双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
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デナリの帰還
Posted by hokkyoku on 2010年3月4日(木) 19:50
本日17時、デナリが釧路市動物園から帰ってきました。
今回移送された5頭のなかで最も落ち着いています。静かなものです。
(最も動揺していたのはイコロ)
お帰りなさい。
偉大なるデナリのご帰還です。
クレーンで熊館の入り口に降ろした檻を、寝室の前まで人力で運びます。
さっそく喉を潤していました。
お疲れ様。
すぐに放飼場に出してもらえました。
アメリカクロクマの風子とララの間のスペースです。
鉄扉を隔てて、ララと顔を突き合わせます。
すぐお互いを認識できたようです。
数分でララは離れ、寝室へ食事をとりに行きました。
すっかり汚れてしまいましたね。
今回体重を量ったところ、251kgだったそうです。
オスの成獣は250~600kgといわれていますから、軽い方ですね。
娘は興味深げにデナリの放飼場の方を見ています。
父の姿は視界には入らないのですが、声や気配で誰かが来たのはわかるようです。
彼女に「父」の概念はないですが、「幼少期に近所にいた大きいクマ」程度の記憶はあるかもしれませんね。
風子がこしらえた冬ごもり用の穴に入ってみるデナリ。
あなたには小さいよ。
至って元気そうで何よりです。
なお、ララとの同居開始日はまだ決まっておりません。
二頭の様子を見て判断します。
これで今回の移送は一段落ですね。
でも子供たちの行く末は全く決まっておりませんし、ララとデナリの繁殖期はこれからですから、
まだまだ落ち着きません。
きっとまた会える
Posted by hokkyoku on 2010年3月3日(水) 18:43
一昨日、ベテラン飼育員さんが私にこの写真を見せてくれました。
1985年12月21日に当園で生まれた、オスのポロです。
(私は札幌生まれ札幌育ちなので、もしかするとこの子を見たことがあるのかもしれませんが、
幼児だったので全く記憶にありません)
円山動物園で最初に自然繁殖に成功した、記念すべき子。
両親はポールとシロといいます。
ちなみにポロは国内で無事に育った6頭目のホッキョクグマにあたります。
(それ以前の5頭は全て旭山動物園のユキが産んだ子です。ララの父はこの5頭のうちの1頭)
彼は海外の動物園へ転出しています。
(南アフリカ・ヨハネスブルク)
そして当園で再びホッキョクグマ(ツヨシ)が生まれるまで、18年もの歳月を要しています。
いえ、この表現は不正確ですね。
ポロとツヨシの間には、生まれてすぐに亡くなった子が6~7頭います。
母親が育てようとせず、命を落とした子供たち。
飼育下のホッキョクグマが育児をしてくれるか否かは、クマ自身の資質によるところもあるのでしょうが、
「子を産み育てるのに適した環境を人が提供すること」にかかっていると言っていいと思います。
繁殖期が終わり次第オスと別居させ、防音と遮光を徹底し、獣舎の観覧を止め、
また、野生下のように思うように雪を掘って産室を作れないかわりに、ウッドチップを大量に産室に入れて
少しでも穴を掘れるようにしたり、と飼育員の苦労と工夫は枚挙に暇がありません。
ツヨシ・ピリカ・イコロとキロルがこの世に生を受けて元気に育ったことは、
奇跡のように稀有な出来事に見えて、奇跡ではなくララと飼育員(とデナリ)の努力のたまものです。
あの子達が子供をもうけることなく亡くなっていくとしたら、こうした努力が水泡に帰してしまうことになるのです。
繁殖が全てとは言わないけれど、動物園には彼らの命を繋いでいく義務があります。
明日、ララのパートナーであるデナリが釧路市動物園から帰還します。
クルミちゃんとの交尾が確認され、無事任務完了となりました。
妊娠したか否かはまだまだわかりませんが、朗報を待っています。
デナリの到着は明日17時を予定しており、着いた頃には閉園してしまいますので、
作業の様子はほとんどご覧いただけないものと思います。
ご了承下さい。
彼が帰って来るからには、きっと来年の春には、また子熊に会えます。
担当飼育員のプレッシャーはいかばかりか。
眠るララ。
旦那が帰ってきますよ。
・・・日本一のペアとはいえ、実は繁殖期以外はとりたてて仲良くありません。
単独生活者はそんなものかな。
以下、一昨日のピリカです。
時々母に向かってか、ハフハフ、グルルと鳴いています。
この子、飼育員に対する反応がとても大きいです。
野生からの大使であり、猛獣であるホッキョクグマとしてどうなのかと思うほど人懐こいですね。
こういう明るく愛嬌のある気性は父似でしょうか。
リンゴをもらいました。
立ち上がってララ直伝「なんか下さい」ポーズをしようとするものの、踊るような動きになってしまいます。
立ち去る飼育員を目で追っています。
一昨日こんなウィズユーカードを手に入れました。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/216037_all.html
札幌市の地下鉄駅の券売機で購入することができます。
10万枚限定だそうです。
昨年11月に発売された動物園シリーズウィズユーカードは、先立つものがなくて
入手できなかったので、今回はお手ごろ価格で嬉しいです。
買ってしばらくボヘーっと見入ってしまいました。
この写真を撮ってから1年経っていないのに、すでに懐かしく感じられます。
※遠方にお住まいの方のために、ちょっと説明。ウィズユーカードとは、札幌市内の交通機関で利用できる乗車カードです。
ホッキョクグマの移動に関するテレビ放送
Posted by hokkyoku on 2010年2月25日(木) 15:20
ホッキョクグマの移動に関するテレビ放送
全国放送
TBS ニュースキャスター 2月27日22時~
ローカル
UHB スーパーニュース 本日 18時台
ある方からご指摘を受け、そしておびひろ動物園さんのブログを見て書きました。
本当に申し訳ございません。
イコロとキロルを送る会
Posted by hokkyoku on 2010年2月13日(土) 22:49
昨日からさつきの展示が開始されたようですね。
元気そうだとの知らせを聞き、安堵しています。
左キロル、右イコロ
イコロとキロルを送る会を下記の通り開催します。
【日時】
2月20日(土)14時~
※2月20日(土)閉園17時をもって、イコロとキロルの展示は終了いたします。
【式次第】
(1) 開会
(2) 激励の言葉(園長、飼育担当者、ボランティア代表)
(3) おびひろ動物園職員へ果物の贈呈及びご挨拶
(4) 展示場へ大好きなおもちゃを投入
(5) 閉会
※ケーキや果物等、食べ物は一切与えません。
【その他】
・ 移動日 2月21日(日)朝8時頃、おびひろ動物園へ向けて出発
※2月22日(月)朝9時頃、「ピリカ」がおびひろ動物園から円山動物園に向けて出発
・ 寄せ書きコーナー
ホッキョクグマ展示場前の「イコキロルーム」に、寄せ書きコーナーを設けました。
イコロとキロルが旅立つにあたり、皆様からの激励のメッセージをお願いいたします。
2月21日(日)移動日の注意事項
朝7時30分から第一駐車場をご利用いただけますが、(有料700円)開園前のため、園内には入れません。
(園内作業もご覧いただけません)
ロータリー付近での駐車はおやめください。
積み込み後、8時頃に正門前ロータリーに向かいますので、その場所でお見送りすることが可能です。
先日お伝えしていた予定と異なり、ブルーシートと幌を掛ける作業はロータリーで行うこととなりました。
ごく短時間ではございますが、イコロとキロルの姿をご覧頂くことができます。
トラックは一台ですが、彼らはそれぞれ別のケージに入った状態で移送されます。
獣医がついて行き、しばしば様子を確認しながら移動します。
担当飼育員は札幌に残り、ララの様子を見守るそうです。
手前イコロ、奥キロル
さつき、無事に到着。2
Posted by hokkyoku on 2010年2月9日(火) 21:28
さきほど旭川から河西飼育員が帰還しました。
さつきは元気だそうです。
SDカードを託されたので中身を見てみました。
移送のトラックを追走。
こうして3回ほどシートを捲って状態を確認したそうです。
到着。
お、イワンさんですね。さつきを見てるの?
さっちゃん、お疲れ様でした。
次はこの子達です。(左キロル、右イコロ)