札幌100マイル

『映画』カテゴリーの投稿一覧

特別試写会 【レオニー】

レオニー

監督  松井久子
出演  エミリー・モーティマー 中村獅童 原田美枝子
    竹下景子 中村雅俊 柏原崇 大地康雄

有名な彫刻家イサムノグチの母親
レオニー・ギルモアの半生を映画化した作品。
監督の舞台挨拶では作品に対する思い入れが語られました。

イサムノグチといえば札幌ではモエレ沼公園
映画のエンディングでも登場する素敵な作品
この名を知らない人はいないと思うくらい有名人

偉大なる彫刻家を生んで育てたレオニーは
裕福でも幸せでもなく…
精神的にかなり強い女性だと思った。

NYでイサムの父親で詩人のヨネ・ノグチ(野口米次郎)と
レオニーが運命の出会いから恋愛へと発展しつつ
レオニーが妊娠していると知ると
そそくさと日本に帰国してしまった。

捨てられたレオニーは哀しくも出産を決意しイサムを産む。


その後 ヨネはレオニーに日本へ来ないかと手紙を書き
その手紙をもとにレオニーはイサムを連れて
言葉のわからない日本へと移り住むも
日本での人種差別を目の当たりにしながら
ヨネには別な家庭があり行き場を失う。
言葉の壁も文化も頼る人もいない日本で
レオニーは生活をしイサムを育てる。
そしてイサムを米国へ単身で行かせる。
戦争中なのに・・・ものすごい決意だと思った。
大事な子供を一人で行かせるなんて。

波乱万丈なレオニーの人生が
この映画を観て分かるかと思います。
レオニーの人生はあたしには耐えがたいくらい
辛かっただろうなと思います。
そして強い信念が
イサムノグチという偉大なる人物へと育てたかと思います。

公式HP http://leoniethemovie.com/
札幌では ユナイテッドシネマ札幌 ディノスシネマズ札幌 にて公開中

2010年134本目

※特別試写会を鑑賞しておきながら
 UPが遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。

映画 【小さな村の小さなダンサー】

小さな村の小さなダンサー

監督  ブルース・ベレスフォード
出演  ツァオ・チー ブルース・グリーンウッド アマンダ・シュル
     カイル・マクラクラン ジョアン・チェン

あたくしバレエは詳しくはないですが
小学校の頃バレエの漫画をハマって愛読していたこともあり
バレエ用語とそれなりの知識はあるかと思います・・・?!
なーんて。笑

この映画は期待して観なかったのですが
予想外によくって。涙。

リー・ツンシンの自伝を映画化したものである。

渡米してからのリー役は
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のツァオ・チー
ものすごく美しいバレエ。
スクリーンですがすごくキレイです。
リフトもすごく上手でトップにいるダンサーだなって実感。

わかっちゃいるけど泣けてしまう。
周りにいる人もハンカチを取り出したので
泣きのツボは一緒なのね。

実際に鑑賞したくなりました。バレエ。
美しすぎです。

アメリカ人の意外な温かさと
中国のお国柄が見えます。

実際のリーはかなり辛かったんだろうなって思う。
外国で認められて本当によかった。

期待していなかった分
とってもよかった。ステキな映画だった。


http://chiisanadancer.com
札幌ではシアターキノにて公開中

2010年133本目

映画 【セラフィーヌの庭】

セラフィーヌの庭

監督  マルタン・プロヴォスト
出演  ヨランド・モロー ウルリッヒ・トゥクール 
     アンヌ・ベネント フランソワーズ・ルブラン

フランスに実在した素朴派の画家
セラフィーヌ・ルイ(1864-1942)の映画

セラフィーヌ(ヨランド・モロー)は家政婦として働き
食べることも儘ならない。
彼女は部屋にこもり黙々と絵を描く生活を送っていた。

そんなある日 ドイツ人の画商ヴィルヘルム・ウーデ(1874-1947)が
一枚の静止画に出会い衝撃を受ける。
その絵の作者がウーデの家で働く家政婦のセラフィーヌだった。

ウーデはアンリ・ルソーやピカソをいち早く評価した画商である。

ウーデに認められたセラフィーヌは個展を夢に描き続けるが
第一次世界大戦でウーデはフランスを離れてしまう。

戦後2人は再会するも1929年の世界恐慌が2人にも
大きな影響を及ぼしセラフィーヌの精神のバランスを崩していく。

あたしはセラフィーヌ自体を知らなくって興味をもって鑑賞した。
実際に描いた絵を観てみたいと思った。
そして芸術家って
純真で紙一重ということを改めて実感してしまった。
画家も音楽家も亡くなってから偉大さが認められるのって
なんとなく悲しくなってしまう。

予告とかを観ていてもっと
信頼関係の深いヒューマンな映画を期待してしまったが
ちょっと違ってました。
心にズーンと重たいものが残ってしまった。

純真無垢なセラフィーヌが
実際にはどんな人物だったのか
映画を観終わった後でも気になるのだった。


http://www.alcine-terran.com/seraphine/
札幌ではシアターキノにて公開中

2010年132本目

映画 【乱暴と待機】

乱暴と待機

監督&脚本&編集  冨永昌敬
出演  浅野忠信 美波 小池栄子 山田孝之

山田好きなので観にいってしまった。
乱暴と待機。
・・・浅野忠信氏においしい所持ってかれてるかも。
覗く男 英則(浅野忠信)のキャラが可笑しすぎ。

そして覗かれる女 菜々瀬(美波)が不思議ちゃんで
つかみどころが無いけど奥底で何を考えているか分からない。

そんな2人の近所に引越しをしてきた夫婦
番上くん(山田孝之)と妻のあずさ(小池栄子)が巻き込まれる。

なんかやっぱり冨永監督作品
あたしは苦手だなー
好きな人はハマる作品だと思います。


http://ranbou-movie.com/
札幌ではシアターキノにて公開中

2010年131本目

映画 【終着駅 トルストイ最後の旅】

終着駅 
 トルストイ最後の旅

監督・脚本  マイケル・ホフマン
出演  ヘレン・ミレン クリストファー・プラマー ポール・ジアマッティ
     アンヌ=マリー・ダフ ケリー・コンドン ジェームズ・マカヴォイ

ロシアの大作家トルストイ(クリストファー・プラマー)の
没後100年の時を経て 妻ソフィア(ヘレン・ミレン)との愛の物語。

ソフィアは世界3大悪妻の1人と言われている。
他の2人は
哲学者ソクラテスの妻クサン・チッペ
音楽家モーツァルトの妻コンスタンツェ


もっと奥の深い映画なのかな?って想像しちゃいましたが
観終わると・・・切なくなってしまった。
名声と財力が伴う故の悲劇のような。

妻の愛は当たり前のような気がしました(少々強欲だけど)
トルストイを取り巻く環境
うまく行くことも行かないもどかしさ・・・

人生の幕引き・・・が気の毒すぎです。


http://www.saigo-tabi.jp/
札幌では ディノス札幌劇場で公開中

2010年130本目

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