札幌100マイル

こどもZOOからこんにちは!

こども動物園で日々奮闘するスタッフの飼育日誌的ブログ

『リスザル』カテゴリーの投稿一覧

あの時君は若かった(古)

最近HPよりMP(?)のみで生きている感じがするのは何故だろう?
皆様今晩は、ねぇさんDeath!!
無事にメモリーカード、パソコンから回収出来ました(結局振って出して貰った(笑))

前回アップしたかったのは、この画像でした。


黙々と作業する、ふれあいメンズ。

さて、今回は朝のリスザルドーム風景なんぞ。
兎角人間というのは、朝からそうそうテンション上げて居られない部類だと思うのですが、リスザルはと言うと・・・。

はい、朝からテンション高っか!です。主にチビサルずが。


いやっふぃ〜!!

ほいほ〜い♪

おらおら〜!(下の子めっちゃ迷惑そう)

そして、そんなチビずをどこか物言いたげに見詰める、古参サルず。


あらあら、元気だ事(べろた)

無駄に元気よねぇ。

私達にも、あんな頃が・・(左:ツカダ 中央:スーリ 右:シッカ)

流石におばちゃん達は朝から飛び回ったりしませんが、昼間はそこそこ小競り合いしたり追いかけっこ(?)したりと賑やかです。
彼等は人間達がゴールデンなウィークがうんたらって関係なく、いつでも通常運行しておりますので、特に際立って面白い行動、ってのも特筆する程ありませんが。
そんな彼女達のまったりライフを、ゴールデンなウィーク後半もご覧頂けたらと思います。

では、最後は彼女に締めて頂きましょうか。

20130501-09.JPG
たのんます、うぃっす(メイ)


・・・・・子供の頃はもう少し可愛かった筈なのに。
大人になるとマイナーチェンジする子供って、多いよね・・。
(かく言う自分は、子供の頃から全然顔、変わんなかったよ・・)

メイの物語 ⑤

表現の自由って何だろう?
そんな事をふと考えてしまったねぇさんです今晩は。

まぁ、能書き云々さておいて。
いつもの様にさくり、と始めま〜す。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

なんまいものドアでへだたれた。
メイと『なかま』って、いきもの。


おばちゃんとはじめておそとにでたときから、もうどのくらいたったかな?
あさミルクをもらって、おむかえにきてくれたおばちゃんとおでかけ(おば
ちゃんがいうには『しゅっきん』っていうらしいのね)するまいにち。
くらくなってきたら、またいつものおへやにかえってくるのがつづいたんだ
けど。

あるひ、おばちゃんがちょっといつもとちがうおかおして、メイにこういった
の。

「メイ、今日からこっちにお泊まりだからね?」

そういうおばちゃんにつれていかれたのは、『なかま』っていきものがいっぱ
いいるおへやのなか。
え?おばちゃんなにしてるの?ってメイがびっくりしておばちゃんのかおをみ
たんだけど。
おばちゃんはすこしだけおこってるのかな?っておかおでなにもいわないの。

『なかま』っていきもののおへやのなか。
でも、『なかま』ってのがはいってこない、ちいさなおへやがあって。
おばちゃんどうしたの?メイいやだよ、こわいよ、っておばちゃんのてにぎゅ
ってつかまったんだけど。

「・・・あのね、これはメイの為になる事だからね?最初は怖いかもしれない
けど、頑張ろうね?」

おばちゃんは、メイがつかまっているてをする、ってはなして。
ちいさなおへやのどあをかちゃん、ってしめた。
ちいさなおへやのなかには、いつもだっこしているもふもふがあったから。メ
イはこわくてすぐにもふもふにつかまった。

おばちゃんどこいくの?メイをおいていっちゃうの?

さみしくてないちゃうメイに、おばちゃんはちいさなこえでこういったきがす
る。

「ごめんね」


おばちゃんがみえなくなってからも、メイはずっとないた。
おばちゃんにおいていかれたことがさみしかった。
もう、あのおへやにかえれないのかなっておもったら、さみしかった。

ないて、ないて。

なきつかれちゃって、メイ、うとうとしてきちゃったのね。

そしたらね。

ちいさなおへやの、そとのほうから。
きい、きい・・・って、こえがきこえてきたの。

きい くるる ききき ちぃ ちぃちぃ ころろ ・・・

『なかま』っていきものが、ちいさなこえで、ないてるおと。
ぼんやりしながら、メイもきい、っていってみたら。
メイのこえにおへんじしてくれるみたいに、また、きい、ってきこえた。

メイはきいた 「なかまさん、ですか?」
『なかま』が、いう 『あんたはだれだい?』
メイはこたえる 「あたしはメイだよ。おばちゃんにおいていかれちゃった
の」
『ふぅん?』

メイがおはなしすると、『なかま』もこたえてくれる。
そしたらね?

なんでかな。
ほんのちょびっとだけだけど、さみしい、っておもわなくなってきてた。

『なかま』のこえをききながら、メイはいつのまにかねむっちゃってた。



あさになったら、おばちゃんが「メイ、大丈夫だったかい?」ってきっとす
ぐにメイのそばにきてくれるんだろうな。
そしたら、まずはおばちゃんにめいっぱいあまえちゃおう。
そのあとに、おばちゃんにいってみようかな?

あのね?
メイ、あんまりさみしくなかったかもよ?って。

そしたら、おばちゃんはどんなかおをするのかなぁ。

次の段階へと進む度に、ドキドキの連続でありましたね。
実際に何度も悩んだし藻掻きました。

ウチの麦わらボス曰く、「落ち着かなかったり、気持ち悪いと思ったら止めろ」
って言葉に、何度も救われ何度も甘えました(こら)

実際に、メイをお泊まりさせた翌日はすっ飛んでドームに向かいましたよ(笑)
ドームを仕切って更にケージの中に入れていたから、何事もある筈もないんで
すけど、泣き疲れてへたってたらどうしよう〜!って。

いや、ま。実に元気に文句たれておりましたわ、えぇ。

『案ずるより産むが易し』

過保護でしたわぁ(遠い目)

メイの物語 ④

子供の頃から、風邪を引くとひたすらに眠っていたせいか、大人になってからも
風邪を引くと眠気に襲われるねぇさんです今晩は。

馬鹿は風邪を引かない筈なのに・・・・。

そんな訳で、昨日は眠気に負けてブログ更新ならずっ!!
今日はきちんとやりますから、許してね、麦わらボス(笑)

ではでは、いつもの様にさくっ、と始めましょう~。


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ずっとここで、こうやってくらしていくんだって、おもってた。


いつもとおなじばしょで、おばちゃんやほかのにんげんにミルクもらったりあそん
でもらったりするまいにち。
ときどき、さみしかったりもしたけど、メイはそんなまいにちがだいすきだった。
あったかいおへやで、もふもふにつかまってねむるのはすごくきもちよかったし。
そんなふうに、これからもここにいるんだろうなぁ、っておもってた。

でも・・・ちがったみたい。


あれは、いつだったかな。
いつもならミルクをくれて、ちょっとあそんだらいなくなるおばちゃんが、そのひは
メイをおへやにいれなかった。
どうしたのかな?っておばちゃんをみると、おばちゃんはおっきななにかでメイを
くるん、ってすると、そのままだっこしてくれたの。

「よーし、メイ。今日から一緒にお出かけしようねー」

おでかけ?
おでかけ、ってなに?

なんだかよくわからなかったけど、おばちゃんにだっこされたまんまメイははじめ
ておへやからでたの。


おへやからでてみえたのは、メイのぜんぜんしらないものばかり。
こわくておばちゃん!ってないたら、おばちゃんはメイをみてわらってた。

「大丈夫だから。なーんも怖くないから」

そういって、おばちゃんはメイをまたぎゅってしてくれた。



「ほらメイ、着いたよー」

くるん、ってしてたのからちょっとかおをだした。
そこは、メイのおへやとはぜんぜんちがってた。
いろんなものとか、いろんなにおいがして、やっぱりちょっとこあい。
くるんにしがみついてると、おばちゃんがこういったの。

「はい、ご対面ー」

そうして、メイがみせられたのは。

ちいさなとうめいのおくから、いっぱいメイのほうをみる『なにか』

「キキキキキ、キャキャキャ、キーキー!!」

『きゃああああああああああああああ!!』

なにこれ、なにこれ?
おばちゃん、なにかがメイにむかってないてるよ?
いっぱいいっぱい、メイをみてるよ?

こわいよおばちゃんー!!

おおごえでなきながら、おばちゃんにおもいっきりだきついた。

『こんなこわいとこやだ!おへやにかえるぅ!』

メイはそういったのに。

おばちゃんはメイのかおをみて、すっごいわらってた。

「あははは!絶叫した絶叫!ばっかだなぁ、メイは。お前の仲間だよ」


・・・・・なかま。
なかまって、なに?


けっきょく、おばちゃんはメイをおへやにはかえしてくれなかった。
メイはおばちゃんがよういした、ちいさなおへやにいれられた。

とうめいなところからは、ときどきメイのほうをみる『なかま』って、いきものたち。


メイ、これからどうなっちゃうんだろう?



初めてこども動物園に連れて行って、初めてリスザル達と対面した時の、メイの
あの悲鳴は忘れられません。

いや、メイには悪いけど本気で笑った!!

確かに、いきなり仲間とは言えあんだけの大人数(?)にガン見されたら叫びます
わな。
メイの悲鳴で更にドーム内の声はでかくなるし。それに呼応してメイも更に大声で
叫ぶしでもぉ・・・・っ!

可愛かったなぁー(←ある意味人でなし宣言)


ともあれ、ファーストコンタクトです。
これからの展開はある意味早いかもです。
もう少しお付き合いお願いしますー。

スター○野の衣装を思い出した私(古)

先週の週休日に背中が攣り、そして昨日腰がぷちぎっこり状態になり。
初期対応が大切よね、と整体へ行ったところ、思い切り「尻、硬いですね」
と言われたねぇさんです今晩は。

尻筋(ケツキン)、張ってます。


麦わらボスからバトンが飛んできましたので、リスザルネタを一つ。

先週の金曜日、リスザルドームに新しい止まり木を2箇所設置しました。
暖かい場所を好む子達なので、温風の吹き出し口付近に鎮座ましましです。
麦わらボスと鈴木社長が汗だくで設置するのを、私は一生懸命応援しており
ました(担当者のくせに役立たず)

設置当初は止まり木に警戒してか、なかなか近寄ってくれなかったのですが、
今ではすっかり気に入ってくれたみたいで、温かぬくぬくと過ごしている様子。


で、この止まり木。
今まで見られなかったリスザルの行動を、見事に引き出してくれております。

*注:ここからの写真、かなり画像的に見辛いですが皆様心の目で見て下さい。


樹皮を見事に剥いています。


その皮を手繰り寄せて揉んでます。


そんでもって、その皮にぶら下がって遊んでいます。
(そうは見えなくても、ぶら下がってるんですこれでも(左側ですよん))


中には剥いた皮をむしゃむしゃしてる子なんかも居ましたねー。


動物達の新たな行動を見ていると、なんつーか嬉しくなります。
あぁ、また一つ動物達の事を知れたな、って。

「こういう事をしてやったら、こうなるのは当たり前」

なーんて思っていちゃあいけませんよ。
そもそも、「してやってる」って考え自体がおこがましい。
そういう勘違いだけは、しないようになりたいですな。

ところで。


ぶら下がっている樹皮をみて、ぼんやりと。

「某スターのかつての衣装みたいだなぁ・・・」って思ったのは、私だけだろうか。
(袖下ののれんみたいな、って・・・・通じる人はどれ程居るのか)

古い人間です、はい。


では、締りの無い書き込みの、締めとして。




とても柔らかそうな、尻二つ。思い切りモフりたいっ!!


失礼致しやしたー!!

メイの物語③

先日はヒツジの爪切りの時に、後ろ足で口許を蹴られ。
本日はピコの滑空訓練終了時に、顔面に飛んでこられて口許傷付き。
残念な顔が程よく更に残念になってきたねぇさんです今晩は。

・・・・・泣いても、イイデスカ?(笑)


ってまぁ、私の顔についてはど〜だっていいんですが。
最近ちょろっと、『メイの物語の続き書かないのぉ?』と極々一部からのツッコミ
がありまして(有難い事です)
これはそろそろ、きちっと報告も兼ねて物語を進めにゃならんだろ、と。
ただ、困った事に私も何処まで書いたとかすっかり忘れていまして〜。

先ずは、簡単な今までのあらすじ(っつ〜ても②までしか書いてないわ)を書いて
から、続きと行きますね。

では・・・前回までのあらすじ。

もう6月になろうかというある日。
いつも通りにドームに行くと、倒れた母サルの背中に赤ちゃんが乗ってたよ。
お母さんは既に天に召されていて、赤ちゃんは生きてたからこりゃ大変となったよ。
人工哺育だ!初めての経験だどないしょ〜!!

ま、一緒に頑張るべ。な、メイ?


・・・・ってな、身も蓋もないあらすじからどぞ〜(おい)

*************************************

あたたかいばしょ。
もふもふした、おかあさんじゃない、でも、あたしのねばしょ。




だきついても、そこからはママのにおいはしなかったけど。
あったかいから、あたしはずっとだきついていた。
ときどきふぁっ、てなって。「あれ?」っておもってめをあけると、そこにはから
らずおばちゃんのかおがあって。
なんだろぉ?ってみると、おばちゃんはいつも、メイをぎゅ、ってしてくれた。

あったかくて、ちょっとだけあまいのみものをのんで、おなかいっぱいになったら
またねむる。
メイがねむるときも、おばちゃんはまた、ぎゅってしてくれた。

ときどきちょっといたかったけど。
メイが「いたいよ」っていうと、おばちゃんはわらうんだ。
「ごめんごめん」っていうかおが、なんだかとってもうれしそうで。
おばちゃんってへんなの、っておもうんだけど。なんだかおもしろくていたいのな
んか、すぐにわすれちゃうの。

めをあけると、いつもそこにはおばちゃんがいる。
あかるくなって、くらくなっても、かわらない、そんなじかん。
メイはそんなじかんを、いっぱいすごした。


おばちゃんのほかにも、たくさんの『にんげん』がメイをみてたよ。
あそんでくれる『にんげん』とか、みてるだけの『にんげん』とか。
ときどきおばちゃんのかわりにのみものくれるのも、いたよ。

『にんげん』ってさいしょはおばちゃんもこわかったけど。
みんな、メイをみるとどうしてかわらうんだよね。
だから、そんなにこわくないのかもしれないっておもった。



さいしょはおばちゃんとメイだけだったおへや。
そこに、あるひ『にんげん』じゃないへんなのがいっぱいきたんだ。

「むむっ、あんただぁれ?」


おばちゃんとメイだけだったおへやに、いろんなメイのしらないものがあつまっ
てくる。
さいしょはなんだかこわかったり。ときどきおばちゃんがメイとあそんでくれなか
ったりしたんだけどね。
しらないものがおおくなると、おばちゃんがおへやにいるじかんがながくなってる
きがしたから。
メイとしては、いいかな?

でもね。
すっごくくらいときに、おばちゃんのこえがきこえてめをあけるとね。
いつもいないじかんなのにおばちゃんがいて。
メイじゃないことちょっとあそんだあと、おばちゃんいつもならいなくなるのにそ
こにごろん、ってねころがって。

ほんとにね、たま〜になんだけど。

「うふふふふ・・・・」

ってわらうのだけは、メイ、ほんとうにこわくてねたふりしちゃった。


おばちゃん、だいじょうぶかなぁ?

この頃はですね、怒濤の人工哺育ラッシュだったんですよ。
エゾリス(7頭)とユキウサギ(2頭(あれ?3頭だったっけ?)が+されましてね。
しかも「メイのついでによろしく〜♪」みたいな感じ?

酷い時なんかは、ミルクをあげる間隔が1時間毎だったりで、休憩所で寝る時間も惜
しくて、保育室の床で大の字で寝転がっていました(笑)
そりゃあ、テンパって笑いたくもなるよ。


この頃は週休日以外はお泊まりだったので、家に帰ると「どちら様でしたっけ?」
とよく言われた。


・・・・・・・飼育員って、大変な仕事です、はい。

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