札幌100マイル

札幌彫刻美術館日記-彫美家の日々

札幌宮の森にある小さな美術館の日常を学芸員がお伝えします。

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展覧会いろいろのお知らせ

おひさしぶりです!
今日から9月だというのに暑いですね。
空は見事な快晴です。

開催中の「具象彫刻30人展-北の作家たち-」は
残すところあと4日となりました。
現在北海道で活躍中の30作家の多彩な仕事が一堂に見られる機会です。
9月4日(日)まで、ぜひぜひお越しくださいませ!


「具象彫刻30人展」のあとはちょっと展示替え休館をいただいて、
「甲斐野弘幸・幸子 二人展」を開催します。
札幌在住の甲斐野弘幸さんの平面、市子さんのレリーフ合わせて約40点が展示されます。

甲斐野弘幸・市子 二人展
会 期:2011年9月7日(水)~9月18日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)
休館日:月曜日
観覧料:無料
※ただし、記念館をご覧いただく場合は
一般200(150)円、65歳以上150(120)円、高大生100(50円)
の観覧料がかかります。( )内は10名以上の団体料金です。


↓展覧会DM
kainoDM



そしてその次には、
「第15回本郷新賞受賞記念 西野康造彫刻展-風の形象、空の記憶」
を開催します。
本郷新賞とは、戦後日本の野外彫刻を牽引した彫刻家・本郷新の功績を記念して、
当館が2年にいちど、国内の公共空間における優れた彫刻作品にお贈りしてきた賞です。
(詳しくはこちら→http://www.hongoshin-smos.jp/hongoshinsyo/list.html
第15回目となる今年、この本郷新賞を受賞したのが、
創成川公園のアートワークのひとつ、西野康造氏の《スノーリング》です。


テレビ塔の東側、創成川に架かった白いリングが《スノーリング》です。
彫刻作品ですが、橋として渡ることができます。
スノーリング3



上から見るとこんな感じです。
河岸に降りていく階段も作品と調和するようにデザインされています。
スノーリング1



別に対岸に行く用事がなくても、ついつい渡りたくなってしまう橋。
意外に幅がせまいので、すれ違う人同士の小さな会話が生まれたりも。
ベンチになったところにちょっと座ってひと休みするのもいいですよ。
缶ジュース(ビールでもよし)を置くのにぴったりのくぼみもあったりします。
創成川公園を歩くときの、おすすめの寄り道スポットです。
スノーリング2

(《スノーリング》撮影:前澤良彰)


そういうわけで、《スノーリング》を制作した西野康造さんの展覧会を9月24日から開催します。

はい、チラシをどうぞ!



この翼の作品は代表的な仕事のひとつですが、
西野さんはおもにこのような無数の金属線を使った繊細な彫刻を手掛けてきました。
西野さんの彫刻は、スケールは大きいけれども、空間にひっそり溶け込み、
少しの空気の流れに反応してゆっくりと優美に動きます。

今回の展覧会ではそうした西野さんの金属彫刻を中心に紹介します。
現在鋭意準備中です。ぜひご期待ください!

初日にはアーティスト・トークもあります。
国内だけでなく、海外でも活躍中の西野さん、
現在進めている仕事についてなど、興味深いお話を伺えそうです。
関心のある方はぜひお早めにご予約を!

◎アーティスト・トーク
西野康造氏をお迎えし、《スノーリング》の制作背景や近年取り組んでいる作品についてお話を伺います。
日時:9月24日(土)15:00~16:00
会場:本郷新記念札幌彫刻美術館 本館
定員:30名(電話予約制、先着順)
※9月1日(木)より予約受付(TEL 011-642-5709/受付時間 9:30~17:00)
※要展覧会観覧券。



ほかにも関連事業がありますので、お楽しみに。
ひとまずチラシ裏もどうぞ!





担当者としてもとても楽しみな展覧会です。
みなさんにもぜひぜひご覧いただきたいです。


ひさびさに記事を書いたら、ちょっと長くなってしまいました。
読んでくださってありがとうございます。


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