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ジンギスカンの歴史をシリーズでご紹介♪第3回「道産子に欠かせない食文化へ」
Posted by サントリー北海道 on 2016年5月11日(水) 12:12
ベル食品・公認ワインの「エル グリル」が、北海道のジンギスカンの歴史とベル食品の歩みをシリーズで紹介する特別企画。
第1回目ではジンギスカンの始まりを、第2回目はジンギスカンが北海道の郷土料理となり、ベル食品「成吉思汗たれ」の発売当時を振り返りました。
第3回は、「成吉思汗たれ」が大ヒット商品へ成長し、道産子にとって欠かせない食文化へと発展するまでをご紹介します。
■成吉思汗たれ
ベル食品が「成吉思汗たれ」を発売した当初、売れ行きが伸び悩んだのは、家庭でジンギスカンを食べる習慣がまだなかったことが大きかったようです。
そこで、1958年(昭和33年)ベル食品の社長に就任した山本豊蔵氏が、「成吉思汗たれ」1箱とジンギスカン特製鍋をセットで提案。
このアイデアが大好評で、精肉店で羊肉を買ってくれたお客さまにその特製鍋を貸し出していたのですが、回収が間に合わないほどだったんだとか。
こうして、「成吉思汗たれ」は少しずつ売り上げを伸ばしていきました。
また、このようなアイデアに加え、ベル食品の地道な営業努力も功を奏しました。
栄養士を講師に、問屋を招いた講習会を道内各地で開き、ジンギスカンという料理を広めることに時間と手間、お金をかけていたのだそう。
当時、ベル食品の工場では、ほとんどが手作業で「成吉思汗たれ」を製造していました。
ニンニクやリンゴ、タマネギを摺り下ろし、「ニンニクを摺った日は臭いが身体に染み着いてバスに乗れなかった」「タマネギの皮むきも大変な作業で、涙が止まらなかった」などのエピソードが残っているそうです。
こうしたたくさんの努力のおかげで、「成吉思汗たれ」は大ヒット商品へと成長したんですね。
また、北海道観光ブームがおこり、”ビールとジンギスカン”、”大通公園とトウキビワゴン”など北海道のイメージが定着するのも、ちょうどこの頃。
こうしたブームがジンギスカンの浸透に拍車をかけていきました。
■花見でジンギスカン
昭和30年代後半に入ると、ジンギスカンは道産子にとって欠かせない食文化へと広がります。
中でも花見やキャンプなどの屋外行事では、ジンギスカンの煙と臭いが必ずと言っていいほど立ちこめるようになりました。
さらに、小・中学校で行われる炊事遠足でもカレーライス、豚汁と並んでジンギスカンが定番料理として作られるようになり、ジンギスカン鍋は“一家に一つ”という時代になっていきます。
ジンギスカンが北海道の郷土料理として定着するのは、昭和20年代後半から30年代。
当時、簡単に安く手に入った「羊肉」や観光ブームなどの影響はもちろんありますが、ベル食品が「成吉思汗たれ」を発売し、それを売るためにあらゆる努力を重ねたことが大きく影響しているんですね。
道民には常識の”お花見にジンギスカン”という組み合わせができたのは、この頃だったんですね!
ベル食品の「成吉思汗たれ」の大ヒットが、ジンギスカンが北海道の郷土料理として定着する要因のひとつだったことも興味深いエピソードですね。
そんな「成吉思汗たれ」で有名なベル食品の公認ワインが「エル グリル」。
“グリル料理に合うワイン”として発売された「エル グリル」は、ジンギスカンにもぴったり! ぜひ、ジンギスカンと合せて楽しんでくださいね。
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次回は最終回。北海道の食文化として定着したジンギスカンが、全国的な広がりを見せるようになった現在までをご紹介します。
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ジンギスカンの歴史をシリーズでご紹介♪第2回「成吉思汗たれの発売」
Posted by サントリー北海道 on 2016年4月25日(月) 10:52
ベル食品・公認ワインの「エル グリル」が、北海道のジンギスカンの歴史とベル食品の歩みをシリーズで紹介する特別企画。
第1回目では、ジンギスカンの始まりを紹介しました。
第2回は、ジンギスカンが北海道の郷土料理となり、ベル食品「成吉思汗たれ」の発売された昭和20年代後半をご紹介します。
■北海道の郷土料理へ
ジンギスカンが北海道の郷土料理として広がりを見せるのは、昭和20年代後半。1951年(昭和26年)頃、滝川の飲食店が種羊場のジンギスカンに目をつけ、のちに羊肉をたれに漬け込む「松尾ジンギスカン」のスタイルが登場しました。また、1953年(昭和28年)に、札幌の月寒(つきさっぷ)に「成吉思汗倶楽部」が発足するなど、ジンギスカンを食べる飲食店が少しずつ増え始めました。
そして1956年(昭和31年)にベル食品が「成吉思汗たれ」を発売。知名度は広がっていたものの、家庭料理としては認知されていなかったジンギスカンが、「成吉思汗たれ」の登場で、より身近な食べ物へと発展することになりました。
昭和30年代の北海道は、高度経済成長期へと進んでいましたが、肉類などの食品は豊富ではなかったので、他の肉類に比べ安く、手軽に入手できる羊肉を使ったジンギスカンが受け入れられました。
また、この頃は飼育1年以上の「マトン」が多く流通されていて、生後1年未満の「ラム」に比べ、羊肉独特の臭みが強かったのだとか。そのため食べなれない人には、臭みを敬遠し、「ジンギスカンは苦手」という人も多かったそうです。
鮮度が良ければこの臭みも少ないのですが、羊肉の産地から遠い東京などで「ジンギスカン」が定着しなかったのもここに原因があったんですね。
■ジンギスカンが家庭に浸透
ベル食品が「成吉思汗たれ」を開発した経緯は、その少し前に「つゆの華」というそばつゆを発売したことに由来するのだそう。市販のめんつゆがない時代にいち早く開発、販売されました。ジンギスカンのたれも同じように、当時市販されているものがなく、羊肉を扱う精肉店が手作りで販売したり、一部の家庭では手作りしていたのだとか。そんな中、発売された「成吉思汗たれ」でしたが、順風満帆の売り上げではなかったそうです。
今では見慣れた中央が盛り上がったジンギスカン鍋もこの頃は珍しく、どの家庭でも常備されるようになるにはもう少し時間がかかります。もともと北海道の農家では、羊毛を採るために数頭の羊を飼育するケースも多く、羊肉を食べる習慣は農村が中心でした。戦後の食糧難時代には、羊肉は貴重なタンパク源として重宝されますが、”羊肉=ジンギスカン”となるのは、昭和30年代中頃以降になります。
北海道には、ジンギスカンが浸透するバックグラウンドがあったんですね。
今では、誰もが知る「成吉思汗たれ」も、発売当初は順調でなかったのは驚きでした。
そんな「成吉思汗たれ」で有名なベル食品の公認ワインのフレッシュな果実味とほどよいタンニンを持つ赤ワイン「エル グリル」。
“グリル料理に合うワイン”として発売された「エル グリル」は、ジンギスカンにもぴったりです! ぜひ、ジンギスカンと合せて楽しんでくださいね。
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次回の連載は、「成吉思汗たれ」が大ヒット商品へ成長し、ジンギスカンが道産子にとって欠かせない食文化へと発展するまでをご紹介します。
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