可愛いだけじゃあ、ないんです。

Posted by zookids on 2009年9月9日(水) 17:17

円山動物園　こども動物園ブログ紹介文より。
『いぶし銀』とは何ぞや？

「銀をいぶしたものは、つやが失われ、味わいのある灰色になることから。
　華やかさに欠けるが実力はあることの例え。「ベテラン」的な意味合いを持つ」

実力もなければベテランでもないので、多分他の意味でこども動物園のいぶし銀。
くたびれねぇさんこと中居ですこんばんは（自虐的挨拶）

今週はブログ強化週間っちゅ～事で、半強制的な召喚により参上です。
本当は召喚される前にカキコすれって話ですね。
ごめんねまっそー。


さて。
今回は私のもう一つの担当、『リスザル』ネタを綴りたいと思います。
相変わらず文章力ありませんが、お付き合い宜しくです。

まずは、毎日のお食事なんぞ。


写真では判りづらいとは思いますが、野菜６種類・果物４種類・パン・うで卵を約７ミリ角（ウソ、適当に小さく）に切って配食しています。
よくお客様から「こんなに細かく切るの大変でしょ？」と聞かれますが。
ダテに学校給食１０年以上作っておりません。手馴れたものです。

これだけきちんと切って配食しても、彼らはすぐにぐっちゃにしてくれるので実はあまり意味ないんですけどね～。
要は「きれいに盛れば美味しく見えるのでは」と言う心理かと。


現在、リスザルドームには子供９頭と大人２３頭居ます。
大人のうちオスは１頭のみで、彼が今いる子供達の唯一のお父さんな訳です。
とても優しいお父さんで、子供にどんなちょっかいだされても怒りません。
（以前、思い切り股○掴まれても怒りませんでした・・・偉大だ（笑））

このお父さん、お食事の時にちょっと変わったしぐさをするんですよ。

こんな風に。


必ず『上向き』で食べるんです。
えぇ、何故か『上向き』で。

普段みんなと一緒に居る時は、なかなか見つけづらいとは思うのですが。
お食事の時に是非お父さんを見つけてみて下さい。
本当にすぐ判りますよ。


お食事時、外に変な人が見えてちょっと驚くお父さん。


さて、見てくれ非常に可愛らしいリスザルさん達ではありますが。
彼らは決して可愛いだけの生物ではありません。
こう見えて、結構いたずら好きだし乱暴者です。

いや、確かに餌を手からやった時の「ぷにゃり」とした指先の感触とか。
見詰め合った時の「うるるん」としたつぶらな瞳とかはね。
すごく可愛いんですよ、えぇ、すごく。

でも。
毎日のお部屋掃除の度に、髪の毛いぢくられていますし。
ちょっと油断すると、頭上からはうん○ーとか液体とかが・・・・。

このブログ用の写真を撮っている時も、思い切り小指を噛まれましたよ。

「あなたが～かんだ～ぁ、小指がぁいたぁいぃ～♪」
・・・・・・古すぎ。

某まっする君も、写真を撮ってくれたのですが。
彼もリスザル達に指を噛まれていました。


「あ、痛い！ちょっと、何すんの？」
（言い方がちょっと「おねぇ」風なのが気になるのですが無意識ですかまっする？）


「ちょっとちょっと！こら、やるのか？」

あ、これやらせ写真ですのでご安心を（笑）
彼は決して拳を振り上げる人間ではない・・・と思います、多分。


生き物全般に言えると思いますが、見た目が必ずしも内面と同じとは限りません。
人間なんて特に化ける生き物ですからね・・・って、おっと話がずれたか。

お客様の「か～わいい～♪」と言う声に、私は敢えて「それだけじゃあないんですよ」と言います。

意地悪く聞こえるかな、と思ったりもしますけど。
その動物の、飼育していて感じる事とか性格とかを、自分なりにでもお伝えするのも私達の仕事と思っていますから。

そうして、その動物により親しみや関心を持ってくれたら、って思います。




まともな締めになったところで。
ボロが出る前に失礼しまっそ～。