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円山動物園のチンパンジー達

円山動物園のチンパンジー達

2012年03月 の投稿一覧

一週間の出来事。

  一週間前の金曜日、「レディ」が他のチンパンジーから数か所に小さな怪我を負

 いました。

  傷は小さかったのですが一番の大きな傷は、心に負ったようです。

  まだ「6歳」になったばかりでさぞ恐ろしい思いをしたのでしょう。

  私の顔を見ただけで、泣きっ面になってしまいます。

  私は、ムギュウっと抱きしめてあげたい気持ちにムチを打って、他のチンパンジー
 
 達と同じように、「どれ、どこが痛いの」といいながら獣医さんと傷の手当をします。

  「レディ」だけなぜ?誰が悪いの?

  いろいろな考え方意見を聞き、話し合いました。

  チンパンジー達一人ひとりと改めて向き合い何が原因でこうなったのか、これか

 らどういう対処をしていけば、良いのかを話し合いました。

  誰が悪いのかなんて、誰も口には出さないけど、正直なところ自分を攻めまくりま

 した。

  幸い「レディ」の傷は、浅いものでしたが、心に負った傷は深いように感じ
 
 ました。

 「レディ」の心の傷をいやすのは、私には、簡単にはできません。

  チンパンジーになった「レディ」。もし、ここで私が「レディ」を抱きしめ慰めてしまっ

 たら、これからさらにつらい思いをさせてしまうことになります。

  私は、ヒト、人間。

  「レディ」も私も、向かい合うべき者は、チンパンジー達なのです。

  私は、飼育員として、まとめ役の「トニー」がいない、ばらばらの、不安定な心理状

 態のチンパンジー達に今まで以上安定したのメンタル的なケアーをしていかなけれ

 ばなりません。

  これには、さすがに私一人では、難しいところがでできます。

  幸い今、私に近づこうとチンパンジーと距離を縮ようと日々頑張ってくれている仲

 間がいます。

  この一週間、仲間たちと一緒にチンパンジー達のメンタルケアーをしてきました。

  少しづついい方向に向かってきています。

  今朝は、「チャー坊」「スージー」「テス」が「レディ」の傷口の手当てをしてくれまし

 た。

 これが、今の「レディ」に一番必要なことだと私は思います。


無理しないで

  今日も、暖かい一日でしたねぇ。
  
  チンパンジー達も、屋外で、ほんわかしていたみたいです。


 「ジェーン」お母さんも「コユキ」ちゃんに外で授乳です。


  これだけ暖かいと、積もった雪も湿って重たくなってきます。

  ふかふかの雪の上は、歩けないチンパンジー

  今日の雪質行けそうな気がしたのでしょうか、「テス」がチャレンジです。



  結構、足が埋まってます。

  無理したようです。

  限界が来たようです。

 「チャー坊」が迎えに行きますが。ズボズボ!!

 「テス」より、断然重たいので、すぐに引き返してきました。


 そういえば、あさってはお雛祭りですね、

 懐かしい合成写真を一枚

  
  
  

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