札幌100マイル

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こども動物園で日々奮闘するスタッフの飼育日誌的ブログ

by zookids

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■ 佐藤(洋)(エゾリス・エゾモモンガ・エゾユキウサギ・ウサギ)
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■ 岡部(ニワトリ・アヒル・ガチョウ・モルモット)

以上の5名で、「こども動物園ふれあいチーム」として活動しています!


投稿したブログ数:625件

滑空復活

こんにちは!
まっするです!


今日はすぐに本題です!

昨日予告してあった「エゾモモンガ ピッコロの滑空訓練」を実施することが出来ました!!!
その様子を少しご紹介します!


まずはピッコロを肩にお客様にご案内です


肩で大好きなカボチャの種を食べて落ち着きます


準備が整いました!
木役のまっするが右手に持っているクルミ2つをこすって音を鳴らします。
クルミの音を鳴らすことでピッコロを呼んでいます。


飛んでます!
見えにくいのですが間違いなく飛んでます!


よく出来ました!


また戻ってご褒美のカボチャの種をもらって、
次の滑空の準備を整えます


このような流れでピッコロの滑空訓練を実施しています!
本日は8回の滑空でした!
ピッコロは本番に強いようで、今日はきれいでスムーズな滑空を見せてくれました!


では、なぜ滑空訓練をするのでしょう?
見世物やショーとしてこの滑空訓練を実施しているわけではありません!

北海道に住んでいてもなかなかみることの出来ない
エゾモモンガの滑空姿をお客様に見ていただきたいというのも、
1つの理由ではあるのですが、
1番の目的は、飼育・健康管理です。


野生では木と木の間を自由に飛び回るモモンガですが、
飼育施設でそのように広い展示場を用意するのは難しいものです。
そこで、モモンガ本来の行動を引き出すために滑空訓練を始めました!
野生では木の上を走ったり、木々を滑空で移動し、
地面に降りて移動することはまず無いモモンガなのですが、
ピッコロは人工哺育のため、ためらい無く床を歩いていました。

滑空訓練を始めると、初めは落ち着き無く床に降りることもありましたが、
訓練を続けるうちに、降りることも無くなりました。
本能的に「地面は危険だ!」という、意識が出てきたのかもしれません。

このように本能的にも、エゾモモンガ本来の行動が見られ、
お客様にも本物のエゾモモンガを見ていただけるのではないかという思いです。


健康管理面でいうと、用意された餌を食べたり、限られた空間での行動は
ストレスがたまり、健康状態の悪化につながります。
そこで、滑空訓練によりいつもと違う行動ができ、
ストレス解消になります。
滑空訓練のときは、より近くでピッコロを観察できるため、
異常があったときに早期発見できるというのもメリットです。


このような目的で滑空訓練を実施しています。
是非、エゾモモンガピッコロの滑空訓練を見に来てください!!!

ちなみに訓練時間は15時30分くらいに実施します。
変動はあるかと思いますが、大体この時間になります。
おおよそ15~20分程度なのですが、
逸走防止のため訓練中はドサンコの森を施錠しています。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

長々と書き連ねましたが、
下の文章部分が私のミスで1度消えてしまいました…

消えた瞬間の「…」っぷりは…
みんなに励まされましたが、しばらく立ち直ることが出来なかったです…


もうあの文章は戻ってこない…

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