双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
2009年04月19日 の投稿一覧
もう二度と見られないかもしれない
Posted by hokkyoku on 2009年4月19日(日) 21:29
今年の目標は「猫背を治すこと」(猫背って直すもの?治すもの?)と決められてしまった樋泉です。
当園のカリスマ飼育員がそう決めたので、そうなのです。
姿勢を正さなくては、といつも思ってはいるのですが、いかんせん疲れると背中が丸くなりがちです。
背筋を伸ばすとき、脳裏をよぎるのはいつも「春日」です。
概ねああいった感じで胸を張ればいいはずだ。ウィ。
プールデビューの詳細な記事を期待してくださっている方がいるかもしれないのに、こうして関係の無いことを書くのは、私がいささか疲弊しているからかもしれません。たいしたことしてないんだけどねぇ…
大好きな読書や映画鑑賞及びエア彼氏との脳内デートに割く時間、そして自分の老後について考え込んで苦悩するための時間がありません。
そんな時間は、なくていい。
大変失礼致しました。ホッキョクグマの話をします。
いまを逃すと、ホッキョクグマの複数頭の子供が戯れる様子を見られるのが何年先になるかわかりません。
日本の動物園でホッキョクグマが飼育されるようになったのは1902年。(血統登録によるとそうなっています)
しかしながら繁殖実績はたったの6施設21頭。
双子の順調な成育は、ララ・ルル姉妹が1994年に生まれて以来の久々の出来事です。
世界的にみても飼育下の繁殖成功率は高くありません。
事務の私がいうことではないのですが、ホッキョクグマの繁殖は、そのつど真剣勝負です。
ペアリングもそうそううまくいくものではないですし、うまくいったとてメスが子供を育ててくれるかどうかもわかりません。
ペアリングの手順、妊娠個体への給餌量とその方法、産室の環境整備の仕方等が概ね確立できていても、この先もうまくいく保障なんてどこにもないのです。
飼育担当じゃないのに勝手なことを書いて申し訳ありません。
飼育担当者の苦労はけっこうなものなのです。
※ホッキョクグマの環境と整備について
私たち経営係にできる仕事は概ね、生まれた子をプロデュースすることと、支援してくださる個人・法人を募ることです。
こういった幸福な光景が見られることは嬉しいけれども、飼育下で簡単にホッキョクグマが繁殖する状況にはないこと、野生下でも餌不足により子熊の生存率が落ちていることを考えると、いたたまれないような思いがするのです。
それにしても、今日のララと双子たちの行動は本当に面白かったです。
きちんとその様子を綴りたいのですが、最初に子供が水に入るところを見逃したうえ、屋上からだとプールの半分が死角になってしまうので、あまりいい写真が撮れませんでした。(さりとて下に降りると場所がない)
これについては(これ以外でも)常連のお客さまのブログのほうが楽しいだろうと思います。
いずれ書きたいとは思っておりますよ。
プールデビュー
Posted by hokkyoku on 2009年4月19日(日) 12:25
本日午前10時前、双子がプールデビューを果たしました。
私はプールに入る瞬間を見逃してしまいました。
こどもを沈めようとするララ。
プールから上がって休憩中。
以上、速報でした。