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ダチョウバロン
Posted by zoonettai on 2011年6月17日(金) 20:54
すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、平成23年6月16日。
熱帯動物館において長年の間、親しまれてきたダチョウのバロン(♂)が
右足のふ蹠骨の完全開放性複雑骨折を負い、予後不良と判断し、安楽死の
処置を選択させていただきました。
バロンは昭和55年4月5日に円山動物園に来園。
推定年齢31才。
近年ではドニー(♀)を亡くして以来、単独で飼育をしてまいりましたが、
去年ダチョウ牧場より雛4羽が来園し、活気ずいてきた中での、あまりに
突然な事故となってしまいました。
ドキドキ体験では「飛び出すダチョウのランチタイム」などを行い、
実際に採食する様などを間近に見ていただくなどして多くのお客様にダチョウの
生態や面白さを知っていただけるよう頑張ってもらいました。
若いころには柵を蹴り、曲げるなどしていたそうで今もその跡が残っています。
バロンを歴代担当した飼育員も多く、当時を振り返り語り合うなど数多くの
思い出を残してくれました。
奇しくもこの日はキリンの赤ちゃんが生まれるなどして新たな生命の誕生と
なりましたが、代わりに一つの生命が消えてしまう日ともなったわけです。
最後は現担当者に看取られながら静かに眠りにつきました。
長い間バロンを応援してくださった皆さん。
本当にありがとうございました。