札幌100マイル

RSS 札幌彫刻美術館日記-彫美家の日々

札幌宮の森にある小さな美術館の日常を学芸員がお伝えします。

by sapporochobi

プロフィール

本郷新記念札幌彫刻美術館

宮の森の閑静な住宅街のなかにある美術館です。
彫刻家・本郷新の作品をおもに展示しています。
「ちょうび」と呼んでください。
5人家族の「彫美(ちょうび)家」、日記担当は学芸員のHです。

開館時間 10:00~17:00 月曜休館
料金 一般300円、高大生200円、65歳以上250円、中学生以下無料 ※特別展の場合は異なります。
〒064-0954 札幌市中央区宮の森4条12丁目
TEL 011-642-5709
http://www.hongoshin-smos.jp/index.html


投稿したブログ数:46件

「となりのひと」展、はじまっています。

おひさしぶりです!
札幌は1年で最も気持ちのよい季節ですね。
今日はちょっと涼しいですけど、風の音がさわやかです。


彫美では、6月2日(土)より
「New Eyes 2012 となりのひと Art about our neighbor」展
がはじまっております。




私たちにとっての「となりのひと」をテーマに、
他者との距離、他者へのまなざしについての作品をご紹介する美術展です。

出品作家は下記のとおり。

鴻上宏子(彫刻)
小林麻美(絵画)
佐竹真紀(映像)
冨田哲司(プロジェクト)
野又圭司(立体)
村山由布(彫刻)
本郷 新(彫刻)

人と人とのつながりにほっとしたり、
となりにいるのにふれあうことのできない孤独にぞくっとしたり。
出品作家それぞれが表現する「となりのひと」のかたちを見ることができます。
じぶんにとっての「となりのひと」に、
会場を訪れた方それぞれが思いを馳せていただけたら、と思っています。


展覧会情報をお伝えするFacebookページもつくってみました。
本展にまつわるさまざまなニュースをお伝えしておりますので、
ぜひのぞいてみてくださいね。
Facebookユーザーでなくてもご覧いただけます。


会期中は関連イベントもいくつか予定しておりますので、
ぜひぜひご来場くださいませ!
心よりお待ちしております。

New Eyes 2012
となりのひと Art about our neighbor

会 期 2012年6月2日(土)~8月26日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
★7月13日(金)は20:00まで開館(入館は19:30)
休館日 月曜日※ただし7月16日(月)は開館し、7月17日(火)休館
観覧料 一般500(400)円、65歳以上400(320)円、高校・大学生300(250)円、中学生以下無料 
※( )内は10名以上の団体料金。
★6月30日(土)はサンクスデーにつき入館無料


New Eyes(ニュー・アイズ)は、この北国から優れた作家が育つことを願っていた本郷新の思いを受け、当館が隔年で開催してきた「北の彫刻展」を継承する新シリーズ展です。
本展では、彫刻・立体表現を中心に、我々をとりまく世界を見つめる作家たちの新鮮な目を、今日的テーマのもとに紹介します。

第1回目のテーマは、「となりのひと」。私たちのとなりには、家族や友人、あるいは見知らぬ人がいます。すぐそばにいても、とらえがたく感じたり、離れていても、近くにいるような親しさを覚えたり―人と人との心的な距離は、物理的距離とは関係なく移ろっています。

近年のソーシャルメディアの発達によって、その距離はますます盛んに伸び縮みしているようです。あるいはあの震災後、多くの人が傷ついた人々のことを思い、しかし彼らとの距離を測りかねてきたのではないでしょうか。

本展では、本郷新と北海道を拠点に活動する6人の作家による、他者との距離、他者へのまなざしについての作品を展覧します。
私たちにとっての「となりのひと」に、あらためて思いを馳せる展覧会です。


【出品作家】
鴻上宏子 Hiroko Kogami
1967年夕張市生まれ、江別市在住。
石膏を素材に、深遠な存在感の漂う人体像を手がける。

小林麻美 Asami Kobayashi
1980年札幌市生まれ、札幌市在住。
日常風景に向き合い、個人の知覚の絵画化に取り組む。
http://www.kobayashi-asami.com/

佐竹真紀 Maki Satake
1980年豊頃町生まれ、ケルン在住。
家族を題材に、「記録」と「記憶」の狭間を探究する写真アニメーションを制作。
http://www.makisatake.com/

冨田哲司 Tetsushi Tomita
1977年札幌市生まれ、札幌市在住。
写真、映像、立体など多様な手法により、社会批評的作品を制作。
http://www.tetsushitomita.com/art/
Zip Us Up Art Project 
★作品展示に使用する服を募集しています。

野又圭司 Keiji Nomata
1963年函館市生まれ、岩見沢市在住。
現代社会への批判的視点による精巧な作品を展開。

村山由布 Yu Murayama
1977年帯広市生まれ、鷹栖町在住。
人の心のありようを異形の姿で表現した彫刻作品を手がける。

本郷 新 Shin Hongo
1905年札幌市生まれ、1980年没。
力強い生命感に満ちた人体彫刻により、戦後日本の具象彫刻を牽引。


【関連事業】
●アーティストトーク「となりのひとの話」
出品作家が自作についてお話します。
日時 2012年6月16日(土)14:00~15:00
※予約不要、要展覧会観覧券

●サンクスデー
日頃美術館を訪れてくださっている皆様への感謝を込めて、
6月30日(土)は本館、記念館とも入館料が無料になります。


●ナイトミュージアム
20時まで開館延長。静かな夜の美術館でごゆっくりお過ごしください。
「カルチャーナイト」参加企画。
日時 2012年7月13日(金)午後5時~午後8時(入館は午後)

★同日18:30からは学芸員によるギャラリートークを実施。
本展および記念館の展示をご案内します(予約不要、要展覧会観覧券)。


●いちにちカフェ
美術館の中に小さなカフェが登場。
展覧会を観たあとは、ドリンクを片手におしゃべりを。
日時 2012年7月28日(土)11:00~16:30


主催:本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
後援:北海道、札幌市、札幌市教育委員会

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