです。

 

円山産まれの個体は、新天地で再び子孫を残して欲しいと願いを込め全国各地の施設へどんどん送り出しました。

そうこうしているうちに100匹近くいた仔ガエルたちはいつのまにか、残り2頭に。

その後1頭が病気で死んでしまい、円山動物園でのミツヅノコノハガエルの飼育展示は途絶えてしまったのです。

残念な気持ちでいっぱいでした。

 

しかしあれから約5年、なんと円山産まれの子孫たちが再びここに戻ってきたのです。

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上野動物園に里子に出した仔ガエル達が無事に成長し、見事繁殖に成功。

そしてそのうち9匹が円山動物園へと帰ってきました。

この種の繁殖、特にオタマジャクシの育成は非常に困難で、特殊な育成装置を組む必要があります。

そういった幾重もの困難を乗り越え無事に上陸まで漕ぎ着けたわけです。

 

下の画像は祖父母にあたるペア、上がお爺さんで下がお婆さん。

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このペアが産卵、両親や叔父叔母の卵時代です。

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オタマジャクシ時代、口が漏斗型と非常に特殊な形状になっていて、水面に浮いているものしか食べれません。

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上陸直後の個体、もしかしたらこの仔ガエルが両親かもしれませんね。

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そして戻ってきた仔ガエル達は円山の血統だってすぐにわかるくらい、両親たちと外見がそっくりです。

飼育員にとってこれほど嬉しい出来事はなかなかありません。

感無量でございます。

 

 

 

 

冬眠。

現在、は虫類両生類館は冬モード真っ只中。

館内では春の繁殖に備え、様々な種が一斉に冬眠中です。

 

こちらは北海道ゾーンのアオダイショウ。毎年恒例の「行動させない展示」です。

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ニホンカナヘビはこんなところで寝ています。ほとんどの方が気がつきません。

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普段とあまり変わりませんが、実は低温によって活動を停止しているマツカサトカゲ。

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コウヒロナガクビガメ夫妻。オスは底でじっとしておりますが、メスは相変わらず低温下でも動き回っています。

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アルマジロトカゲのファミリーも体の一部こそ見えちゃっていますが、全身を見せることはありません。

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気温が上がった途端、繁殖行動が活発化したエゾアカガエル。

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こちらはバックヤードで熟睡中のアメリカドクトカゲのペア。

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ピクリとも動かず数ヶ月を過ごします。

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こちらの部屋ではヘビたちや温帯に生息するカメ類たちが冬眠中です。

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冬眠中であって適切な温度と湿度調整の日々です。

起きていても寝ていても爬虫類両生類たちは繊細なケアを必要とします。

さあ、春までもうすこし。

 

 

エゾサンショウウオ 2017。

皆さま、新年あけましておめでとうございます。

本年も円山動物園を何卒宜しくお願い致します。

今回は新年早々のエゾサンショウウオの様子をお伝えいたしますね。

北海道ゾーンの展示場は例年通りすでに冬眠モードになっておりまして、外気を利用しての低温処理の真っ最中です。

現在展示場内の温度も−5℃〜5℃とかなり低温です。

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住人のみなさんは、低温になると水中へと移動します。

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各々で低温ライフを満喫しているようです。

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低温下でも元気いっぱい。

かれらに「冬眠」という概念は当てはまりません。

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低温期間中、基本的に給餌は行ってませんが、与えれば普通に食べます。

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先日もちょっと与えてみたところ、気温4℃でバクバク食べておりました。

こういった行動は雪に覆われた野外では観察不可能で、飼育下ならではの非常に貴重な観察記録です。

この記録からかれらの冬の生態について、これまでとは違った推測もできるわけです。

我々の周りの動物たち、身近でありながらもまだまだ謎だらけです。

 

 

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