札幌100マイル

双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地

札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。

2010年03月 の投稿一覧

始まりました。


本日午前、デナリとララの交尾が確認されました。

折悪しく現場を見ることはできなかったのですが、4月に入っても繁殖行動はずっと続きますので、
追って様子をお知らせしたいと思います。

交尾そのものは見逃してしまったものの、デナリがララのお尻の匂いを嗅ぐ行為は頻繁に見られました。
これまでと明らかにララの様子が異なり、全く怒っていません。

…ここに至るまで根気良く頑張りましたね、デナリ。


ピリカも両親の動向が気になって仕方が無い様子です。


デナリとララの距離感+円山動物園感謝祭


左ララ、右デナリ。
本日午前の様子です。

デナリは虎視眈々とララに近づく機会をうかがっています。


冬の終わりの北国はあまり美しいものではなくて、雪解けとともにあらゆるものがドロドロになります。
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プールに水を張る季節になったら、元の通り被毛も美しくなります。
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背後からララに近づいて怒られるデナリ。
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ララはまだまだデナリが鬱陶しい様子です。
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でも二頭の距離は縮まりつつあると思います。
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ララ、なんて顔ですか。
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頑張れデナリ。
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ララに発情が訪れるまでのこうしたやりとりはいつものことですもんね。
大丈夫、大丈夫。
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ピリカ嬢は今日もご機嫌麗しゅうございます。
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ポリタンクに心臓マッサージを施しています。

以下は本日より始まった円山動物園感謝祭の様子。

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カメラの田中。
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どうぶつはかせ認定クイズで合格するともらえる認定証。
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マルヤマンの人望および飼育能力により、動物をモチーフとした道内のゆるキャラ(R)が集結してくれました。
左からさけ子、さけ太郎、アックマ、ニャンまげ、そしてえべチュン。
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ゆるキャラたちとのじゃんけんに勝つと素敵な賞品がもらえます。
我らがマルヤマンは不器用でじゃんけんフリップが持てないので、この間ずっと棒立ちです。
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さけ子さんがグシャグシャです。
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外をうろついているのは手稲区のていぬさん。
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飼育員の蔵出し展も魅力的な企画です。
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飼育員のガイドを聞きながら、エランドの角やゾウの鼻・尾の剥製などに触れて頂きます。
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おなじみのクマ回虫もさりげなく置いてありました。ララから出てきたクマ回虫。
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ぬりえで作る缶バッジ。一個200円です。(他の企画は全て無料です、念のため)
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可愛い。
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チンパンジーの屋外放飼場に出てみる企画も。
飼育員のユニフォームを着られるオプションつき。
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楽しい動物クイズ紙芝居。
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これはレア。野生復帰ゾーンガイドです。
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オオワシ・シマフクロウといった希少猛禽類を繁殖させ、野生に帰すべく飛行訓練を行うための新施設です。
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参加するとヘビの抜け殻を差し上げます。
これはタカサゴナメラ。
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非常にざっくりとした説明で申し訳ございません。
なにぶん、もう眠いのです…
イベントは明後日まで開催しておりますので、ぜひお越しください。

感謝祭の詳細はリンク先でご確認くださいませ。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-274.html
職員一同心よりお待ちしております。

お久しぶりです。


今日は久々に写真を撮ることができました。
感謝祭の様子とあわせ、追ってアップしたいと思います。

その名にちなんで

3月6日(土)より、ララとデナリの同居を再開しております。
ララは子育てが終わったばかり、デナリは帰札したばかりではありますが、
さすがは長年連れ添っただけあって、とりたててトラブルはありませんでした。
ただ、仲良くはありません。
ララはデナリが近づくとちょっと怒ります。

ララの発情が来るまではそんなものなのです。

今日様子を見に行くと、それぞれ別の場所で午睡中でした。

こちらはララ。堀で寝ています。

こちらがデナリ。扉の前でまどろんでいます。
足裏の毛が大変豊かですね。
オスの被毛が長めなのは、メスに自分をアピールするためだと聞いたことがあります。
特に前肢の毛はエルヴィス・プレスリーや西城秀樹の服のフリンジのようです。
そんなことを1年ほど前にも書いた気がします。

娘も昼寝中。


円山ではしばらくオスの成獣を見ていなかったので、いかつく見えます。
ですがデナリはとても気立ての良い、親しみやすい方です。

「デナリ」とは北米最高峰マッキンリー山の別の呼称で、先住民の言葉で「偉大なるもの」を意味します。
当園にはもう一頭、「偉大」を意味する名を持つ動物がいます。

二児の父・ユキヒョウのアクバルです。彼の名はアラビア語由来。
当人達は自分の名の意味など知る由もないですが、二頭とも偉大なオスとして立派に子を残してくれました。
これからも期待大。
どちらもオスは子育てに携わらない動物なので、父になった覚えなど全くありませんが…。

名は体を表すといいますが、彼女の名は「良い、可愛い、美しい」の意。
「宝物」と「人が踏み固めた道」は元気かな…

さて、デナリを久々に見ると大きく感じるのですが、体重は251kgで、オスとしてはわりと小柄な方です。
ゴーゴ君(天王寺動物園)や豪太君(男鹿水族館)の方が大きいのではないでしょうか。
特に豪太君については、2009年5月時点で346kgもあったらしいです。
まだかなり若いですし、きっとこれからいっそう巨大になりますね。
もちろん遺伝的な要素もあるのでしょうが、食事内容にもよります。

こちらは2008年5月の写真です。
さつきと格子を隔ててお見合い中。
なんとなく顔立ちが変わったように見えるのですが、私の気のせい。

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こちらは南アからやって来たサーバルキャットのメスです。
もうすぐ愛称を発表しますので、少々お待ち下さい。
南アといえば、先日ご紹介した「ポロ」は動物交換で南アのヨハネスブルグに転出しました。
転出先を初めて聞いたときは驚きましたが、元気に暮らしているそうです。
「ポロ」はアイヌ語で「大きい」を意味しますが、父がポール、母がシロですから、
きっと両親の名を組み合わせただけですね。


寝起きピリカ。

デナリの帰還


本日17時、デナリが釧路市動物園から帰ってきました。

今回移送された5頭のなかで最も落ち着いています。静かなものです。
(最も動揺していたのはイコロ)

お帰りなさい。
偉大なるデナリのご帰還です。


クレーンで熊館の入り口に降ろした檻を、寝室の前まで人力で運びます。


さっそく喉を潤していました。
お疲れ様。

すぐに放飼場に出してもらえました。
アメリカクロクマの風子とララの間のスペースです。

鉄扉を隔てて、ララと顔を突き合わせます。
すぐお互いを認識できたようです。

数分でララは離れ、寝室へ食事をとりに行きました。
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すっかり汚れてしまいましたね。
今回体重を量ったところ、251kgだったそうです。
オスの成獣は250~600kgといわれていますから、軽い方ですね。
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娘は興味深げにデナリの放飼場の方を見ています。
父の姿は視界には入らないのですが、声や気配で誰かが来たのはわかるようです。
彼女に「父」の概念はないですが、「幼少期に近所にいた大きいクマ」程度の記憶はあるかもしれませんね。
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風子がこしらえた冬ごもり用の穴に入ってみるデナリ。
あなたには小さいよ。


至って元気そうで何よりです。

なお、ララとの同居開始日はまだ決まっておりません。
二頭の様子を見て判断します。


これで今回の移送は一段落ですね。
でも子供たちの行く末は全く決まっておりませんし、ララとデナリの繁殖期はこれからですから、
まだまだ落ち着きません。

きっとまた会える


一昨日、ベテラン飼育員さんが私にこの写真を見せてくれました。

1985年12月21日に当園で生まれた、オスのポロです。
(私は札幌生まれ札幌育ちなので、もしかするとこの子を見たことがあるのかもしれませんが、
幼児だったので全く記憶にありません)

円山動物園で最初に自然繁殖に成功した、記念すべき子。
両親はポールとシロといいます。
ちなみにポロは国内で無事に育った6頭目のホッキョクグマにあたります。
(それ以前の5頭は全て旭山動物園のユキが産んだ子です。ララの父はこの5頭のうちの1頭)

彼は海外の動物園へ転出しています。
(南アフリカ・ヨハネスブルク)



そして当園で再びホッキョクグマ(ツヨシ)が生まれるまで、18年もの歳月を要しています。
いえ、この表現は不正確ですね。
ポロとツヨシの間には、生まれてすぐに亡くなった子が6~7頭います。
母親が育てようとせず、命を落とした子供たち。


飼育下のホッキョクグマが育児をしてくれるか否かは、クマ自身の資質によるところもあるのでしょうが、
「子を産み育てるのに適した環境を人が提供すること」にかかっていると言っていいと思います。

繁殖期が終わり次第オスと別居させ、防音と遮光を徹底し、獣舎の観覧を止め、
また、野生下のように思うように雪を掘って産室を作れないかわりに、ウッドチップを大量に産室に入れて
少しでも穴を掘れるようにしたり、と飼育員の苦労と工夫は枚挙に暇がありません。


ツヨシ・ピリカ・イコロとキロルがこの世に生を受けて元気に育ったことは、
奇跡のように稀有な出来事に見えて、奇跡ではなくララと飼育員(とデナリ)の努力のたまものです。

あの子達が子供をもうけることなく亡くなっていくとしたら、こうした努力が水泡に帰してしまうことになるのです。

繁殖が全てとは言わないけれど、動物園には彼らの命を繋いでいく義務があります。



明日、ララのパートナーであるデナリが釧路市動物園から帰還します。
クルミちゃんとの交尾が確認され、無事任務完了となりました。
妊娠したか否かはまだまだわかりませんが、朗報を待っています。

デナリの到着は明日17時を予定しており、着いた頃には閉園してしまいますので、
作業の様子はほとんどご覧いただけないものと思います。
ご了承下さい。


彼が帰って来るからには、きっと来年の春には、また子熊に会えます。
担当飼育員のプレッシャーはいかばかりか。


眠るララ。

旦那が帰ってきますよ。

・・・日本一のペアとはいえ、実は繁殖期以外はとりたてて仲良くありません。
単独生活者はそんなものかな。


以下、一昨日のピリカです。

時々母に向かってか、ハフハフ、グルルと鳴いています。






この子、飼育員に対する反応がとても大きいです。
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野生からの大使であり、猛獣であるホッキョクグマとしてどうなのかと思うほど人懐こいですね。
こういう明るく愛嬌のある気性は父似でしょうか。
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リンゴをもらいました。
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立ち上がってララ直伝「なんか下さい」ポーズをしようとするものの、踊るような動きになってしまいます。
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立ち去る飼育員を目で追っています。


一昨日こんなウィズユーカードを手に入れました。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/216037_all.html
札幌市の地下鉄駅の券売機で購入することができます。
10万枚限定だそうです。


昨年11月に発売された動物園シリーズウィズユーカードは、先立つものがなくて
入手できなかったので、今回はお手ごろ価格で嬉しいです。


買ってしばらくボヘーっと見入ってしまいました。
この写真を撮ってから1年経っていないのに、すでに懐かしく感じられます。


※遠方にお住まいの方のために、ちょっと説明。ウィズユーカードとは、札幌市内の交通機関で利用できる乗車カードです。

誰?


この子は誰でしょうか。

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