札幌100マイル

札幌彫刻美術館日記-彫美家の日々

札幌宮の森にある小さな美術館の日常を学芸員がお伝えします。

2011年09月23日 の投稿一覧

西野康造彫刻展、明日からです。

こんばんは!
台風一過で、今日の札幌はおだやかな気持ちのよいお天気でした。

「西野康造彫刻展-風の形象、空の記憶」の
展示作業が無事に終了し、明日のオープンを待つのみとなりました。

西野さんの金属による繊細な彫刻は、
スケールこそ大きいけれど、存在を強く主張するのではなく、
そのなかにたっぷり空間を含んで、静かに呼吸しているようです。
何時間でもぼーっと見ていられそうな魅力があります。
たまにはだまってぼんやりしていたいなぁ...という方にはとてもおすすめ。


設営風景を少しだけご紹介。
(もったいないので作品全体はお見せしません!)






どんな展示になったのか、
ぜひとも実際にご覧になってほしいです。
ご来場をお待ちしています!

第15回本郷新賞受賞記念
西野康造彫刻展―風の形象、空の記憶
会期:2011年9月24日(土)~11月13日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし月曜祝日の場合は翌火曜日)
観覧料 一般500(400)円、高大生300(250)円、65歳以上400(320)円
※この料金で、隣接する記念館にもご入館いただけます。ぜひ両館あわせてご覧ください。

主催:本郷新記念札幌彫刻美術館
後援:札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会

 本郷新記念札幌彫刻美術館では、戦後日本の野外彫刻を牽引した
本郷新の功績を記念し、昭和58年度以来隔年で日本国内の公共空間における
優れた彫刻作品に本郷新賞を贈ってきました。
第15回目となる今回は、今年4月に札幌市にオープンした
創成川公園のアートワークのひとつである《スノーリング》が本賞を受賞しました。
 これを記念し、作者である西野康造の展覧会を開催します。
西野はステンレス、アルミニウム、鉄、チタンなど金属をおもな素材に、
早くからスケールの大きな野外彫刻に取り組んできました。
移ろいゆく自然の事象をテーマに、卓越した技術で無数の金属線を
複雑に構成したその作品は、軽やかで繊細な佇まいで空間にひっそりと息づきます。
本展では、《空の記憶》(第32回中原悌二郎賞優秀賞受賞作)をはじめとする
西野の彫刻作品を展示するとともに、《スノーリング》の制作背景を紹介します。

●西野康造 Kozo NISHINO 
1951年兵庫県に生まれる。1977年京都市立芸術大学彫刻専攻科修了。
1978年から79年にかけてヨーロッパ、北アフリカ、中近東、アジアの遺跡を訪問し、
いにしえの人々の宇宙観、自然観から多くのインスピレーションを得る。
帰国後、金属素材を用いて本格的な創作活動を開始。
野外彫刻を手がけ、公共空間における作品設置も多い。
現在、国内にとどまらず海外にも活躍の場を広げている。
京都府亀岡市在住。


【関連事業】
◎学芸員によるギャラリー・トーク
西野康造彫刻展(本館)と本郷新記念館の見どころを学芸員が解説します。
日時:10月8日(土)、10月22日(土)各回14:00~14:45
解説:樋泉綾子(本郷新記念札幌彫刻美術館 学芸員)
※予約不要、要展覧会観覧券。

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