札幌100マイル みんなのクチコミレポログ(レポートブログ)が集まった、札幌発のお出かけチェックサイトです。

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双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地

札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。

プロフィール

札幌市円山動物園

札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた、ホッキョクグマの双子「イコロ」と「キロル」の帯広へ旅立つまでの成長日記とおぼしきものです。
この子たちは、IUCNが発行しているレッドリスト2006年版においてホッキョクグマが絶滅危惧種とされて以降、国内で初めて無事に育った赤ちゃんです。
双子の旅立ちと広報担当者樋泉の異動により、当ブログの更新は終了しました。
ご愛読いただき、本当にありがとうございました。
なお、2010年12月25日には、イコロとキロルの妹が誕生しました。
今後とも円山動物園をよろしくお願いいたします。
動物たちと皆様に幸多からんことを。

投稿したレポログ数:245件

リンク集

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2010年04月17日

一年前の今日


一年前の今日、2009年4月17日は、よく晴れた暖かな日だったと記憶しています。
開園前に、双子のプールデビューの予行練習を実施しました。

濡れそぼった母にひどく怯え、体を寄せ合ったまま後ずさる姿に笑ってしまったものでした。
あの子たちの振る舞いがあまりに楽しかったから、次に生まれる子も双子であってほしい、
という勝手な願いをつい抱いてしまいます。
(双子で生まれてくる確率は高いのですが、揃って無事に育つか否かが問題です)


彼らの両親と姉は元気です。

ララ
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デナリ
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河西飼育員に繁殖期は終わったのか確認しましたところ、現段階ではまだ不明のようです。
ですから彼らの別居日等もいまのところ未定です。
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どれほどエンリッチメントを試みても、変化に乏しくストレスが溜まりやすい飼育下において、
子育て期間中は神経をすり減らす要素もあれど、楽しく豊かな時間が流れているように見えます。
種の保存と個体の幸福は、イコールでなくとも繋がっていると思えてなりません。
だからこそ、彼女のお腹に新しい命が宿っていることを願わずにいられないのです。
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交尾の相手に恵まれた彼もまた幸福といえるのかな。
彼らの娘たち、息子たちが独り身で生涯を終えることがありませんように。
もう私は生涯独り身でいいから…
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そうした願いをよそに、ピリカは今日も平穏に暮らしています。
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動物園に配属されてから初めて迎えた冬にピリカが生まれ、そして年が明けて春、
国際自然保護連合が公表したレッドリスト2006年版にホッキョクグマが掲載されたことを知りました。
(約50年前にも、毛皮狙いの乱獲によって彼らは絶滅の危機に晒されていましたが、
狩猟の抑制によって1996年にはレッドリストからはずされていました)
私は思いました、たかだか数年で異動する事務屋だけど、動物の魅力と、
彼らの置かれている状況を伝えることを仕事の軸にしようと。
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全然至らなかったですね。
失敗してばかりでした、今もたくさん後悔していることがあります。
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そのポーズ、何か違う…

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さて、写真の奥に見えますグレーの大きな建物は今日オープンした「エゾヒグマ館」です。

施設の詳細は公式HPをご覧ください。

彼女は2歳の「とわ」。
人懐こく明るい気性のクマです。

今日はお客様がたくさんいらしたので写真は撮れませんでした。
これらは今月15日の様子です。

北海道の自然の一部を持ってきたかのような空間をつくり、
そこでヒグマ本来の生き生きとした姿を見てもらうことで、ヒグマについて学び、
そしてエゾヒグマと北海道民との関わり方を考えていこう、というのがこの施設のコンセプトです。

ヒグマを観察して私が思うのは、いつどのような過程を経てホッキョクグマはヒグマから分かれていったのか、
繁殖可能なほど近しいのなら、ホッキョクグマはヒグマの亜種といえるのではないか、
近年話題にのぼるヒグマとホッキョクグマのハイブリットは増加するのか否か、
といったようなことであるのはここだけの秘密にして下さい。

土の上で駆け回り、木に登り、木をなぎ倒し、池に浸かり、とわは元気に遊んでおります。

ただ、彼女は足を負傷していて、放飼場にいると元気に遊びすぎて縫合した傷が開いてしまうため、
今日と明日公開したのち、29日まで屋内で休養させる予定です。
何卒ご了承ください。


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では。
これから引継書作成に励みます。
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引継書以前に今抱えている仕事が片付きません。困ったな。
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次の人へきちんとバトンを渡さなくてはいけませんね。
頑張ります。


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2010年04月12日

また会う日まで。


左からキロル、イコロ、ララ

他部署への異動が決まり、動物園での勤務もあと残すところ約一週間となりました。
当ブログは、もうすぐ更新を終了します。
一年間、ご愛読ありがとうございました。

動物園で過ごした最後の一年間に、個人的に大好きな動物の成長を見守ることができ、また、
あたたかいお手紙やメールを頂戴したり、園内でお声をかけて頂くこともあって、私は本当に幸せでした。
心よりお礼申し上げます。


イコロとキロルの旅立ちの後も、円山のホッキョクグマのことを掲載し続けて欲しい、
というご要望を頂いていたのに、
応えることができず、大変申し訳なく思っています。


念願であったデナリとララの交尾をこの目で見ることも叶わぬままですし(変な念願…)、
動物たちの顔もこの頃ではめっきり見ていなくて、このまま終了するのも何か不満なので、
あと少しだけお付き合い下さい。


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2010年04月05日

春なのに

年度のかわり目とあって、最近の私は事務所に籠りきりです。
ブログ更新が停滞しておりまして、本当に申し訳ありません。

私は全くといっていいほど外に出られないので、本日の写真は最後の一枚を除いて
すべて河西飼育員に頂きました。


プールに水も張ったというのに。
春なのに。

先月27日の今季初のデナリとララの交尾確認後、断続的に繁殖行動は続いております。
今朝も河西飼育員から連絡が入りましたが、あいにく私は見られず…

こちらは27日の写真です。



これまで彼らの繁殖行動が確認された場合、赤ちゃんが無事に育つか否かは別として、
ララは必ず新しい命をお腹に宿してきました。

妊娠の検査はしないものの、今後はララの出産を前提として動いていきますので、
今年の11月ごろには熊館を閉鎖することとなります。


おそらく今月中に繁殖期は終了し、5~6月にはララとデナリを別居させることになると思われます。
妊娠の可能性のあるホッキョクグマのメスにとって、オスとの同居は大きなストレスになります。
(妊娠の可能性がなくても、繁殖期以外はオスと一緒にいたくない、とララは思っているかもしれません)
なんだかデナリが哀れにも思えてきますが、早々に別居させないと、ララの精神的負担により、
先々の育児放棄等につながる恐れがあります。

初夏にはララ・デナリ・ピリカはみんな個別に暮らしているはずです。
家族が一緒にいないことを、どうか可哀想とは思わないでください。


秋を迎えると、ララの給餌量を増やしていきます。
当然ララはふっくらしてきますから、皆さん「お腹に赤ちゃんがいるんだね」と仰るのですが、
ホッキョクグマの胎児はとても小さいので、人間の妊婦さんのようにお腹が大きくなることはありません。
母体の負担等を考えて、妊娠の検査もしないので、実際に生まれるまで妊娠の確証は無いままなのです。
陰部や乳首の腫れや、産室をチェックしたりするララの振る舞いを見て推測するよりほかありません。


熊館の閉鎖までに、園内工事を休止し、ララの寝室の防音・遮光の徹底を行い、
出産・育児に適した環境を整えていきます。
深閑とした北極圏の雪原のような、とはいかないまでも、極力それに近い状態にしなければいけないのです。
ララはとりわけ神経質な気性ですので、職員一同とても気を使います。


野生のホッキョクグマのメスは、雪原や氷原に子を産む巣穴を作るにあたり、風向き等をよく吟味して、
気に入らなければ幾度も場所を変えるといいます。
飼育下のララに選択の余地はほぼないものの、産室は3部屋ほどに分け、
浅い穴を掘れるくらいの大量のウッドチップを敷き詰めます。

そうして、暗く、とても静かな産室で、ララは一切食べ物を口にせずに、
妊娠の後期から育児の初期までを過ごします。

出産はいつも12月。
クマは母胎の栄養状態によって受精卵の成長を胚のまま休止させる着床遅延という繁殖生理をもっており、
実のところ出産時期の明言はしかねるのですが、ララの子に関していえば、
亡くなってしまった子も含めてみんな12月に誕生しています。

それから野生と同様に、生後3カ月を経るまでは母子はずっと産室で過ごします。


熊館の閉鎖中は、お客様はもとより担当飼育員も中に入りませんが、
他のクマたちにはちゃんと外から食事を与えますので、どうぞご安心ください。


今年の晩秋ともなれば、ララをはじめ、デナリ、ピリカ、アメリカクロクマの風子、
ナマケグマのゴマキ、マレーグマのウッチーとハッピー、ヒマラヤグマのトモとミナミ、
エゾヒグマの栄子さんといった、魅力的な熊館の面々に会えなくなりますから、
お早目に顔を見に来て下さい。



ピリカも元気です。あまり様子をお知らせできなくて本当にごめんなさい。

ララさんとちびピリカ。


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2010年03月27日

始まりました。


本日午前、デナリとララの交尾が確認されました。

折悪しく現場を見ることはできなかったのですが、4月に入っても繁殖行動はずっと続きますので、
追って様子をお知らせしたいと思います。

交尾そのものは見逃してしまったものの、デナリがララのお尻の匂いを嗅ぐ行為は頻繁に見られました。
これまでと明らかにララの様子が異なり、全く怒っていません。

…ここに至るまで根気良く頑張りましたね、デナリ。


ピリカも両親の動向が気になって仕方が無い様子です。



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2010年03月20日

デナリとララの距離感+円山動物園感謝祭


左ララ、右デナリ。
本日午前の様子です。

デナリは虎視眈々とララに近づく機会をうかがっています。


冬の終わりの北国はあまり美しいものではなくて、雪解けとともにあらゆるものがドロドロになります。
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プールに水を張る季節になったら、元の通り被毛も美しくなります。
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背後からララに近づいて怒られるデナリ。
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ララはまだまだデナリが鬱陶しい様子です。
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でも二頭の距離は縮まりつつあると思います。
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ララ、なんて顔ですか。
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頑張れデナリ。
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ララに発情が訪れるまでのこうしたやりとりはいつものことですもんね。
大丈夫、大丈夫。
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ピリカ嬢は今日もご機嫌麗しゅうございます。
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ポリタンクに心臓マッサージを施しています。

以下は本日より始まった円山動物園感謝祭の様子。


続きはこちら...

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2010年03月20日

お久しぶりです。


今日は久々に写真を撮ることができました。
感謝祭の様子とあわせ、追ってアップしたいと思います。


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2010年03月08日

その名にちなんで

3月6日(土)より、ララとデナリの同居を再開しております。
ララは子育てが終わったばかり、デナリは帰札したばかりではありますが、
さすがは長年連れ添っただけあって、とりたててトラブルはありませんでした。
ただ、仲良くはありません。
ララはデナリが近づくとちょっと怒ります。

ララの発情が来るまではそんなものなのです。

今日様子を見に行くと、それぞれ別の場所で午睡中でした。

こちらはララ。堀で寝ています。

こちらがデナリ。扉の前でまどろんでいます。
足裏の毛が大変豊かですね。
オスの被毛が長めなのは、メスに自分をアピールするためだと聞いたことがあります。
特に前肢の毛はエルヴィス・プレスリーや西城秀樹の服のフリンジのようです。
そんなことを1年ほど前にも書いた気がします。

娘も昼寝中。


円山ではしばらくオスの成獣を見ていなかったので、いかつく見えます。
ですがデナリはとても気立ての良い、親しみやすい方です。

「デナリ」とは北米最高峰マッキンリー山の別の呼称で、先住民の言葉で「偉大なるもの」を意味します。
当園にはもう一頭、「偉大」を意味する名を持つ動物がいます。

二児の父・ユキヒョウのアクバルです。彼の名はアラビア語由来。
当人達は自分の名の意味など知る由もないですが、二頭とも偉大なオスとして立派に子を残してくれました。
これからも期待大。
どちらもオスは子育てに携わらない動物なので、父になった覚えなど全くありませんが…。

名は体を表すといいますが、彼女の名は「良い、可愛い、美しい」の意。
「宝物」と「人が踏み固めた道」は元気かな…

さて、デナリを久々に見ると大きく感じるのですが、体重は251kgで、オスとしてはわりと小柄な方です。
ゴーゴ君(天王寺動物園)や豪太君(男鹿水族館)の方が大きいのではないでしょうか。
特に豪太君については、2009年5月時点で346kgもあったらしいです。
まだかなり若いですし、きっとこれからいっそう巨大になりますね。
もちろん遺伝的な要素もあるのでしょうが、食事内容にもよります。

こちらは2008年5月の写真です。
さつきと格子を隔ててお見合い中。
なんとなく顔立ちが変わったように見えるのですが、私の気のせい。

20100308-11.jpg
こちらは南アからやって来たサーバルキャットのメスです。
もうすぐ愛称を発表しますので、少々お待ち下さい。
南アといえば、先日ご紹介した「ポロ」は動物交換で南アのヨハネスブルグに転出しました。
転出先を初めて聞いたときは驚きましたが、元気に暮らしているそうです。
「ポロ」はアイヌ語で「大きい」を意味しますが、父がポール、母がシロですから、
きっと両親の名を組み合わせただけですね。


寝起きピリカ。


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2010年03月04日

デナリの帰還


本日17時、デナリが釧路市動物園から帰ってきました。

今回移送された5頭のなかで最も落ち着いています。静かなものです。
(最も動揺していたのはイコロ)

お帰りなさい。
偉大なるデナリのご帰還です。


クレーンで熊館の入り口に降ろした檻を、寝室の前まで人力で運びます。


さっそく喉を潤していました。
お疲れ様。

すぐに放飼場に出してもらえました。
アメリカクロクマの風子とララの間のスペースです。

鉄扉を隔てて、ララと顔を突き合わせます。
すぐお互いを認識できたようです。

数分でララは離れ、寝室へ食事をとりに行きました。
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すっかり汚れてしまいましたね。
今回体重を量ったところ、251kgだったそうです。
オスの成獣は250~600kgといわれていますから、軽い方ですね。
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娘は興味深げにデナリの放飼場の方を見ています。
父の姿は視界には入らないのですが、声や気配で誰かが来たのはわかるようです。
彼女に「父」の概念はないですが、「幼少期に近所にいた大きいクマ」程度の記憶はあるかもしれませんね。
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風子がこしらえた冬ごもり用の穴に入ってみるデナリ。
あなたには小さいよ。


至って元気そうで何よりです。

なお、ララとの同居開始日はまだ決まっておりません。
二頭の様子を見て判断します。


これで今回の移送は一段落ですね。
でも子供たちの行く末は全く決まっておりませんし、ララとデナリの繁殖期はこれからですから、
まだまだ落ち着きません。


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2010年03月03日

きっとまた会える


一昨日、ベテラン飼育員さんが私にこの写真を見せてくれました。

1985年12月21日に当園で生まれた、オスのポロです。
(私は札幌生まれ札幌育ちなので、もしかするとこの子を見たことがあるのかもしれませんが、
幼児だったので全く記憶にありません)

円山動物園で最初に自然繁殖に成功した、記念すべき子。
ちなみに国内で無事に育った6頭目のホッキョクグマにあたります。
(それ以前の5頭は全て旭山動物園のユキが産んだ子です。ララの父はこの5頭のうちの1頭)

彼は海外の動物園へ転出しています。




そして当園で再びホッキョクグマ(ツヨシ)が生まれるまで、18年もの歳月を要しています。
いえ、この表現は不正確ですね。
ポロとツヨシの間には、生まれてすぐに亡くなった子が6~7頭います。
母親が育てようとせず、命を落とした子供たち。


飼育下のホッキョクグマが育児をしてくれるか否かは、クマ自身の資質によるところもあるのでしょうが、
「子を産み育てるのに適した環境を人が提供すること」にかかっていると言っていいと思います。

繁殖期が終わり次第オスと別居させ、防音と遮光を徹底し、獣舎の観覧を止め、
また、野生下のように思うように雪を掘って産室を作れないかわりに、ウッドチップを大量に産室に入れて
少しでも穴を掘れるようにしたり、と飼育員の苦労と工夫は枚挙に暇がありません。


ツヨシ・ピリカ・イコロとキロルがこの世に生を受けて元気に育ったことは、
奇跡のように稀有な出来事に見えて、奇跡ではなくララと飼育員(とデナリ)の努力のたまものです。

あの子達が子供をもうけることなく亡くなっていくとしたら、こうした努力が水泡に帰してしまうことになるのです。

繁殖が全てとは言わないけれど、動物園には彼らの命を繋いでいく義務があります。



明日、ララのパートナーであるデナリが釧路市動物園から帰還します。
クルミちゃんとの交尾が確認され、無事任務完了となりました。
妊娠したか否かはまだまだわかりませんが、朗報を待っています。

デナリの到着は明日17時を予定しており、着いた頃には閉園してしまいますので、
作業の様子はほとんどご覧いただけないものと思います。
ご了承下さい。


彼が帰って来るからには、きっと来年の春には、また子熊に会えます。
担当飼育員のプレッシャーはいかばかりか。


眠るララ。

旦那が帰ってきますよ。

・・・日本一のペアとはいえ、実は繁殖期以外はとりたてて仲良くありません。
単独生活者はそんなものかな。


以下、一昨日のピリカです。

時々母に向かってか、ハフハフ、グルルと鳴いています。






この子、飼育員に対する反応がとても大きいです。
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野生からの大使であり、猛獣であるホッキョクグマとしてどうなのかと思うほど人懐こいですね。
こういう明るく愛嬌のある気性は父似でしょうか。
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リンゴをもらいました。
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立ち上がってララ直伝「なんか下さい」ポーズをしようとするものの、踊るような動きになってしまいます。
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立ち去る飼育員を目で追っています。


続きはこちら...

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2010年03月03日

誰?


この子は誰でしょうか。


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2010年02月27日

イコキロさんが通る

今日の札幌はいいお天気で、事務所に篭っているのがつらく感じられました。
もろもろの書類を作ったり、雑誌の原稿を書いたり、ホームページの編集をしたりして、私は一切外に出ておりません。


というわけで今日のララやピリカ嬢の写真はなしです。
ご容赦ください。


昔の写真でお茶を濁します。


ちびピリカです。


こちらはツヨシ。


十勝毎日新聞社のサイトにこんな記事が出ておりました。
シロクマ初公開 今日から帯広ツインズ
「絶大なツインズ人気を見せつけた」そうです。

おびひろ動物園のブログでもたくさんのお客様がいるのがうかがえます。

皆さまに愛されている様子、元気な様子が見られて何よりです。




イコ吉キロ助は、帯広ではまだレスリングを披露していないと聞いております。
少し緊張しているのでしょうか。
そんなふうには見えないですね。
レフェリーの母さんがいないとやる気が起きないのでしょうか。


明日は釧路でデナリのお別れ会が開かれるようです。
デナリの帰還をもって今回の大移動は一応終了ですが、ホッキョクグマたちの物語は、これからが本番です。
年の暮れに各地から朗報が届くといいですね。


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2010年02月25日

イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 4


河西飼育員によると、ララとピリカはお互いを母娘と認識できたようですね。
でも今日のララは寝室に篭りきりだったので、二頭が視線を交わす様は見られませんでした。
寝室と放飼場の間の扉を開けていると、当然ララの姿が見られないことも多くなりますが、
ストレスがかからないよう、今しばらく好きなように行き来させてあげて下さい。
何卒よろしくお願い致します。

以下は本日のピリカの写真です。

猛獣らしからぬ容姿と微笑みで人々を魅了するピリカ。



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別嬪さんになっちゃって、まぁ。

地上最大最強と称されることもある肉食獣だとは思い難い顔立ちですね。

堀にある玩具を取りたい様子なのですが、スロープを降りることに抵抗を感じているようです。
さつきは危なげなく昇降できていたから、すぐに慣れると思います。
ララの放飼場のスロープよりずっと緩やかですし。
こんな振る舞いは誰かを彷彿とさせますね。

夕暮れどきの、懐かしい誰か。
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スロープが苦手だった誰か。

その誰かと愉快なきょうだいは、新しい環境にしっかり適応できたようですね。
お願いして写真を送って頂きました。
藤本さん、7さん、お忙しいなか本当にありがとうございます。
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初めて外に出るイコロ。
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おそるおそる。

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キロルもおそるおそる外へ。

あ、イコロの茶色い足跡がしっかり残っていますね。
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安全確認を終えたのか、タイヤで遊び始める二頭。
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札幌より気温が低いから、彼らには過ごし易いでしょうね。
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柱に掴まっているのがイコロ、手前がキロル。
何を見ているのでしょうか。

元気そうで何よりです。


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2010年02月25日

ホッキョクグマの移動に関するテレビ放送

ホッキョクグマの移動に関するテレビ放送

全国放送
TBS ニュースキャスター 2月27日22時~

ローカル
UHB スーパーニュース 本日 18時台


ある方からご指摘を受け、そしておびひろ動物園さんのブログを見て書きました。
本当に申し訳ございません。

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2010年02月24日

イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 3

21日、夕刻。
イコロとキロルを無事に寝室に収容し終えたら、今度はピリカを移送用の檻に入れる番です。
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ピリカの足型。肉球拓?
20100224-28.JPG
ピリカはキロルが入っていた檻へ。
そのままトラックに積み込み、一晩明かしました。
到着後およそ5時間ほど外で作業していたので、風邪を引かれた方もいたようです。
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22日、朝。
すっかり汚れてしまいました。
弟たちより遥かに落ち着いていますが、ひどく不満そうです。
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出立の前、さつきやピリカが過ごし、これからイコロとキロルが暮らすことになる
放飼場を撮らせていただきました。
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帯広の担当者さんは、高い所で取っ組み合ってそのまま落ちやしないかと心配しておられましたが、
二頭とも危険な場所の認識はしっかりできていたので、大丈夫でしょう。
うちと違って死角がなくて見やすいですね。
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楽しそうな玩具があります。
20100224-33.JPG
イコロとキロルに無視されつつ、いちおう心中で挨拶。
あなた方の旅路はまだ途中です。
どれほど遠くに行っても、心身ともに健康ならそれでいいです。
たくさん子供を残してくれたら一層嬉しいです。
あなた方は地球の宝物。
だけど同時に、ララの宝物、札幌の宝物であることにも変わりありません。
あなた方の辿る道をずっと見守っています。
いつも変な場所からあなた方をじっと見つめていた不審人物のことを覚えていてくれたら嬉しいけれど、
忘れてくれてかまいません。
というかもう忘れられてるんでしょうね・・・、そもそも認識されていない気もします。
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9時。ピリカを載せたトラックは帯広を発ちました。
20100224-35.JPG
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弟が辿った道を逆に辿り、札幌へ里帰り。
当然不安そうに動き回り、ビニールシートを檻に引き込んだりしておりましたが、
無事に到着しました。
さつきのいた寝室に収容。この檻は当園の熊館用につくられたものなので作業はわりとスムーズです。
20100224-37.JPG
ララの様子を見に行くと、ピリカの搬入の途中なので、落ち着かずに寝室と放飼場を行き来しておりました。
(思う存分いなくなったこどもたちを探せるよう、扉は開放してありました)
20100224-38.JPG
娘が一時的に里帰りしたとはまだ気付いていないと思われます。
これからデナリも帰ってきますよ。
といっても、発情が来ない限りはデナリのことを鬱陶しく思っているように見えますが・・・

20100224-39.JPG
ようこそ、というか、お帰りピリカ。


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2010年02月24日

イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 2


イコロとキロルの熊生(人生)はこれからが本番です。
個体のトレードがうまくいくのか、彼らとペアリングする相手が見つかるのか、
先の不安が募りますが、ひとまずは門出を祝いたいと思います。
これからおよそ30年続くであろう彼らの熊生が充実したものであることを、心から祈っています。


さて、20日に話を戻します。

麻酔で眠るイコロです。
猛獣ですから、採血や身体測定、生殖器のチェックなどはこんな時にしかできません。
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キロルの後足。爪込みで足のサイズ38cmだったか。
肉球はざらざらとして硬い感触です。
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個体識別用に、イコロの左耳の裏の毛をカットしました。
キロルはそのまま。
十勝の皆様、当分は耳裏でイコキロを識別してください。
見慣れると人の顔のように違いがわかってきます。
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檻に収容し、動物病院で夜を明かした次の朝。
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仰向けになってバタバタするイコロ。
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出して、とばかりに檻に顔を押し付け、豚鼻になってしまうキロル。
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檻をクレーンでトラックに積みます。
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正門前のロータリーにてお見送りタイム。
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二頭のサモエドがお見送りに来ていました。
単なる犬好きということもあるのですが、どうにもこの姿が誰かを彷彿とさせるので、
駆け寄って触らせていただきました。
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飼い主さんの許可は得ております。
手入れの行き届いたサモエドさんの毛は柔らかく、サラサラとしておりました。
ちなみに、容易に想像はつくと思いますが、ホッキョクグマの毛は硬いのです。
ただ、透明で中が空洞なので、よく見ると輝いていてとても綺麗です。
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お見送りにはおよそ200人もの方がいらしていました。
ほとんどの方はこの後でララの様子を見に入園されたようです。
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左がイコロ、右がキロルです。
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こうしてイコロとキロルは生まれ育った円山から旅立ちました。
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トンネルを抜けようが抜けまいがそこは雪国でした。
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輪厚PA・夕張物産センター・占冠道の駅・十勝平原PAにて健康チェックを行いながら、
道中はほぼ順調に進みました。
実況していた通り、ほんの数台前で車が転覆する事故もございましたが、25分の足止めだけで済みました。
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帯広到着。
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クレーンで檻を獣舎の前まで運びます。
イコロは鳴いて暴れて大騒ぎ。当然恐ろしい体験ですよね。
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キロルは比較的落ち着いていました。怖すぎたのかもしれませんが。
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後は人力で寝室の前まで檻を押していきます。
私はこうして撮影していただけで、何のお役にも立てませんでした。
手土産も忘れるし、帯広の皆さん、申し訳ございません…
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久々にピリカに会いました。
ピリカが小さかった頃、私は彼女のことを中性的な美少年だと思っていました。
美少女でしたね、ごめんなさいね。
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作業は彼女の目に入らないところで行われていましたが、鳴き声などで別のホッキョクグマが
来たことを察したらしく、落ち着かない様子でした。
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知る由もないでしょうけれど、弟が来ましたよ。
あなたの過ごした獣舎、あなたの大切な黄色いガス管、使わせて頂きます。


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