双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
by hokkyoku
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余談 シロクマ、毛
Posted by hokkyoku on 2009年4月18日(土) 19:25
拙ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
経営管理課のいつもアワアワ、ワタワタしている樋泉です。
もうちょっとどうにかならんのか。私よ。
ホッキョクグマの毛が実は白ではなく透明であり、中が空洞になっていて、光を散乱させるために白く見えることは有名です。
太陽光を遮らない透明な毛によって黒い地肌が温まりやすくなり、毛の空洞そのものにも蓄熱効果があることもよく知られている、と私は思っています。
空洞によって浮力が得られる、という記述も図鑑等でみかけることがあります。
再掲:電子顕微鏡で見たホッキョクグマの毛の断面
動物園の人間が「シロクマ」と言わないのは、正式な和名がホッキョクグマであり、毛が透明だからです。
それとともに、ヒグマやクロクマに白変種(メラニンが欠乏しているわけではないのでアルビノではありません)がいて、彼らもまた「シロクマ」だから、ということがいえます。
※当ブログがこういう名称なのは、白クマの方がキャッチーだからです。
余談ですが、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の温帯雨林グレートベア・レインフォレストには、スピリットベアと呼ばれる白いクマがいます。
別名カーモードベアともいって、グレートベア・レインフォレストのクロクマ10頭のうち1頭もの割合で生まれてくる白いクマです。
劣性遺伝子をもつクロクマ同士が交配すると生まれる、といわれています。
クロクマの風子
さらに余談ですが、ブリティッシュ・コロンビア州では樹木の伐採がさかんに行われていて、その材木の多くは日本の企業が買い付けているそうです。
木製品を買う際は、木材の出自について一考が必要です。
さて、ララの抜け毛をご覧ください。
昨日の朝、プールに入ったため綺麗です。
光に当ててよく見ると輝いて見えます。
羊毛と較べてみよう、と思ってフェルトのホッキョクグマグッズと並べてみました。
手前はブローチで、ツヨシの写真集を出版されたKAZUMIさんから頂いたものです。
ずっと作業着につけているので、ちょっとぼそぼそになってしまいました。
その奥が従姉妹が作ってくれたもの。
そのまた奥がどこかの雑貨屋で買ったものです。
どれかひとつを模倣して作って双子にしたいのですが、私は著しく不器用なので奇怪なシロモノが出来上がると思います。
…熊毛も羊毛もぱっと見はそれほど変わらないです。
感触は熊毛のほうがゴワゴワ感が強め。そして若干太い。
という余談。
今は汚れている双子ですが、またこんなふうに白く輝く日はもうすぐです。