双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
『写真蔵出し。』カテゴリーの投稿一覧
イコキロ移動中継~無事到着14:41
Posted by hokkyoku on 2010年2月21日(日) 14:47
無事におびひろ動物園に到着したもようです!
イコキロのお二人さん、長旅お疲れ様でした。
帯広も天気よさそうですね。札幌も快晴だよ!
雪のベッド
Posted by hokkyoku on 2009年12月29日(火) 00:46
こちらは今月21日の写真です。
この時はまだ階段が急勾配のスロープと化しておらず、
イコロは自由に昇り降り出来ていました。
年の瀬ともなれば、野生下でも飼育下でも、大抵のホッキョクグマの妊婦さんは出産を終えて、
巣穴で小さな小さなわが子の面倒を見ている頃ですね。
去年の今頃の当園では、産室のマイクから聞こえる赤ちゃんの鳴き声に歓喜しつつ、
世界の熊館を閉鎖してララたちのために厳戒体勢を敷いておりました。
野生のホッキョクグマの妊婦さんは、場所をよく吟味して産室をつくるといいます。
風向きなどを鑑みて、あとで雪に埋もれるであろう場所を選ぶそうです。
産室は幾度もつくられては捨て去られ、本当に気に入った場所を見つけるまで、
メスたちは冬篭りの体勢に入らないのです。
当園ではララのための産室を3つほどの小さな部屋に分けてはおりますが、
それでも飼育下では選択の余地はほとんど無いようなものです。
ララに安心して出産・育児をしてもらうためには、人間が遮光と防音を徹底しなくてはいけません。
出産のための環境整備は難しく、かのララ様ですら、7回の出産のうち、
4回は赤ちゃんを亡くしてしまったほどです。
(環境整備が徹底できず、ララがストレスを感じてしまったための食殺と考えられています)
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/polar_bear.htm
担当飼育員による「繁殖と環境整備に関する発表」、上記ページに2本ありますので、ご一読ください。
イコロとキロルに日々会えることの喜びを噛み締めずにはいられなくなります。
昼寝前後のこぐまの可愛さは特筆もの
Posted by hokkyoku on 2009年8月2日(日) 17:03
おまけ。
広報用にこちらのふたごたちの写真もたくさん撮りたいのですが、これがムズカシイ。
長々と陣取るわけにいかないし。さてどうしたものでしょう。
ごろごろ
Posted by hokkyoku on 2009年5月15日(金) 22:00
日本国内では、無事に4頭以上の子供を育てあげたホッキョクグマは、ユキ・コロ・ユキコの3頭(すべて故人……故熊)しかいません。
(なお、出産の記録は多々あり、国内で生まれた子は150頭以上いるのですが、半年以上生き延びた子はたったの19頭です)
旭山動物園のユキは5頭の子供を育てました。素晴らしい!(ちなみにユキはララの祖母です)
次いで釧路市動物園のコロは4頭、天王寺動物園のユキコも4頭。
(コロについては、世界的にも稀な三つ子を産んでいて、このときの3頭全てを含めると5頭になります。ですが、残念ながら三つ子のうち1頭は生後4ヶ月で亡くなっているため、日本動物園水族館協会の記録においてはコロの子供は4頭となっています)
時折、双子がララにとって最後の子になるかも、という考えが頭をよぎります。
(双子を育て上げたらコロさんとユキコさんの記録に追いつきます)
勝手に最後にするな、とお叱りを受けそうです。
ホッキョクグマは非常に繁殖の難しい動物なので、つい「これが最後かも…」という考えを抱いてしまうのです。
個人的には、ララに偉大な祖母の記録を抜いてほしいとは特に思っていません。
ただ、これがララにとって最後の子育てになる可能性もある、そう思って親子の姿を見ると、妙に感傷的になります。
この尊い光景を、いつまでも見ていたい、というような。
(いつまでも見ていたいなどと言って、5月10日以降、熊館に行く時間が全く取れていないとは何という体たらく。明日こそは!)
もちろん、ララ・デナリペアには今後も期待が持てます。
繁殖に力を入れていくことに何ら変わりありません。
幸福な午睡
Posted by hokkyoku on 2009年5月12日(火) 15:42
拙ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
円山動物園の黒沢かずこです。結構似てるけど違う!樋泉です。
ホッキョクグマのふるさとでは、今は太陽が沈まない季節ですね。
この時期のワモンアザラシ狩りはなかなか難しいと本で読みました。
日毎に暖かくなって氷が融け、狩りのスタンダードである「アザラシの呼吸穴での待ち伏せ」や「アザラシの隠れ家の急襲」ができなくなるからだそうです。
もっとも、一年を通じてホッキョクグマの狩りは困難になる一方だと伝えられています。
ララと双子は元気です。
「昼寝するなら、兄弟のそばがいい。暑くても」
「昼寝するなら、母さんのそばが一番いい」
子供がララの前足の間に入ろうとしたとき、その仕草のあまりの可愛さに連写しすぎてカメラがbusy状態で止まったのは苦い思い出です。
幸せそうですね。
左の子はマイペースだな…
もう一方の子のこともララはちゃんと気にしています。
「玩具を取って来るよ」
「枝で遊ぼう、母さん」
目が冴えたみたいですね。
さっきまで母親べったりだったのに、どこ行くの。
昼寝の後は、プールです。
野生でも動物園でも、ホッキョクグマの親子はいつか離れ離れになります。
(ただし、動物園だと母娘がずっと一緒にいることもありますね。釧路のコロとクルミがそうでした)
こういう日々は有限だということを双子は知らないけれど、ララは2頭の娘を育てあげているから、別れが来ることも知っていて、その日の前にできるだけ子供を慈しもう、などと思っていたりするのでしょうか。
クマがどういう思考をするのかわからないけれど。
撮影:2009年5月4日