札幌100マイル

札幌彫刻美術館日記-彫美家の日々

札幌宮の森にある小さな美術館の日常を学芸員がお伝えします。

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「となりのひと」展、はじまっています。

おひさしぶりです!
札幌は1年で最も気持ちのよい季節ですね。
今日はちょっと涼しいですけど、風の音がさわやかです。


彫美では、6月2日(土)より
「New Eyes 2012 となりのひと Art about our neighbor」展
がはじまっております。




私たちにとっての「となりのひと」をテーマに、
他者との距離、他者へのまなざしについての作品をご紹介する美術展です。

出品作家は下記のとおり。

鴻上宏子(彫刻)
小林麻美(絵画)
佐竹真紀(映像)
冨田哲司(プロジェクト)
野又圭司(立体)
村山由布(彫刻)
本郷 新(彫刻)

人と人とのつながりにほっとしたり、
となりにいるのにふれあうことのできない孤独にぞくっとしたり。
出品作家それぞれが表現する「となりのひと」のかたちを見ることができます。
じぶんにとっての「となりのひと」に、
会場を訪れた方それぞれが思いを馳せていただけたら、と思っています。


展覧会情報をお伝えするFacebookページもつくってみました。
本展にまつわるさまざまなニュースをお伝えしておりますので、
ぜひのぞいてみてくださいね。
Facebookユーザーでなくてもご覧いただけます。


会期中は関連イベントもいくつか予定しておりますので、
ぜひぜひご来場くださいませ!
心よりお待ちしております。

New Eyes 2012
となりのひと Art about our neighbor

会 期 2012年6月2日(土)~8月26日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
★7月13日(金)は20:00まで開館(入館は19:30)
休館日 月曜日※ただし7月16日(月)は開館し、7月17日(火)休館
観覧料 一般500(400)円、65歳以上400(320)円、高校・大学生300(250)円、中学生以下無料 
※( )内は10名以上の団体料金。
★6月30日(土)はサンクスデーにつき入館無料


New Eyes(ニュー・アイズ)は、この北国から優れた作家が育つことを願っていた本郷新の思いを受け、当館が隔年で開催してきた「北の彫刻展」を継承する新シリーズ展です。
本展では、彫刻・立体表現を中心に、我々をとりまく世界を見つめる作家たちの新鮮な目を、今日的テーマのもとに紹介します。

第1回目のテーマは、「となりのひと」。私たちのとなりには、家族や友人、あるいは見知らぬ人がいます。すぐそばにいても、とらえがたく感じたり、離れていても、近くにいるような親しさを覚えたり―人と人との心的な距離は、物理的距離とは関係なく移ろっています。

近年のソーシャルメディアの発達によって、その距離はますます盛んに伸び縮みしているようです。あるいはあの震災後、多くの人が傷ついた人々のことを思い、しかし彼らとの距離を測りかねてきたのではないでしょうか。

本展では、本郷新と北海道を拠点に活動する6人の作家による、他者との距離、他者へのまなざしについての作品を展覧します。
私たちにとっての「となりのひと」に、あらためて思いを馳せる展覧会です。


【出品作家】
鴻上宏子 Hiroko Kogami
1967年夕張市生まれ、江別市在住。
石膏を素材に、深遠な存在感の漂う人体像を手がける。

小林麻美 Asami Kobayashi
1980年札幌市生まれ、札幌市在住。
日常風景に向き合い、個人の知覚の絵画化に取り組む。
http://www.kobayashi-asami.com/

佐竹真紀 Maki Satake
1980年豊頃町生まれ、ケルン在住。
家族を題材に、「記録」と「記憶」の狭間を探究する写真アニメーションを制作。
http://www.makisatake.com/

冨田哲司 Tetsushi Tomita
1977年札幌市生まれ、札幌市在住。
写真、映像、立体など多様な手法により、社会批評的作品を制作。
http://www.tetsushitomita.com/art/
Zip Us Up Art Project 
★作品展示に使用する服を募集しています。

野又圭司 Keiji Nomata
1963年函館市生まれ、岩見沢市在住。
現代社会への批判的視点による精巧な作品を展開。

村山由布 Yu Murayama
1977年帯広市生まれ、鷹栖町在住。
人の心のありようを異形の姿で表現した彫刻作品を手がける。

本郷 新 Shin Hongo
1905年札幌市生まれ、1980年没。
力強い生命感に満ちた人体彫刻により、戦後日本の具象彫刻を牽引。


【関連事業】
●アーティストトーク「となりのひとの話」
出品作家が自作についてお話します。
日時 2012年6月16日(土)14:00~15:00
※予約不要、要展覧会観覧券

●サンクスデー
日頃美術館を訪れてくださっている皆様への感謝を込めて、
6月30日(土)は本館、記念館とも入館料が無料になります。


●ナイトミュージアム
20時まで開館延長。静かな夜の美術館でごゆっくりお過ごしください。
「カルチャーナイト」参加企画。
日時 2012年7月13日(金)午後5時~午後8時(入館は午後)

★同日18:30からは学芸員によるギャラリートークを実施。
本展および記念館の展示をご案内します(予約不要、要展覧会観覧券)。


●いちにちカフェ
美術館の中に小さなカフェが登場。
展覧会を観たあとは、ドリンクを片手におしゃべりを。
日時 2012年7月28日(土)11:00~16:30


主催:本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
後援:北海道、札幌市、札幌市教育委員会

初夏の美術館バスツアーのお知らせ

おひさしぶりです。

ゴールデンウィークも去ってしまいましたが、
みなさまリフレッシュされましたか?
お仕事だった方々は、おつかれさまでした。

本日は今年2回目のバスツアーのお知らせです。

今回は札幌芸術の森野外美術館を加えたコース。
新緑の美しい季節、自然と美術作品、ぜひどちらも満喫してくださいね。


今回も平日の実施なのですが、
お時間のある方は、おひとりでも、お友達とご一緒でも、
どうぞお気軽に!


【宮の森~芸術の森】初夏の美術館バスツアー
札幌彫刻美術館と札幌芸術の森をバスでめぐります。
美しい緑と美術鑑賞をお楽しみください。

日 時:2012年6月13日(水)9:45~16:15(札幌市役所前集合、解散)
定 員:35名
参加費:2,500円

申し込み:2012年5月11日(金)9:30より電話受付開始(TEL 011-642-5709)
※9:30より前にはお電話を受けられませんのでご注意ください。

※定員に達しましたので、受付を締め切りました。ありがとうございました。2012.5.11

【行程】
札幌市役所前出発
  ↓
本郷新記念札幌彫刻美術館見学(「となりのひと」展、記念館常設展示)
  ↓
札幌芸術の森レストランにて昼食
  ↓
札幌芸術の森野外美術館見学
  ↓
札幌芸術の森美術館見学(「立体力」展)
  ↓
札幌市役所前解散


当館では企画展「となりのひと」と、記念館の本郷新作品をご覧いただきます。
「となりのひと」では、彫刻、絵画、インスタレーション、映像など多彩な手法による、
他者との距離、他者へのまなざしをテーマにした作品が展覧されます。
展覧会の詳細は当館ホームページをご覧ください。





札幌芸術の森野外美術館では、豊かな緑のなかを歩きながら彫刻鑑賞を楽しむことができます。
ボランティアガイドによる解説つき。
こちらは野外美術館のなかにあるダニ・カラヴァン《隠された庭への道》。





札幌芸術の森美術館では、 「立体力」展を。
「仏像から人形、フィギュアまで」のサブタイトル通り、
多様な立体造形にふれられる見ごたえ十分の展覧会です。




みなさまのご参加をお待ちしております!

春の美術館バスツアーのお知らせ

こんばんは!

4月に入ってもなかなか春らしくならない札幌です。
本日も窓の外の雪をうらめしく眺めておりました。
新年度もどうぞよろしくお願いいたします。

本日はバスツアーのお知らせです。

アクセスが不便っ!ともっぱら評判のわれわれ彫美と
札幌芸術の森美術館をバスでめぐるお得なツアーです。
美術鑑賞に加え、腕利きシェフによる美味しいランチが楽しめます。

平日なのでお仕事の方は難しいと思いますが、
お時間のある方は、おひとりでも、お友達とご一緒でも、
ぜひお気軽にご参加くださいね。

【宮の森~芸術の森】春の美術館バスツアー
札幌彫刻美術館と札幌芸術の森美術館をバスでめぐります。作品鑑賞(解説あり)とともに、フレンチレストランでの昼食をお楽しみください。

日 時:2012年4月25日(水)9:45~15:30(札幌市役所前集合、解散)
定 員:35名
参加費:3,000円

申し込み:2012年4月11日(水)9:30より電話受付開始(TEL 011-642-5709)
※9:30より前にはお電話を受けられませんのでご注意ください。

【行程】
札幌市役所前出発
  ↓
本郷新記念札幌彫刻美術館見学(コレクション展「手が語る」、記念館常設展示)
  ↓
宮の森ミュージアムガーデン内
レストラン「コント・ドゥ・フェ」にて昼食
  ↓
札幌芸術の森美術館見学(フレデリック・バック展)
  ↓
札幌市役所前解散




当館では前回の記事でご紹介したコレクション展
「手が語る-彫刻における手の表情」と、記念館の展示をご覧いただきます。





札幌芸術の森美術館では、話題のフレデリック・バック展を。


フレデリック・バックは「クラック!」と「木を植えた男」で
2度のアカデミー賞を受賞した世界的なアニメーション作家。
この展覧会では、彼の多彩なアニメーション作品を原画と映像で紹介するほか、
祖国フランスからカナダへ旅立ち活躍した彼の仕事の軌跡をたどることができます。
出品点数は約1,000点と、それはそれはたいへんな見応えです。
公式ホームページの作品紹介で一部の作品を見ることができますよ。


昼食のレストラン「コント・ドゥ・フェ」では、
田口智也シェフによる道産食材を使ったランチメニューを楽しめます。
見た目も美しく、野菜をふんだんに使った美味しいお料理は
昨年秋のバスツアーでも大好評でした!


本当は札幌宮の森美術館にも立ち寄りたいのですが、ただいま同館は新館オープンに向けて休館中。
新館オープンの暁にはまたツアーを企画したいと思います!


それでは、みなさまのお申し込みをお待ちしております!
バスツアーの頃には、だいぶ春らしくなっているはずですよ。

「手が語る」展、開催中です。

たいへんご無沙汰しております。
世の中は年度末、人事異動のニュースにざわめく季節ですね。
しかし札幌はいつまでも冬が居座っているような寒さ。
早く春めきたいですね。

彫美ではコレクション展「手が語る-彫刻における手の表情-」を開催中です。
本展は、当館が所蔵する本郷新の彫刻のなかから
とりわけ「手」の表情が豊かな作品をご紹介するものです。




展覧会のキャッチコピーは、

守る手、謳う手、震える手―

本郷新の彫刻において、人の手は、守るべき存在を包み、
生きる喜びを謳(うた)い、ときに悲しみや痛みに耐えて震えています。

手を手がかりに、作品にあらわれている人間の深い感情や生命感を
感じていただけたら...と思っています。


では、展示風景をば。

最初の作品は、《嵐の中の母子像》です。
腕に赤ん坊を抱え、後ろ手に子どもを守りながら
困難な状況のなかを突き進むたくましい母親の姿に圧倒されます。


原爆の記憶を想起させるモニュメントとして
1960年に広島平和記念公園に設置された、本郷新の代表作。
北海道立近代美術館にも設置されているので、
ご覧になったことがある方も多いと思います。



2階の一番広い部屋はこんな雰囲気です。


中央の、手そのものを造形化した作品は《原生の譜》。
節くれだった樹木のような指をした手は、
北海道開拓に身をささげた人々を象徴しています。

その左に写っている木彫の《哭》は、筆者にとってはこの展覧会の主役のひとり。
顔をおおった手の下から、おさえきれない嗚咽が聞こえてくるような、
痛切な感情をたたえた作品です。



一方こちらは、魅惑の裸婦ゾーン。
本郷新は裸婦像をたくさん制作していますが、
手の表情が魅力的なものが多いんです。
手を高く上げてポーズをとる裸婦は指先までのびのびと美しく、
うつむいて手を組む裸婦は、やさしくしっとりとした情感を漂わせています。




ほかにも「無辜の民」シリーズや「馬と少年」シリーズなど、
選りすぐりの作品を展示しています。



さて。
「コレクション展って、なんか地味...?」と思われる方も多いと思います。
そうです、展覧会としてはたいへんに地味です。
でも、今回の出品作は観るほどに味わい深いです。
そしてこの美術館はもともと本郷新の作品を展示するためにつくられているので、
作品が不思議としっくり映えるのです。
私もときおり展示室を回っては「いい...」と心でつぶやいています。

慌ただしい日常を離れ、しみじみと作品と向き合いたい方におすすめです。


4月14日(土)午後2時からはギャラリー・トークもあります(約50分)。
私が作品の見どころや制作背景などをお話しさせていただきます。
予約不要ですので、ふらりとご参加いただければと思います。


↓先日のギャラリートークの様子。こぢんまりとアットホームにやっております。




それではみなさま、お待ちしております。




★ブログの更新頻度はひどいものですが、Twitterでは日々何かしらつぶやいております。ときどきご覧になってみてください。



コレクション展
手が語る―彫刻における手の表情―

会期: 2012年2月18日(土)~5月13日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし月曜祝日の場合は翌火曜日)
観覧料:一般300(250)円、65歳以上250(200)円、高校・大学生200(100)円、中学生以下無料 
※( )内は10名以上の団体料金。
※この料金で、隣接する記念館にもご入館いただけます。ぜひ両館あわせてご覧ください。
※札幌芸術の森美術館、札幌宮の森美術館の展覧会チケット半券をお持ちいただくと団体料金でご観覧いただけます。

主催:本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
後援:札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会

サンクスデーのお知らせ

こんにちは!
おひさしぶりです。
寒い日が続いておりますが、
春までもうちょっとの辛抱!といい聞かせています。
気がつけばだんだんと日も長くなってきましたね。

本館にて好評開催中の「抽象・具象彫刻60人展-北の作家たち-」は
いよいよあさって2月12日(日)までとなりました。

最終日は「サンクスデー」として、
日頃美術館に親しんでくださっているみなさまへの感謝を込めて、
無料でご入館いただけます。
ぜひぜひこの機会にご来館くださいませ!

そして本館で展覧会をご覧になったあとは、
ぜひお隣の記念館にもお立ち寄りくださいね。
本郷新の野外彫刻の石膏原型や「無辜の民」シリーズなどの代表作を
展示しています。

本郷新記念札幌彫刻美術館開館30周年記念
抽象・具象彫刻60人展-北の作家たち-

会期: 2011年11月19日(土)~2012年2月12日(日)
※最終日はサンクスデーにつき無料でご観覧いただけます。
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし月曜祝日の場合は翌火曜日)
観覧料:一般300(250)円、65歳以上250(200)円、高校・大学生200(100)円、中学生以下無料 
※( )内は10名以上の団体料金。
※この料金で、隣接する記念館にもご入館いただけます。ぜひ両館あわせてご覧ください。
※札幌芸術の森美術館、札幌宮の森美術館の展覧会チケット半券をお持ちいただくと団体料金でご観覧いただけます。

主催:本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
後援:札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会


当館の開館30周年を記念し、本年開催した「抽象彫刻30人展」「具象彫刻30人展」の出品作家60名による彫刻・立体造形をご紹介します。人物や動物など具体的な対象に向き合う具象表現から、目に見えないものや心のなかのイメージにかたちを与えていく抽象表現まで、北海道を拠点に活動し、多彩な素材や手法でそれぞれの表現を追求する60作家の競演をお楽しみください。
※「抽象彫刻30人展」「具象彫刻30人展」とは別の作品が出品されます。


【出品作家】
[抽象]
阿地信美智、阿部典英、泉 修次、伊藤明彦、伊藤隆弘、柿﨑熙、加藤宏子、川上りえ、國松明日香、櫻井 亮、下沢敏也、菅原尚俊、杉田光江、田村陽子、ダム・ダン・ライ、富原加奈子、楢原武正、野又圭司、端 聡、伴 翼、藤田尚宏、藤本和彦、松井茂樹、松田郁美、毛内やすはる、山本美沙、山本良鷹、艾沢詳子、渡辺行夫、渡邊 希
[具象]
秋山知子、池田祐太、板本伸雄、伊藤幸子、伊藤寿朗、今谷 孝、岡本 空、小野寺紀子、柿崎 均、桂 充子、川上加奈、川上 勉、川名義美、鴻上宏子、佐藤一明、佐藤志帆、佐藤雅奉、椎名澄子、鈴木吾郎、田中隆行、内藤満美、中村和雄、引山絵里、丸岡哲也、丸山恭子、水野智吉、水谷のぼる、向川未桜、村山由布、森川ヒロシ


【休館日のお知らせ】
2月13日(月)~17日(土)までは展示替えで本館は休館になります。
14日(火)~17日(土)は記念館のみご覧いただけます。
ただし、15日(水)は本館の展示替えにともなう作業を
記念館でも行っておりますため、展示が十分にご覧いただけない場合もございます。
あらかじめご了承願います。



次回展はこちらでございます↓





本郷新の彫刻における「手」の表情に着目した展覧会です。
詳しくはまたお伝えします!

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