プロフィール
札幌市円山動物園

円山動物園で2008年12月9日に生まれた、ホッキョクグマの双子「イコロ」と「キロル」の成長日記らしきものです。
お母さんはララ、お父さんはデナリ。
IUCNが発行しているレッドリスト2006年版においてホッキョクグマが絶滅危惧種とされて以降、国内で初めて無事に育ちました。
投稿したレポログ数:239件リンク集
2010年03月08日
その名にちなんで
3月6日(土)より、ララとデナリの同居を再開しております。 ララは子育てが終わったばかり、デナリは帰札したばかりではありますが、 さすがは長年連れ添っただけあって、とりたててトラブルはありませんでした。 ただ、仲良くはありません。 ララはデナリが近づくとちょっと怒ります。 ララの発情が来るまではそんなものなのです。 今日様子を見に行くと、それぞれ別の場所で午睡中でした。こちらはララ。堀で寝ています。
こちらがデナリ。扉の前でまどろんでいます。 足裏の毛が大変豊かですね。 オスの被毛が長めなのは、メスに自分をアピールするためだと聞いたことがあります。 特に前肢の毛はエルヴィス・プレスリーや西城秀樹の服のフリンジのようです。 そんなことを1年ほど前にも書いた気がします。
娘も昼寝中。
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円山ではしばらくオスの成獣を見ていなかったので、いかつく見えます。 ですがデナリはとても気立ての良い、親しみやすい方です。
「デナリ」とは北米最高峰マッキンリー山の別の呼称で、先住民の言葉で「偉大なるもの」を意味します。 当園にはもう一頭、「偉大」を意味する名を持つ動物がいます。
二児の父・ユキヒョウのアクバルです。彼の名はアラビア語由来。 当人達は自分の名の意味など知る由もないですが、二頭とも偉大なオスとして立派に子を残してくれました。 これからも期待大。 どちらもオスは子育てに携わらない動物なので、父になった覚えなど全くありませんが…。
名は体を表すといいますが、彼女の名は「良い、可愛い、美しい」の意。 「宝物」と「人が踏み固めた道」は元気かな…
さて、デナリを久々に見ると大きく感じるのですが、体重は251kgで、オスとしてはわりと小柄な方です。 ゴーゴ君(天王寺動物園)や豪太君(男鹿水族館)の方が大きいのではないでしょうか。 特に豪太君については、2009年5月時点で346kgもあったらしいです。 まだかなり若いですし、きっとこれからいっそう巨大になりますね。 もちろん遺伝的な要素もあるのでしょうが、食事内容にもよります。
こちらは2008年5月の写真です。 さつきと格子を隔ててお見合い中。 なんとなく顔立ちが変わったように見えるのですが、私の気のせい。
こちらは南アからやって来たサーバルキャットのメスです。 もうすぐ愛称を発表しますので、少々お待ち下さい。 南アといえば、先日ご紹介した「ポロ」は動物交換で南アのヨハネスブルグに転出しました。 転出先を初めて聞いたときは驚きましたが、元気に暮らしているそうです。 「ポロ」はアイヌ語で「大きい」を意味しますが、父がポール、母がシロですから、 きっと両親の名を組み合わせただけですね。
寝起きピリカ。
reported by ひいずみ
|19:20
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|父母のこと
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2010年03月04日
デナリの帰還
本日17時、デナリが釧路市動物園から帰ってきました。
今回移送された5頭のなかで最も落ち着いています。静かなものです。 (最も動揺していたのはイコロ)
お帰りなさい。 偉大なるデナリのご帰還です。
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クレーンで熊館の入り口に降ろした檻を、寝室の前まで人力で運びます。
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さっそく喉を潤していました。 お疲れ様。
すぐに放飼場に出してもらえました。 アメリカクロクマの風子とララの間のスペースです。
鉄扉を隔てて、ララと顔を突き合わせます。 すぐお互いを認識できたようです。
数分でララは離れ、寝室へ食事をとりに行きました。
すっかり汚れてしまいましたね。 今回体重を量ったところ、251kgだったそうです。 オスの成獣は250~600kgといわれていますから、軽い方ですね。
娘は興味深げにデナリの放飼場の方を見ています。 父の姿は視界には入らないのですが、声や気配で誰かが来たのはわかるようです。 彼女に「父」の概念はないですが、「幼少期に近所にいた大きいクマ」程度の記憶はあるかもしれませんね。
風子がこしらえた冬ごもり用の穴に入ってみるデナリ。 あなたには小さいよ。 至って元気そうで何よりです。 なお、ララとの同居開始日はまだ決まっておりません。 二頭の様子を見て判断します。 これで今回の移送は一段落ですね。 でも子供たちの行く末は全く決まっておりませんし、ララとデナリの繁殖期はこれからですから、 まだまだ落ち着きません。
reported by ヒーズミ
|19:50
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|お知らせ?
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2010年03月03日
きっとまた会える
一昨日、ベテラン飼育員さんが私にこの写真を見せてくれました。
1985年12月21日に当園で生まれた、オスのポロです。 (私は札幌生まれ札幌育ちなので、もしかするとこの子を見たことがあるのかもしれませんが、 幼児だったので全く記憶にありません)
円山動物園で最初に自然繁殖に成功した、記念すべき子。 ちなみに国内で無事に育った6頭目のホッキョクグマにあたります。 (それ以前の5頭は全て旭山動物園のユキが産んだ子です。ララの父はこの5頭のうちの1頭)
彼は海外の動物園へ転出しています。 そして当園で再びホッキョクグマ(ツヨシ)が生まれるまで、18年もの歳月を要しています。 いえ、この表現は不正確ですね。 ポロとツヨシの間には、生まれてすぐに亡くなった子が6~7頭います。 母親が育てようとせず、命を落とした子供たち。 飼育下のホッキョクグマが育児をしてくれるか否かは、クマ自身の資質によるところもあるのでしょうが、 「子を産み育てるのに適した環境を人が提供すること」にかかっていると言っていいと思います。 繁殖期が終わり次第オスと別居させ、防音と遮光を徹底し、獣舎の観覧を止め、 また、野生下のように思うように雪を掘って産室を作れないかわりに、ウッドチップを大量に産室に入れて 少しでも穴を掘れるようにしたり、と飼育員の苦労と工夫は枚挙に暇がありません。 ツヨシ・ピリカ・イコロとキロルがこの世に生を受けて元気に育ったことは、 奇跡のように稀有な出来事に見えて、奇跡ではなくララと飼育員(とデナリ)の努力のたまものです。 あの子達が子供をもうけることなく亡くなっていくとしたら、こうした努力が水泡に帰してしまうことになるのです。 繁殖が全てとは言わないけれど、動物園には彼らの命を繋いでいく義務があります。
明日、ララのパートナーであるデナリが釧路市動物園から帰還します。 クルミちゃんとの交尾が確認され、無事任務完了となりました。 妊娠したか否かはまだまだわかりませんが、朗報を待っています。 デナリの到着は明日17時を予定しており、着いた頃には閉園してしまいますので、 作業の様子はほとんどご覧いただけないものと思います。 ご了承下さい。 彼が帰って来るからには、きっと来年の春には、また子熊に会えます。 担当飼育員のプレッシャーはいかばかりか。
眠るララ。
旦那が帰ってきますよ。
・・・日本一のペアとはいえ、実は繁殖期以外はとりたてて仲良くありません。 単独生活者はそんなものかな。 以下、一昨日のピリカです。
時々母に向かってか、ハフハフ、グルルと鳴いています。
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この子、飼育員に対する反応がとても大きいです。
野生からの大使であり、猛獣であるホッキョクグマとしてどうなのかと思うほど人懐こいですね。 こういう明るく愛嬌のある気性は父似でしょうか。
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リンゴをもらいました。
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立ち上がってララ直伝「なんか下さい」ポーズをしようとするものの、踊るような動きになってしまいます。
立ち去る飼育員を目で追っています。
reported by 樋泉
|18:43
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|お知らせ?
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2010年02月27日
イコキロさんが通る
今日の札幌はいいお天気で、事務所に篭っているのがつらく感じられました。 もろもろの書類を作ったり、雑誌の原稿を書いたり、ホームページの編集をしたりして、私は一切外に出ておりません。 というわけで今日のララやピリカ嬢の写真はなしです。 ご容赦ください。 昔の写真でお茶を濁します。![]()
ちびピリカです。
こちらはツヨシ。 十勝毎日新聞社のサイトにこんな記事が出ておりました。 シロクマ初公開 今日から帯広ツインズ 「絶大なツインズ人気を見せつけた」そうです。 おびひろ動物園のブログでもたくさんのお客様がいるのがうかがえます。 皆さまに愛されている様子、元気な様子が見られて何よりです。
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イコ吉キロ助は、帯広ではまだレスリングを披露していないと聞いております。 少し緊張しているのでしょうか。 そんなふうには見えないですね。 レフェリーの母さんがいないとやる気が起きないのでしょうか。 明日は釧路でデナリのお別れ会が開かれるようです。 デナリの帰還をもって今回の大移動は一応終了ですが、ホッキョクグマたちの物語は、これからが本番です。 年の暮れに各地から朗報が届くといいですね。
reported by ヒーズミ
|17:17
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|双子成長記録?
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2010年02月25日
イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 4
河西飼育員によると、ララとピリカはお互いを母娘と認識できたようですね。 でも今日のララは寝室に篭りきりだったので、二頭が視線を交わす様は見られませんでした。 寝室と放飼場の間の扉を開けていると、当然ララの姿が見られないことも多くなりますが、 ストレスがかからないよう、今しばらく好きなように行き来させてあげて下さい。 何卒よろしくお願い致します。 以下は本日のピリカの写真です。
猛獣らしからぬ容姿と微笑みで人々を魅了するピリカ。
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別嬪さんになっちゃって、まぁ。
地上最大最強と称されることもある肉食獣だとは思い難い顔立ちですね。
堀にある玩具を取りたい様子なのですが、スロープを降りることに抵抗を感じているようです。 さつきは危なげなく昇降できていたから、すぐに慣れると思います。 ララの放飼場のスロープよりずっと緩やかですし。 こんな振る舞いは誰かを彷彿とさせますね。
夕暮れどきの、懐かしい誰か。
スロープが苦手だった誰か。 その誰かと愉快なきょうだいは、新しい環境にしっかり適応できたようですね。 お願いして写真を送って頂きました。 藤本さん、7さん、お忙しいなか本当にありがとうございます。
初めて外に出るイコロ。
おそるおそる。
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キロルもおそるおそる外へ。
あ、イコロの茶色い足跡がしっかり残っていますね。
安全確認を終えたのか、タイヤで遊び始める二頭。
札幌より気温が低いから、彼らには過ごし易いでしょうね。
柱に掴まっているのがイコロ、手前がキロル。 何を見ているのでしょうか。 元気そうで何よりです。
reported by ヒイズミ
|20:15
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|双子成長記録+ピリカ
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2010年02月25日
ホッキョクグマの移動に関するテレビ放送
ホッキョクグマの移動に関するテレビ放送 全国放送 TBS ニュースキャスター 2月27日22時~ ローカル UHB スーパーニュース 本日 18時台 ある方からご指摘を受け、そしておびひろ動物園さんのブログを見て書きました。 本当に申し訳ございません。
reported by hokkyoku
|15:20
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|お知らせ?
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2010年02月24日
イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 3
21日、夕刻。 イコロとキロルを無事に寝室に収容し終えたら、今度はピリカを移送用の檻に入れる番です。![]()
ピリカの足型。肉球拓?
ピリカはキロルが入っていた檻へ。 そのままトラックに積み込み、一晩明かしました。 到着後およそ5時間ほど外で作業していたので、風邪を引かれた方もいたようです。
22日、朝。 すっかり汚れてしまいました。 弟たちより遥かに落ち着いていますが、ひどく不満そうです。
出立の前、さつきやピリカが過ごし、これからイコロとキロルが暮らすことになる 放飼場を撮らせていただきました。
帯広の担当者さんは、高い所で取っ組み合ってそのまま落ちやしないかと心配しておられましたが、 二頭とも危険な場所の認識はしっかりできていたので、大丈夫でしょう。 うちと違って死角がなくて見やすいですね。
楽しそうな玩具があります。
イコロとキロルに無視されつつ、いちおう心中で挨拶。 あなた方の旅路はまだ途中です。 どれほど遠くに行っても、心身ともに健康ならそれでいいです。 たくさん子供を残してくれたら一層嬉しいです。 あなた方は地球の宝物。 だけど同時に、ララの宝物、札幌の宝物であることにも変わりありません。 あなた方の辿る道をずっと見守っています。 いつも変な場所からあなた方をじっと見つめていた不審人物のことを覚えていてくれたら嬉しいけれど、 忘れてくれてかまいません。 というかもう忘れられてるんでしょうね・・・、そもそも認識されていない気もします。
9時。ピリカを載せたトラックは帯広を発ちました。
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弟が辿った道を逆に辿り、札幌へ里帰り。 当然不安そうに動き回り、ビニールシートを檻に引き込んだりしておりましたが、 無事に到着しました。 さつきのいた寝室に収容。この檻は当園の熊館用につくられたものなので作業はわりとスムーズです。
ララの様子を見に行くと、ピリカの搬入の途中なので、落ち着かずに寝室と放飼場を行き来しておりました。 (思う存分いなくなったこどもたちを探せるよう、扉は開放してありました)
娘が一時的に里帰りしたとはまだ気付いていないと思われます。 これからデナリも帰ってきますよ。 といっても、発情が来ない限りはデナリのことを鬱陶しく思っているように見えますが・・・
ようこそ、というか、お帰りピリカ。
reported by ヒイズミ
|16:50
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|ピリカ
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2010年02月24日
イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 2
イコロとキロルの熊生(人生)はこれからが本番です。 個体のトレードがうまくいくのか、彼らとペアリングする相手が見つかるのか、 先の不安が募りますが、ひとまずは門出を祝いたいと思います。 これからおよそ30年続くであろう彼らの熊生が充実したものであることを、心から祈っています。 さて、20日に話を戻します。
麻酔で眠るイコロです。 猛獣ですから、採血や身体測定、生殖器のチェックなどはこんな時にしかできません。
キロルの後足。爪込みで足のサイズ38cmだったか。 肉球はざらざらとして硬い感触です。
個体識別用に、イコロの左耳の裏の毛をカットしました。 キロルはそのまま。 十勝の皆様、当分は耳裏でイコキロを識別してください。 見慣れると人の顔のように違いがわかってきます。
檻に収容し、動物病院で夜を明かした次の朝。
仰向けになってバタバタするイコロ。
出して、とばかりに檻に顔を押し付け、豚鼻になってしまうキロル。
檻をクレーンでトラックに積みます。
正門前のロータリーにてお見送りタイム。
二頭のサモエドがお見送りに来ていました。 単なる犬好きということもあるのですが、どうにもこの姿が誰かを彷彿とさせるので、 駆け寄って触らせていただきました。
飼い主さんの許可は得ております。 手入れの行き届いたサモエドさんの毛は柔らかく、サラサラとしておりました。 ちなみに、容易に想像はつくと思いますが、ホッキョクグマの毛は硬いのです。 ただ、透明で中が空洞なので、よく見ると輝いていてとても綺麗です。
お見送りにはおよそ200人もの方がいらしていました。 ほとんどの方はこの後でララの様子を見に入園されたようです。
左がイコロ、右がキロルです。
こうしてイコロとキロルは生まれ育った円山から旅立ちました。
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トンネルを抜けようが抜けまいがそこは雪国でした。
輪厚PA・夕張物産センター・占冠道の駅・十勝平原PAにて健康チェックを行いながら、 道中はほぼ順調に進みました。 実況していた通り、ほんの数台前で車が転覆する事故もございましたが、25分の足止めだけで済みました。
帯広到着。
クレーンで檻を獣舎の前まで運びます。 イコロは鳴いて暴れて大騒ぎ。当然恐ろしい体験ですよね。
キロルは比較的落ち着いていました。怖すぎたのかもしれませんが。
後は人力で寝室の前まで檻を押していきます。 私はこうして撮影していただけで、何のお役にも立てませんでした。 手土産も忘れるし、帯広の皆さん、申し訳ございません…
久々にピリカに会いました。 ピリカが小さかった頃、私は彼女のことを中性的な美少年だと思っていました。 美少女でしたね、ごめんなさいね。
作業は彼女の目に入らないところで行われていましたが、鳴き声などで別のホッキョクグマが 来たことを察したらしく、落ち着かない様子でした。
知る由もないでしょうけれど、弟が来ましたよ。 あなたの過ごした獣舎、あなたの大切な黄色いガス管、使わせて頂きます。
reported by ヒイズミ
|01:40
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|双子成長記録
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2010年02月23日
イコロとキロル、十勝へ。そしてピリカの里帰り。 1
20代なかばを過ぎてからの筋肉痛のように、じわりと寂しさがやってきました。 つい昨日まで、移送が無事に終わったことと、ここまで元気に育ってくれたことに対する 晴れやかな気持ちでいっぱいだったのですが、不思議なものです。 けれどもこの移動は喜ぶべきこと。 希少動物を守り、繁殖させるために必要な措置です。 とはいえやっぱり今日もイコロとキロルの顔が見たいのです・・・ ただ、抜け殻になろうにも、鬼のように押し寄せてくる仕事に取り組まなければならないし、 ピリカの公開、デナリの帰還、それから繁殖期と、円山のホッキョクグマ界隈はまだまだ落ち着きません。 さぁ、頑張ろう。 もうすぐ22年度。やらねばならないことが山積しております。 イコロとキロルは元気です。ララも、ピリカも。 さつきも新天地で楽しく過ごしているようですね。 ピリカの公開は明日からです。 移送用の檻に入っている間に汚れてしまいましたが、やはり彼女はその名の通り美しいです。 (ピリカは「良い、美しい」をあらわすアイヌ語です) 小さい頃を知っており、ララの子であるという贔屓目から言っているのではないのです。 ファンが日本各地にいらっしゃる別嬪さんなのです。 どうぞ明日の公開をお楽しみに。幼少期のピリカ嬢。 さて、私は昨日、朝9時にピリカとともに帯広を出ました。 イコロとキロルが放飼場に出たのは9時30分。 ですから私が最後に見た二頭は、それぞれ別の寝室におり、呼び合うように鳴いていました。
イコロ
キロル 二頭が再会する場面、新しい放飼場で過ごす様子を見たくて、 後ろ髪どころか頭髪の全てを引かれる思いでした。 その後、イコキロが寝室から出る場面を撮影したテレビクルーの方が夕張で私たちに追いつき、 彼らの様子を教えてくださいました。 外に出たイコロとキロルは、お互いの無事を確かめあうように鼻を突き合わせ、 それから恐る恐る探索したのち、玩具で遊び始めたそうです。 イコロが率先して探索し、キロルは後ろをついて回っていたようです。 最近はキロルのほうが肝が据わっているように見えたけれど、思い返してみると、 赤ん坊の時分は先に立って果敢に行動するのは大抵イコロでした。 ※おびひろ動物園のサイトにイコロとキロルの写真が掲載されていました。 おびひろ動物園の冬の開園は残すところ2月27、28日のみ。 後はゴールデンウィークまで休園です。 27、28に早速会いに行く方がたくさんいらっしゃるようですね。 私は仕事ですし、しばらく時間を作れそうもないので、レポートを楽しみにお待ちしております。 次からは、時系列で移送の様子をお届けしたいと思います。 本当は昨日のうちに書くべきだったのですが、仮眠を取ったら夜が明けてしまいました。 彼らがどんな風に移動し、これからどんな所で過ごすのか皆様にお知らせする役目を 園長から仰せつかっておりましたのに、怠惰で申し訳ございません。 今夜のうちに書き上げる予定ですが、時々自宅のネットが繋がらなくなるので、 レポートが途切れてしまうかもしれません。 何卒ご容赦ください。
reported by ひいずみ
|21:47
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|双子成長記録
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さっぽろシロクマニア
円山ZOO☆大好き
こちらはララ。堀で寝ています。
こちらがデナリ。扉の前でまどろんでいます。
足裏の毛が大変豊かですね。
オスの被毛が長めなのは、メスに自分をアピールするためだと聞いたことがあります。
特に前肢の毛はエルヴィス・プレスリーや西城秀樹の服のフリンジのようです。
そんなことを1年ほど前にも書いた気がします。
娘も昼寝中。
円山ではしばらくオスの成獣を見ていなかったので、いかつく見えます。
ですがデナリはとても気立ての良い、親しみやすい方です。
「デナリ」とは北米最高峰マッキンリー山の別の呼称で、先住民の言葉で「偉大なるもの」を意味します。
当園にはもう一頭、「偉大」を意味する名を持つ動物がいます。
名は体を表すといいますが、彼女の名は「良い、可愛い、美しい」の意。
「宝物」と「人が踏み固めた道」は元気かな…
さて、デナリを久々に見ると大きく感じるのですが、体重は251kgで、オスとしてはわりと小柄な方です。
ゴーゴ君(天王寺動物園)や豪太君(男鹿水族館)の方が大きいのではないでしょうか。
特に豪太君については、2009年5月時点で346kgもあったらしいです。
まだかなり若いですし、きっとこれからいっそう巨大になりますね。
もちろん遺伝的な要素もあるのでしょうが、食事内容にもよります。
こちらは南アからやって来たサーバルキャットのメスです。
もうすぐ愛称を発表しますので、少々お待ち下さい。
南アといえば、先日ご紹介した「ポロ」は動物交換で南アのヨハネスブルグに転出しました。
転出先を初めて聞いたときは驚きましたが、元気に暮らしているそうです。
「ポロ」はアイヌ語で「大きい」を意味しますが、父がポール、母がシロですから、
きっと両親の名を組み合わせただけですね。
寝起きピリカ。
一昨日、ベテラン飼育員さんが私にこの写真を見せてくれました。
1985年12月21日に当園で生まれた、オスのポロです。
(私は札幌生まれ札幌育ちなので、もしかするとこの子を見たことがあるのかもしれませんが、
幼児だったので全く記憶にありません)
円山動物園で最初に自然繁殖に成功した、記念すべき子。
ちなみに国内で無事に育った6頭目のホッキョクグマにあたります。
(それ以前の5頭は全て旭山動物園のユキが産んだ子です。ララの父はこの5頭のうちの1頭)
彼は海外の動物園へ転出しています。
そして当園で再びホッキョクグマ(ツヨシ)が生まれるまで、18年もの歳月を要しています。
いえ、この表現は不正確ですね。
ポロとツヨシの間には、生まれてすぐに亡くなった子が6~7頭います。
母親が育てようとせず、命を落とした子供たち。
飼育下のホッキョクグマが育児をしてくれるか否かは、クマ自身の資質によるところもあるのでしょうが、
「子を産み育てるのに適した環境を人が提供すること」にかかっていると言っていいと思います。
繁殖期が終わり次第オスと別居させ、防音と遮光を徹底し、獣舎の観覧を止め、
また、野生下のように思うように雪を掘って産室を作れないかわりに、ウッドチップを大量に産室に入れて
少しでも穴を掘れるようにしたり、と飼育員の苦労と工夫は枚挙に暇がありません。
ツヨシ・ピリカ・イコロとキロルがこの世に生を受けて元気に育ったことは、
奇跡のように稀有な出来事に見えて、奇跡ではなくララと飼育員(とデナリ)の努力のたまものです。
あの子達が子供をもうけることなく亡くなっていくとしたら、こうした努力が水泡に帰してしまうことになるのです。
繁殖が全てとは言わないけれど、動物園には彼らの命を繋いでいく義務があります。
眠るララ。
旦那が帰ってきますよ。
・・・日本一のペアとはいえ、実は繁殖期以外はとりたてて仲良くありません。
単独生活者はそんなものかな。
以下、一昨日のピリカです。
時々母に向かってか、ハフハフ、グルルと鳴いています。
この子、飼育員に対する反応がとても大きいです。
野生からの大使であり、猛獣であるホッキョクグマとしてどうなのかと思うほど人懐こいですね。
こういう明るく愛嬌のある気性は父似でしょうか。
リンゴをもらいました。
立ち上がってララ直伝「なんか下さい」ポーズをしようとするものの、踊るような動きになってしまいます。
立ち去る飼育員を目で追っています。
この子は誰でしょうか。
イコ吉キロ助は、帯広ではまだレスリングを披露していないと聞いております。
少し緊張しているのでしょうか。
そんなふうには見えないですね。
レフェリーの母さんがいないとやる気が起きないのでしょうか。
明日は釧路でデナリのお別れ会が開かれるようです。
デナリの帰還をもって今回の大移動は一応終了ですが、ホッキョクグマたちの物語は、これからが本番です。
年の暮れに各地から朗報が届くといいですね。
猛獣らしからぬ容姿と微笑みで人々を魅了するピリカ。
別嬪さんになっちゃって、まぁ。
地上最大最強と称されることもある肉食獣だとは思い難い顔立ちですね。
堀にある玩具を取りたい様子なのですが、スロープを降りることに抵抗を感じているようです。
さつきは危なげなく昇降できていたから、すぐに慣れると思います。
ララの放飼場のスロープよりずっと緩やかですし。
こんな振る舞いは誰かを彷彿とさせますね。
夕暮れどきの、懐かしい誰か。
スロープが苦手だった誰か。
その誰かと愉快なきょうだいは、新しい環境にしっかり適応できたようですね。
お願いして写真を送って頂きました。
藤本さん、7さん、お忙しいなか本当にありがとうございます。
初めて外に出るイコロ。
おそるおそる。
キロルもおそるおそる外へ。
あ、イコロの茶色い足跡がしっかり残っていますね。
安全確認を終えたのか、タイヤで遊び始める二頭。
札幌より気温が低いから、彼らには過ごし易いでしょうね。
柱に掴まっているのがイコロ、手前がキロル。
何を見ているのでしょうか。
元気そうで何よりです。
イコロとキロルの熊生(人生)はこれからが本番です。
個体のトレードがうまくいくのか、彼らとペアリングする相手が見つかるのか、
先の不安が募りますが、ひとまずは門出を祝いたいと思います。
これからおよそ30年続くであろう彼らの熊生が充実したものであることを、心から祈っています。
さて、20日に話を戻します。
麻酔で眠るイコロです。
猛獣ですから、採血や身体測定、生殖器のチェックなどはこんな時にしかできません。
キロルの後足。爪込みで足のサイズ38cmだったか。
肉球はざらざらとして硬い感触です。
個体識別用に、イコロの左耳の裏の毛をカットしました。
キロルはそのまま。
十勝の皆様、当分は耳裏でイコキロを識別してください。
見慣れると人の顔のように違いがわかってきます。

