札幌100マイル

札幌彫刻美術館日記-彫美家の日々

札幌宮の森にある小さな美術館の日常を学芸員がお伝えします。

『西野康造』タグの付いた投稿

西野康造彫刻展、あと3日!

こんにちは!
ご無沙汰しておりました。

彫美では9月24日から「西野康造彫刻展―風の形象、空の記憶」を
開催してまいりましたが、
早いもので今日を入れてあと3日、11月13日(日)で会期終了となります。
土日はどこへいこうかな~と考え中の方、
ぜひぜひ彫美も選択肢のひとつに加えてくださいませー。


看板が目印です。




展示風景です。
(作品については前回の記事をご参照くださいませ)






全長約10m以上の大きな作品。
壁の一点だけで支えられ、バランスを保ちながらゆーっくり動いています。
下から見上げるとかたちがきれいに見えるので、
ぜひベンチに座って眺めてください。







展示の最後を飾る作品。
風を受けて、翼がそれは優雅に羽ばたくのです。
人の手でつくられたものですが、まるで生きているようです。
これは本当に見ていて飽きないですよ。うっっとりです。
「ほしい!」というお声も多いのです。



今回の翼の作品は習作なのですが、
同シリーズの大きな作品の動く様子がこちらで見られます↓
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=LhlGeBY_fkI
http://www.youtube.com/watch?v=eeQdoPICOx0

何はともあれ、私の撮った写真などでは西野作品の魅力は
ミジンコほども伝わりませんので、ぜひ実際に見ていただきたいです。

つい今しがたも、某氏がいらして
「チラシでみてもよくわからなかったけど、すごいっすね!!!!!」
と熱く感動を伝えてくださいました。

何とぞ、何とぞ!お待ちしております。
11月13日(日)までです!


★よりみち情報★
彫美にいらしたら、ご近所のこちらもご一緒にどうぞ↓
◎宮の森の美味しいパン屋さん⇒ルルド
◎ただいまフランス人アーティストが壁画制作中⇒札幌宮の森美術館

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西野康造彫刻展、好評開催中です。

おひさしぶりです!

円山・宮の森地区のヒグマ出没ニュースにおののく彫美では、
ただいま西野康造彫刻展を好評開催中です。

展示風景をちらりと。

こちらは木の作品《蝕》。
上にいくにしたがって厚みがなくなり、
空間に溶け込んでいくようなはかなさが魅力的です。





こちらはいちばん大きな作品《空の記憶》。
なかなか写真では伝えにくいのですが、
色彩、軽やかさ、構造の美しさにひきこまれます。
長いこと飽きずに眺めていられる作品です。




ご本人も「カメラマン泣かせの作品なんです」とおっしゃってましたが、
線が細く、写真で良さを伝えるのが難しい作品たち。
とにもかくにも「実際に見てほしい!」のひとことであります。


そして本日は学芸員のギャラリー・トークでした。
前半は本館にて西野作品の見どころをご案内。




後半は記念館をご案内。
常設の本郷新作品についてお話しました。
本郷新はダイナミックでボリューム感のある人体像がメインです。
本館と記念館、まったくタイプの違う彫刻ですね。




終了後は参加されたみなさんに
展覧会の感想をうかがうこともできて楽しいひとときでした。
ご来場のみなさま、ありがとうございました。

次回ギャラリー・トークは10月22日(土)の14時からです。
予約は必要ありませんので、
気が向いたらぜひふらっとお越しくださいませ。
お待ちしております!


「西野康造彫刻展」は11月13日(日)までです
どうぞお見逃しなく!


それではまたー!


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展覧会いろいろのお知らせ

おひさしぶりです!
今日から9月だというのに暑いですね。
空は見事な快晴です。

開催中の「具象彫刻30人展-北の作家たち-」は
残すところあと4日となりました。
現在北海道で活躍中の30作家の多彩な仕事が一堂に見られる機会です。
9月4日(日)まで、ぜひぜひお越しくださいませ!


「具象彫刻30人展」のあとはちょっと展示替え休館をいただいて、
「甲斐野弘幸・幸子 二人展」を開催します。
札幌在住の甲斐野弘幸さんの平面、市子さんのレリーフ合わせて約40点が展示されます。

甲斐野弘幸・市子 二人展
会 期:2011年9月7日(水)~9月18日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)
休館日:月曜日
観覧料:無料
※ただし、記念館をご覧いただく場合は
一般200(150)円、65歳以上150(120)円、高大生100(50円)
の観覧料がかかります。( )内は10名以上の団体料金です。


↓展覧会DM
kainoDM



そしてその次には、
「第15回本郷新賞受賞記念 西野康造彫刻展-風の形象、空の記憶」
を開催します。
本郷新賞とは、戦後日本の野外彫刻を牽引した彫刻家・本郷新の功績を記念して、
当館が2年にいちど、国内の公共空間における優れた彫刻作品にお贈りしてきた賞です。
(詳しくはこちら→http://www.hongoshin-smos.jp/hongoshinsyo/list.html
第15回目となる今年、この本郷新賞を受賞したのが、
創成川公園のアートワークのひとつ、西野康造氏の《スノーリング》です。


テレビ塔の東側、創成川に架かった白いリングが《スノーリング》です。
彫刻作品ですが、橋として渡ることができます。
スノーリング3



上から見るとこんな感じです。
河岸に降りていく階段も作品と調和するようにデザインされています。
スノーリング1



別に対岸に行く用事がなくても、ついつい渡りたくなってしまう橋。
意外に幅がせまいので、すれ違う人同士の小さな会話が生まれたりも。
ベンチになったところにちょっと座ってひと休みするのもいいですよ。
缶ジュース(ビールでもよし)を置くのにぴったりのくぼみもあったりします。
創成川公園を歩くときの、おすすめの寄り道スポットです。
スノーリング2

(《スノーリング》撮影:前澤良彰)


そういうわけで、《スノーリング》を制作した西野康造さんの展覧会を9月24日から開催します。

はい、チラシをどうぞ!



この翼の作品は代表的な仕事のひとつですが、
西野さんはおもにこのような無数の金属線を使った繊細な彫刻を手掛けてきました。
西野さんの彫刻は、スケールは大きいけれども、空間にひっそり溶け込み、
少しの空気の流れに反応してゆっくりと優美に動きます。

今回の展覧会ではそうした西野さんの金属彫刻を中心に紹介します。
現在鋭意準備中です。ぜひご期待ください!

初日にはアーティスト・トークもあります。
国内だけでなく、海外でも活躍中の西野さん、
現在進めている仕事についてなど、興味深いお話を伺えそうです。
関心のある方はぜひお早めにご予約を!

◎アーティスト・トーク
西野康造氏をお迎えし、《スノーリング》の制作背景や近年取り組んでいる作品についてお話を伺います。
日時:9月24日(土)15:00~16:00
会場:本郷新記念札幌彫刻美術館 本館
定員:30名(電話予約制、先着順)
※9月1日(木)より予約受付(TEL 011-642-5709/受付時間 9:30~17:00)
※要展覧会観覧券。



ほかにも関連事業がありますので、お楽しみに。
ひとまずチラシ裏もどうぞ!





担当者としてもとても楽しみな展覧会です。
みなさんにもぜひぜひご覧いただきたいです。


ひさびさに記事を書いたら、ちょっと長くなってしまいました。
読んでくださってありがとうございます。


★Twitterではわりとこまめにつぶやき中です★
http://twitter.com/sapporochobi/

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