札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

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近況報告(アフリカに引っ越しした動物たち)

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

ちょっと間が開きましたが、アフリカに引っ越しした動物たちの近況報告です。

ペリカンは普通に観覧できるので、近況報告は省略っ!

 

<ハイエナ編>

平日の午前と午後の1時間づつ、観覧訓練(人馴らし)を行っています。

人馴らしが順調なため、土日祝日も開けようか、時間も伸ばそうか、との話が出ていますが、人の問題、出入口の安全管理等解決すべき問題を抱えています。

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あれっ?プールの水、少ないよぉ!

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「あぁ、また(M)さんですか、雑記帳のネタ探しですか??」

出入口のすぐ横で、お尻を向けて寝ていた姿をさらしちゃうぞ!!

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前脚の肉球。実は(M)は肉球オタクです?!

 

<ライオン編>

外に出ていると、運がよければ観覧できるリッキー。今までは、他の動物の人馴らしの関係で、ハイエナの屋外展示場横だけの開放でしたが、8月2日(火)からはハイエナの開放エリアを広げますので、リッキーはより見やすくなります?

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外に出たら、まずは咆哮。

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エランドの監視中。この辺りにいるときは、ハイエナ側からご覧いただけました。

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この場所に入り込むと、職員でも見づらいです。

 

<エランド編>

外に出ている時は、仮囲いの車出入口から見ることができますが、なかなか見やすいポジションにいることが少ないプッチョとオペル。

今週から、カバと併せて屋内観覧通路の人馴らしが始まりました。手の空いた職員や、作業を終えた飼育員がエランドとカバの前を通っています。

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凛としたオペルさん

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プッチョに対してはツンデレ娘

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一方、プッチョは草を食べ始めました。

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架台(草を入れる餌箱)の青草の大部分を外に放り出しました。

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ちょっと得意げな、この顔!

 

<カバ編>

慎重派のドンさんも屋外プールに馴れ、ほぼ連日屋外プールに入っています。そして、土場(屋外展示場で土の地面の場所を「土場(どば)」と呼んでいます)でも餌を食べるようになりました。

ザンさんは、屋外プールの水位を最高(2.4m)にしています。気持ちよさそうに泳いでいて、足のつかないところでどうやって泳ぐのか、初めて見ることができました。屋内に入った後、動物園職員による屋内人馴らし訓練も始めています。

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屋外プールで寛ぐドンさん、後ろが土場です。

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水遁の術、さて、ドンはどこにいるでしょう?

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ここです!!うっすらと背中が見えています。

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屋外でお昼寝中のザンさん

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屋内でお食事中のザンさん

 

<キリン編>

7月22日から屋外への訓練を始めたユウマ、25日の屋外訓練時に足を痛めてしまいました。30分ほど屋外に出て、屋内に入ったら左足を痛そうに上げていたのです。

そのため、ユウマの公開を一時中止したのですが、足も順調に回復しているため、公開を再開しました。

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26日の朝、座り込んでいました。

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26日夕方には、立って餌を食べていました。

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28日から時間限定で公開しています。そしてターゲットトレーニングも再開しました。

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訓練のご褒美として、大好物のリンゴを貰うユウマ

 

<サーバルキャット編>

天気が良いと外に出ずっぱりなんですが、天気が悪いと室内にこもってヒッキー状態のポッキーとエン。

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お気に入りの寝台の上で寝ています。

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うっすらと目を開けて寝ているエン

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夕食をいただくポッキー

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その横で、自分の食事はまだかと、展示室内をウロウロするエン。灰色の扉が開いたら、お食事の時間ですよ!

 

<ダチョウ編>

引っ越して1年経過しましたが、まだ外に出るのを嫌がるダチョウガールズ。

そろそろ外で餌をやって、もっと外に馴れてもらおうか、と話しています。

でも、彼女たちは全く動じず「早くご飯頂戴、はやくはやく!!!」と室内で催促してきます。

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ダチョウのタマゴの展示が復活しました。1年分のタマゴです。

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照明がまぶしいです。。。

 

<ミーアキャット編>

ミーアキャットも天気が悪いと外に出ません(出しません)。29日の夕方にこそっと覗きに行くと・・・

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丸太の上で空を見上げるゆうひ

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「なんだ(M)か、ブログのネタ探ししてるんですか?」ここでも、言われちゃいました。

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あ~~ぁ、こんなに湿気が多いんじゃ、やってられないよぉ。

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あさひったら本当にダレてるわねぇ・・・

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ツーショット!

 

アフリカゾーンの全面オープンに向け、動物たちの人馴れ訓練も順調に進んでいます。

時間限定の公開もありますが、ちょっとづつ拡げていきますので、乞うご期待!

 

キリンの屋外訓練

 

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

 

 

先週に引き続き、動物たちの近況報告を・・・と思ったのですが、今日(7/23)、キリンのユウマが屋外放飼場に出たので、その時の状況をレポートします。

 

 

 

7月13日に引っ越しして、屋内での馴らしを行いつつ、外扉を開けてユウマに外の音や景色を見せていました。

 

 

 

そして、屋内も順調に慣れているため、22日から屋外へ出す練習をはじめました。

 

 

 

初日(22日)、外扉は朝から開けたままで、午後一番で訓練の準備をはじめます。ワイヤーの隙間に首を突っ込んだ時のために押し戻すためのコンパネ板やブルーシートを、怪我をした場合に備えて薬や吹き矢を、そして、ユウマの動きを観察するため獣医を含めて7名の職員が、屋外放飼場を遠巻きに見守りました。

 

高校野球の決勝戦の音を聞きながら、内扉を開けました。ユウマの前には遮るものがありません。

 

でも、出ません・・・。キーパー通路のコンクリートに足を乗せることもせず、内扉の場所でユ~ラユ~ラと頭を左右に振っています。なんか、野球の応援の音に合わせて振っているようにも見えました。

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好物のクローバーやリンゴをあげても出る気配はなく、30分経過した時点で屋外へ出す練習は終了。ユウマが出る意思がない以上、あまり長々とやってもユウマのためにならないと考えたからです。

 

訓練終了後、翌日に向けてのミーティングを行い、職員はそれぞれの動物に向かいました。

 

さて、明けて23日。

この日も外扉は朝から開けたまま。高校野球の音は聞こえませんが、土曜日とあってか「まるっぱ」で遊ぶ子ども達の声が響いていました。

獣医を含め監視体制に入り、内扉を開けてユウマが出るのを待ちます。5分経過・・・出ません。

それでは、とT飼育員が外扉の外側でクローバーを一握り差し出すと、長い首がニュッと伸びて「パクッ!」と思ったら、ユウマの体全体が屋外放飼場に出ていました。監視している飼育員、獣医、T飼育員もびっくり!でも、一番驚いていたのはユウマ自身かもしれません・・・

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5分ほど屋外放飼場を散策した後、外扉に近づき、屋内の様子をうかがっていましたが、これまた「スッ」と中に入ってしまいました。

とりあえず、扉も職員もそのままの状態で、さらに5分ほど待ったのですが、出てくる気配もないので訓練終了。

翌日に向け、ミーティング後ユウマの様子を見に行くと、モグモグと食事していました。

明日(7/24)以降も屋外馴らし訓練を続けます。順調に慣れていくよう、応援をお願いします。

 

おまけの写真

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リッキー、リラックスしてます。

おまけの写真2

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ライオン・キング?!

 

おまけの写真3

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オペルとぷっちょのツーショット

 

(M)

 

 

 

 

アフリカゾーンの動物たち(近況報告1)

 

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

 

 

動物の移動が全て終わり、あとは馴致していくだけとなりました。

 

7月15日現在の様子を、ご覧ください。

 

 

 

1 キリン館の動物たち

 

まずは、マサイキリンのユウマです。

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キリン館は球場等に近いため、音に馴らすためドアを開けています。

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2階からのぞいて見ました。ユウマを下に見るのは初めてです

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ダチョウたちは、キーパー通路側にかたまっていたのですが、1羽だけ猛然とダッシュしてきました。

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ハダカデバネズミのお部屋、相変わらずカリカリカミカミしています。

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エンを見つめるポッキー

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エンの視線の先は、まるっぱでした。

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ミーアキャットたちは、ガラスの奥で地面をコリコリ掘っていました。

展望デッキに出る鍵を忘れて撮りに行ったため、室内からガラス越しとなり見えづらい写真になってしまいました、すみません。

 

2 カバ・ライオン館

まずはハイエナのカミ

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足をあげてお出迎え

 

ライオンの人止め柵を少しエランド側に移動しました。室内にいるときは、より見やすくなったと思います。

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エランドの監視に余念がないリッキー

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しかし、プッチョとオペルは外にいました。

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プッチョ大接近!この後、危うくカメラを舐め取られるところでした。

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カバのドンは、プールに沈んでいます。

 

7月15日から、ザンの外プール訓練を開始しました。プールを喜ぶザンの様子をご覧ください。

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餌を置いて、プールに誘導します。

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いよいよ入水!

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プール内を歩くザン、水中でのカバの様子がじっくり観察できます。

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ガラスに写るT獣医とザン

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水中では耳をふさぎ、鼻も閉じています。

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ブファッ!!

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ガラスに口を押し付けています。

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ガラス越しでも、F飼育員の合図で大きく口を開けるザン

 

さて、ペリカンですが、常に見ることができる状態なので、今回は掲載しておりません。

 

また、次回をお楽しみに!                  (M)

 

 

 

無事にキリンの引っ越しが終わりました。

ブログをご覧のみなさま、こんにちは!

 

7月13日(水)にキリンの引っ越しが無事に終わりました。

これで、熱帯動物館の動物たちはすべてアフリカゾーンに引っ越ししたことになります。

事前の綿密な練習、打合せと皆様の応援のおかげで、無事引っ越しが終了したことを御礼申し上げます。

 

さて、ユウマの引っ越しの様子です。

 

自称雨男の(M)なのですが、この日はとてもいい天気。そして、予想最高気温は27℃!

時間ごとの気温変化予想等も見たところ、13時と14時の気温が一番高かったので、一番暑い時間帯にユウマを檻に入れるよりかは、温度が下がってくる時間帯に移動したほうがユウマにとっても良いかな、という判断で移動開始時間を1時間遅らせることとしました。

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打ち水で路面温度を下げました。

 

そしてなるべく快適に移動してもらおうと、水が撒けるエリアはホースで散水しました。

でも、いつもと違う雰囲気を感じたのか、餌をあげても、なかなか檻に入らないユウマ、入ったと思ったら、檻の中で反転してしまいました・・・(でも、結果としてこれが後々良い方向に・・・!)。

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なんとか目隠し用のシートをかぶせて、クレーンでつり上げて、トラックに載せ、キリン館のクレーンの準備ができるまで、木陰で待機しました。

 

園内で通行に支障が出る電線は、高所作業車で持ち上げる等の対応をしたため、熱帯動物館からキリン館への移動時間は約20分、練習よりもスムーズに移動しました。

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通行に支障のある電線は、高所作業車で持ち上げて通過しました。

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檻の中で反転してくれたおかげで、前向きに入っていくことができたことから、キリン館でユウマを檻から出す時も、非常にスムーズに室内に入ってくれました。

(予定どおりだと、お尻からバックして入ることになっていたのです・・・。)

最初はキョロキョロ、ウロウロだったユウマも、早々と餌を食べ、水を飲み、排泄もしていました。でも、「もう慣れたな」と思うのは気が早すぎです。

 

 

しばらくは、しっかりと行動を観察して、部屋の移動や外と中への出入りの練習をして、みなさまにお目にかかりたい、と考えています。

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7月14日 朝のユウマ

 

また、ユウマが慣れるまで、キリン館全体を当分の間閉鎖します。ダチョウ、ミーアキャット、サーバルキャット、ハダカデバネズミも見ることができませんが、ご了承ください。

(M)

アカツクシガモのヒナ

ブログをご覧のみなさんこんにちは!

総合水鳥舎(ペンギン以外)を担当してます片岡といいます。

先日このブログでも紹介されましたが、

6月13日にアカツクシガモのヒナが孵りました!

ですが大々的には公表をしていないので、ご存知の方も少ないと思います。

なので今回はヒナの成長過程を見ていただこうと思います。

 

 

5月中旬からアカツクシガモの母ガモが産卵、抱卵し始め

 

6月13日に3羽のヒナが孵りました!

 

 

ただこの日はバケツをひっくり返したような雨が降っていました。

きちんと親ガモがヒナの世話できていれば特に問題はなかったのですが、

親ガモがきちんと世話をしておらず3羽のうち2羽は、

雨に濡れ体温を奪われ、体も弱く当日のうちに死んでしまいました。

 

生き残った1羽も雨の影響で相当弱っていたのもあり、

すぐに回収し育雛器で保温し、様子見ることになりました。

 

翌日の14日にはとても元気になっていて

こちらで用意したごはんも食べているようでした。

 

ただ親ガモがうまく世話をしない可能性もあり、

しばらくは育雛器で人工飼育をしようかという話が出ました。

ですが卵から孵ってすぐに回収してしまったのもあり、

このまま育雛器で飼育を続けると人間に刷り込みが入ってしまい、

将来的にこのヒナの繁殖行動などに問題が出るのではないか・・・

 

そのため人間に刷り込みが入ってしまう前に

親元に戻すことになりました。

 

ただまた雨に打たれ、弱ってしまっても大変なので

屋内で親ガモと一緒に飼育をしていくことになりました。

最初は母ガモと一緒にしてみることに・・・

実際ヒナが孵った日母ガモは世話をしていなかったので

不安な部分はありましたが、母ガモはすぐにヒナを受け入れ

仲良くヒナ用のご飯を食べてくれました!

 

とりあえずは一安心!

その後も母ガモの献身的な世話のおかげで

ヒナは元気に育っていきました。

 

生後1週間で屋外放飼場デビュー!!

小さいながら泳ぎはもう一人前でした!

 

お父さんとは久々の再会でしたが、

自分の子だとすぐわかったようでずっと寄り添っていました。

※左が母ガモ、右が父ガモです。

 

ヒナの食欲はすさまじく、たくさん運動もして

なんと孵ってから1か月弱で体重は15倍以上に、

肩の辺りもほんのり赤くなってきました。

改めて鳥の成長は早いなと実感させられました・・・

 

 

とはいってもヒナはまだ体力もあまりないため、

基本屋内で飼育をしています。

もう少し羽も生えそろい、大人と同じご飯を食べられるようになれば

終日屋外放飼場で飼育をしていきたいと考えています。

ただ現在少しずつ体力をつけるため、

天気が良い日の10時頃から15時頃まで、

総合水鳥舎カモ類の屋外放飼場で展示をしていますので、

ぜひヒナの姿を見ていただけたらと思います。

 

それでは片岡からのヒナの近況報告でした!

 

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