札幌100マイル

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青い悪魔…とカバ

カバ舎

水面下で青い悪魔化計画…進行中です。



何の話かというと…実はコレ↓
20120927-09.JPG



ホテイアオイさん仕入れてみました。
ただいま熱帯動物館にて密かに栽培中。














ホテイアオイとは…
南アメリカ原産の浮遊性の水草なのですが繁殖力がものすごい強いらしく、池などではあまりにも増えすぎて水門などの水の流れを悪くすることなどから「青い悪魔(うす紫の花を咲かせるので)」などの悪名があるそうです。
しかしながら水質を浄化する役割があり、藻の発生を抑えて光合成能力も高いことから環境破壊に対して役に立つ植物とも言われており夏から秋にかけてうす紫のきれいな花を咲かせるそうです。



このホテイアオイをどうしようかというと…
来年のお話になるんですが(汗)
イベント時にカバプールに浮かべてみよう!…と思っています。
調べていると某動物園さんでも池にホテイアオイがあるらしく、しかもこれカバが好きで餌にもなっているらしいのです…
本当は僕の個人的なイメージでアフリカ原産のボタンウキクサ(ウォーターレタス)がよかったのですが、こちらは指定外来生物となっておりますので栽培できないということで…カバも食べるのは嫌いらしくちょうどよかったのですが。。。
しかしホテイアオイも現在はアフリカのザンベジ川にたくさんあるらしく、増えすぎてカバに食べさせているなんて話もあります(笑)




浮遊性
水質の浄化
めっさ増える
しかもきれいな水より汚い水のほがよく育つ
寒さに弱い(外来種なので好都合)
栽培が簡単
しかもカバの餌になる

ここ重要「栽培が簡単」

…と、カバにも僕にもぴったりという水草なのですが!


けっこう冬場は育たないことも多いそうなので…
いまあるやつはきっと育たないであろうと思われます(なにせ僕が育ててるので)
ということで今は試験的に。
本番は春。


水草から顔を出すカバ。
…見てみたくないですか?





ただーし。

問題点もあり。
カバがすぐに食べる可能性あり。
こやつらが。。





それともう一つ。
うちの動物園ですね…池ではなくプールなもので…
排水溝が詰まってしまっってどうしようもなくなってしまった場合…
弱気な担当者が「もうやめた!」って言い出して1回で終わる可能性もあるのですが…


その時は皆さん、その担当者を軽蔑の目でみることなく、この話はそっと心の中にしまいこんでなかったことにしておいてあげてくださいね。



プールに、ろ過装置さえあればきっと…



あ、あとお客さんからの情報で、札幌でやっているティンガティンガ展に行ってきました~~


写真とっていいと言われたので撮ってみました!
このカバ最高っす


秋の味覚いただきました

秋ですね

もう秋なんですね?

そりゃあガイド中の飼育員の帽子にもトンボも止まりますわ




寒さが身にしみる今日この頃。

カバたちに秋の味覚いただきました~


カボチャに梨に…その他?です~


秋…
こんなカバももうすぐ見れなくなるんですね(水浴び)




ドンさんは気持ちよくなるとだんだん斜めに傾いていきます




今日は美味しそうなパンもいただきましたよ!
こんなふかふかなパン僕も食べたことないのに。。。




みなさんどうもありがとうございます。



円夏への花も増えていました~
もう1つは新しいものに交換されています




メッセージに胸が熱くなりました




みなさま本当に本当に。

どうもありがとうございました。

自分が担当する動物たちが愛され幸せに感じる瞬間でした。

動物敬老の日…カバ2012

昨日お客様からドンとザンにスイカの寄贈がありました。
良い感じの写真と素敵なメッセージつき。
どうもありがとうございます。




美味しそうに食べてましたよ~






さて今日は動物敬老の日ということでカバにスイカとメロンとその他もろもろの特別メニューがありました。
お尻からでごめんなさい




ま、ここらへんはいつもと代わり映えしないので…ちょっと今日はすっとばして。
今日はこの後のお話。

ひとしきり食べ終えて満足のドンさん。




プールに戻ってはみたものの…




食べ残しが気になるご様子。。。




う~ん…




諦めたかと思いきや




チラリ




また戻ってきては…チラリ
20120917-09.JPG




所詮は食べ残し。
彼の中には、また陸にあがって食べなおすという選択肢はありません。
そんなドンさんの悩んだ末にとった行動は。
20120917-10.JPG



おねだりのポーズ



どうやら僕に取ってこさせようという考えらしいです。
動きたくないときは絶対に動かないくせに、
自分が何かをして欲しいときには呼びもしないのに寄ってきます。
仕方がないのでかき集めて食べさせてやりました。。。
そんな横着なところがカバのかわいさだと僕は思っているんですけどね(笑)






あ、それとカバ好きさんとキリン好きさんのお客様が熱帯動物館に写真のパネルを作ってくださいました~。
とても素晴らしい出来だったのでこの後も継続して飾らせていただきたいと思います。
どうもでした。
20120917-12.JPG




最後に。
よくある光景ですが…
昨日の夜の動物園でのドンとザンの様子。
壁越しに寄り添う姿になんだか写真を撮っててしんみりしました。
20120917-13.JPG



赤い汗が赤くなる瞬間

今日の出番はドンさん。

外に出てもらった後、餌切りしつつ5分後。

覗いて見ると…

やっぱり待ってます。




日課のブラッシングを5分経ってもまってました。
とっても冷ややかな目で。
内心「待たせるんじゃねえよ」…とでもきっと思っていることでしょう。。。




ごめんごめん…と。


では待ってるからやろうかなと思ったら


ひげ




…じゃなくって。
鼻の周りに透明な水滴が。
わかります?




おお~!
赤い汗が赤くなる前の状態できれいに出ていたのでいたのでブログのネタに。


その前にカバの赤い汗とは?
カバの皮ふは皮脂腺や体温調節作用を持つ汗腺が存在しないので実際には汗ではないのですが、その変わりに赤い粘液を分泌する腺があります。
この液体は乾くと皮ふを覆う塗料となります。
これが昔カバが血の汗をかくと言われた理由です。
カバの赤黒い体色は、たぶん人間の日焼けと同じように、皮ふの表面にこの色素が沈着することによるものと考えられています。
この赤い汗は紫外線を吸収することにより、日光から皮ふを保護するとともに、細菌の感染を防ぐ働きも持っているそうです。
カバが傷口を泥地や不潔な池の水につけても化膿しないのはこのためです。

そんな赤い汗。
でてきた時は実は無色透明。
これが数分で赤く変わるのですが…
赤い色素は、カバの無色の汗が皮膚上に分泌されてから、色素前駆体であるホモゲンチシン酸が、同時に分泌される酵素の触媒作用により酸化されて生じることがわかってきたそうです。



これが最初の状態。




赤くなるまで待っている間にブラッシング~。




うっすら赤くなってきたのがわかるでしょうか?




これがどんどん赤く。




ねばねば~
(赤い汗とは何の関係もありません)




最後はもう流血状態です。
これが数時間たって乾くと茶色に変色します。




この後、水浴び。そして朝ごはんとスペシャルコースへ。
ですが長くなったのでこの辺で終わりにします。


でわっ

うっとり

前々からたまにやっていたのですが、暑くなってからはさらに毎日のように

行っているカバの水浴び。

水浴びと言ってもホースで水をかけるだけですが…

動きの少ないカバにおいて多少なりとも動きが見られる瞬間です。

そんな中、ザンさんの行動に少しばかりの変化が…。


一見、何の変わりもないように見える光景。



よく見かける光景なのですが、ここドンさんのお気に入りの場所。

ザンさんは陸上かもっとプールの一番奥がお気に入りのはずなんですが。

午後からはいることもあるんですが、午前中からいることは珍しい。

だいたい午前中に、この辺りで水浴びしてるのですが。

ここ最近いつもいない場所にいるもんだから気になってたけど…

おぬし…まさか待ってるのか?

そうなのか?

そうなんだね?

そう思うと余計にかわいく思えるから不思議です(笑)

では期待に応えて。




見てくださいこの顔。




明らかに待っています~




はやく~




まだ~?




あ~ん




うっとり~





気持ちよさげにしていますがだいたい15分くらいで飽きるようです。

ついでに口の中の掃除と我流マッサージをしてあげるのですが、

飽きてくるとプールからあがってかまってもらおうとしてくるため、

引き際が大事です。



ちなみにドンさんは気分屋なので、して欲しい時はいいのですが、

眠いときや、気分が乗らないときは嫌がるのでめんどい男です。

本当はお客さん側からやって正面から見ていただきたいのですが…

なにぶん、水を出すコックが館内にあるもので、一人じゃお客さん側に回れない
もので…すみません。





でもカバ…かわいいっしょ???

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