札幌100マイル

テミスの法律相談所

赤れんが法律事務所・赤れんが行政書士事務所に勤務する3人のテミス(女性)が、身近な法律問題をブログでお届けします。

2015年03月31日 の投稿一覧

明日から新年度

 

Hagiwara1

はじめまして。赤れんが行政書士事務所の行政書士の萩原麻代です。


総合的なリーガルサービスを提供する「赤れんが事務所」の一員として、日々楽しみながら、時に唸りながら業務をしております。

今日、3月31日は年度末。明日から新たな気持ちでスタートしたいと思っています。
新年度といえば、いろいろな変更が生じますよね。
私が取り扱うビザ関係のお仕事でも大きな法改正があり、明日から変更があります。
そのことについて、簡単に触れたいと思います。

 
●「投資経営」ビザ→「経営管理」ビザへ

いくつかある法改正の中で、札幌に住む外国人、札幌で働く外国人にとってかかわりのあるのは、これまで「投資経営」と呼ばれていたビザが「経営管理」と名称が変わる改正かと思います。

もちろん、名称が変わるだけではなく、中身も変わります。

今までの「投資経営」では、外国人が日本で会社の経営や管理職としての仕事を行う場合、その会社は外国人が出資した会社でなければならない、という法律があり、日本人が出資している会社で経営や管理の仕事をしたい場合は、このビザではできませんでした。

でも、今回の改正で、日本人の出資している会社でも「経営管理」というビザで経営や管理職としての仕事ができるように変更となりました。

人がグローバルに動いている現在、優秀な外国人を経営者として招き入れたい場合や管理職として雇用したい場合があると思います。ようやく、という感じもしますが、現実に即した改正が行われ、嬉しいですね。

 

●「技術」と「人文知識・国際業務」→「技術・人文知識・国際業務」ビザへ一本化

もう一つ関係のありそうな改正が、これまで専門的・技術的な分野で働く外国人は、理系であれば「技術」、文系であれば「人文知識・国際業務」といって別々のビザが必要でしたが、これからは文系理系に関係なく、包括的なビザとして「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するようになります。

最近では、文系理系で割り切れない、混在したような業務が多く存在しており、企業が人材を有意義に活用できるように、法律を整備したというものです。

日本で会社を経営したい外国人や、経営・管理をしてほしい日本の企業、外国人を雇っている企業にとっては、嬉しい法改正となりました。

さて、明日から新しい様式での申請!間違わないようにしなくちゃ。

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