双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
2009年03月24日 の投稿一覧
魁!北極熊塾
Posted by hokkyoku on 2009年3月24日(火) 16:28
この頃ずっと目が血走っている疲れ目の樋泉です。
昨日、「アゴは綾瀬はるかに勝ってる」と飼育員さんに言われました。
アゴ・・・
小学生のとき「帝都大戦」と上級生に呼ばれた悲しい記憶が蘇りました。
今後は円山の嶋田久作と呼んでください。
今日は久々の休みだったのでダラダラと過ごしました。
というわけで今日は双子を見ていないので、昨日の様子をお伝えいたします。
昨日は取材対応で、10時20分ごろにテレビ番組のスタッフの方をホッキョクグマ前にご案内。
昨日は平日で、はらはらと雪が降っていたにも関わらず、ツインズ目当てのお客さまが二十数人、柵の前にいらっしゃいました。
飼育展示課長のインタビューや双子の様子の収録を待つ間、手持ち無沙汰ぎみの私は写真を撮ることにしました。
お客さまが多くない平日は屋上に行かなくても写真を撮ることができます。
ちょうど授乳の時間でした。
野生下では生息環境の悪化のため餌を獲りにくくなり、母乳の出が悪いホッキョクグマが増えたとの報告がありますが、飼育下のララは問題ありません。
子供たちは順調に育っています。
10分ほどの授乳のあと、子供たちはララと遊び始めました。
こんな光景を見ていると、うっかり仕事を忘れそうになります。
主にララと遊んでいたのは目が大きめでテンションの高い子。Pだな?
体の汚れが少なくて目の小さい子(B)はララのそばで大人しく過ごしています。
前足で軽く遊んであげているララ。
子熊の足の裏が丸見えです。
ホッキョクグマの肉球は黒くて細め。半月型とでもいいましょうか。
足の裏の毛が多いので、防寒・滑り止めになります。
写真ではよくわからないですが、大人しい子は小枝のようなものを見つけたらしいです。ひとりで遊んでいます。
マイペースに小枝で遊ぶ子と、元気いっぱいにララと遊ぶ子。
顔ではっきりと識別する自信はまだないのですが、行動で見分けがつきますね。
昨日お客さまに聞いたのですが、カラスがそばに来た時には、一方はカラスを追い掛け、もう一方は怖がっていたそうです。
カラスを追ったのはP、怖がったのはBでしょうか。
しっかしPとBて可愛くない呼び名ですね・・・。
甘噛み。
このあとはスタッフ・リポーターのみなさんをエゾシカ・オオカミ舎、熱帯動物館などへご案内。
またね、ララと双子たち。
(この日の収録分はUHBの「えきニジ」で放送されます。3月25日(水)14:05~です)
さて、ホッキョクグマは4~6歳で性成熟(繁殖可能な年齢)を迎えます。
栄養状態によって左右されるので、飼育下では早めに成熟が訪れるようです。
双子が子供でいられる時間はあまり長くありません。
今はまだ性別もわからず、将来のことも決められない状態です。
希少動物で、繁殖が非常に難しいこともあり、この子たちのことは多くの動物園・水族館関係者が気に掛けていると思います。
先のことを考えず、母子で過ごす光景をのんびりと見られる時間は限られています。
だから、というわけではないのですが、まだ双子をご覧になっていない方は、お早めに動物園にお越しください。
明日からまた一週間、頑張ります。