札幌100マイル

植物的時間@Maruyama Zoo

動物達だけじゃない円山動物園の魅力を紹介するブログ。

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プランツ

この4月にオープンする
は虫類両生類館は、現在最終調整段階。

今日は、その施設の植栽工事を実施していたので、少しのぞきにいきました。



見たことないような植物がたくさん搬入されていました。

本田さんは、いつもクールですが、
たくさん本を読んで、お勉強して、夜遅くまで
熱帯や乾燥地帯の植物を選んでいたのを思い出します。






いわゆるエアプランツの仲間もたくさん入っています。

一般的には何もしなくても大丈夫と思われがちだが、
印象とは違い、しっかり水分をあげないで、放っておくとダメになってしまうようです。


実際に生息する場所は、霧が発生し、風通しもよく、適した状態に保たれますが、
日本に持ってきたらそれなりに管理しなければいけません。

彼は、覚えるのが早くて、何度も僕は聞き返します。



少し乾燥地帯かな。

フレックス?カリックス?カレックス。
そういえば、自分も数年前ベランダに植えたな。
調べてみたら、身近にも多く生えているスゲのことのようです。



水が深め。何が棲むのかな。



コケにササ。

国内の両生類やは虫類の、
どこの展示にも負けない展示スペースです。

一部代用している植物はありますが、
ひとつひとつ本田さんが指示をして、いったん素敵な空間ができました。

これを維持しなければ、いけませんが、
湿度や温度、光を調節し、
本当に適した環境を作り出せば、は虫類両生類だけでなく、
植物も育つはずです。風通しも重要ですね。

害虫が発生しないか心配です。

おそらく生き物が隠れたりするのだろうけど、じっくり見ていただきたいです。
は虫類両生類館、お楽しみに。

2011

あけまして、おめでとうございます。
今年も森と、動物園をよろしくお願いいたします。

やっと雪たくさん降りましたね。

今日は吹雪でキッドランド跡地は、風が走っていました。
寒々しいけど、なぜか、少しうれしい。


たぶんこの雪が、札幌にとっては、大切になってくるんだろう。
この雪のおかげで、綺麗な札幌の四季があるんだろう。

「Sapporo,Blessed by snow.」
と、観光サイト「ようこそさっぽろ」標題にありました。

何て意味かな。雪に恵まれた、ではないか。雪によって清められる?

誰かの直筆かな。ナイチンゲールのhhcのような。

こんな寒さでもマツ系の針みたいな葉っぱの木でなくても、
葉っぱがあるのもあるの。



ジャングルのような野性的な感じ。
ツル性だから、下から這うように撮ってみたの。

こうしてみると、枝が重なっていないように見えた。
光を少しでも多く取り入れるためかな。

類人猿館横のツルマサキ。
蔓(ツル)だけど、へばり付いているだけで、張り付いている木からは、
栄養取っていないからね。




常緑。冬でも緑。気分は常夏かい。
夏よりも濃くなった。何で濃くなるのかな。


イチイさんと、なんとなく青い雪さん。
また、カメラの設定がおかしいかな。

寒いけど、少しずつ日が長くなるから、がんばろう。
そして、冬を楽しもう。

この街は雪のたまもの。です。
http://www.welcome.city.sapporo.jp/

コトシモヨロシク植物的時間。

すずめはっち

ご無沙汰しておりました。

ここ数カ月、随分とグレていて、ブログをさぼってしまいました。


夏は、やっぱり暑い方が良い。

今年、キッドランドのハルニレの大木から樹液がたくさん出ています。


20100813-04.JPG

コーンの中に近寄れないようにしていますが、もう少し、近寄ってみた。
樹液が出ているのは、人が転んで擦りむいたところを治そうとする状態と
同じイメージ。

20100813-00.JPG

樹液が出ているということは、います。います。
茶色いスズメバチが。チャイロスズメバチ。
ブンブンブン、ハチが飛ぶ、どころではない。恐怖感・・?


コガタスズメバチ VS チャイロスズメバチ。
こんな場面も見れました。

この日、木のお医者さんに樹液が出る木の様子を見に来てもらいました。

この木のお医者さん、スズメバチの習性もよくご存じ。
20100813-03.JPG

こんな感じ。ムツゴロウさん状態。



指にハチが止まってもニコニコしています。
「樹液に来ているハチは、攻撃しないんだよー」と。

昆虫の食物連鎖の頂点のひとつであるスズメバチですが、
樹液はやっぱり、大のゴチソウ。

ゴチソウを探しに来ているハチは、ゴチソウに夢中。
20100813-05.JPG

ゴチソウを吸いに、彼女も。
来てましたオオムラサキ。国蝶オオムラサキ。
20100813-06.JPG

これは、メスです。色が黒っぽい。大きさは、8cmくらいかな。
最近動物園内を良く飛んでいます。

怖いことばかりがニュースになってすっかり悪者?になっているスズメバチですが、
いつもいつも怖いわけではない。

ぼくたちは、スズメバチについて少し誤解している。

刺されたらやばいのは、確かです。

巣を踏んだりして、刺激して、事故が起きているのも確かな事実。

でも、いつも怒っていて、怖いわけではないのよ。

むしろ、スズメバチさんも、地球上では大切な生き物なんだろう。

みなさんも、花や樹液に集まるハチを見かけても、決して騒ぎ立てないでくださいね。

静かーにしていれば、観察のチャンスなのかもしれません。


でも、お願い。
オオムラサキやスズメバチを見る時は、コーンの外側からお願いします。

実りの秋です。

実家の秋田県ではこの時期、田んぼが黄金に輝く頃かな。


太古からどれだけ多くの生き物が、
実りの秋に感謝と繁栄を感じてきたことだろうか。

小難しい滑り出しです。

みなさん、いかがお過ごしですか。


今年は、円山動物園のモンキーハウス前とオオカミ前、クマ館前に
「みどりのカーテン」を作ってみました。


豆、ゴーヤ、ヘチマ、ヒョウタン、朝顔です。

始めた時期が少し遅かったので、どこまで伸びるか心配でした。

もともとは、噂のエコな取り組みなの。
日陰を作って快適に過ごすのが目的ですが、
動物園では、日陰+豆に期待していました。

オオカミ前は、良い感じでした。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_zakki/article/99

札幌市役所みどりの推進部HPに経過が記録されているよ。
http://www.city.sapporo.jp/ryokuka/midori/machi/midori/curtain/torikumi/maruyama_zoo.html

モンキーハウス前は、8月には立派な豆がぶら下がり始め、モンキーたちも
おそらく、そわそわし始めました。

そしてある日、突然舞い降りたぬらりひょん。





インゲン。


妖怪マメワタシ(豆渡し)。


食す。



しっかり匂うクロザルさん。


もっと欲しい。



ヒヒの微笑み。うれしいのかな。アルカイックスマイル。http://sapporo.100miles.jp/hokkyoku/article/119



そのまま食すモンキーもいれば、中の豆だけを食すモンキーもいたりして、なかなか興味深かった。

これでモンキーたちには高感度UPかな・・・。
この週末もあげてみようかな。


来年は、少し早めに植えて種類も増やしてみます。
みなさんも来年自宅でやってみてください。


どれくらい涼しくなるかわかりませんが、
日々生長してくれる植物を眺めているだけで少し幸せになれるはず。


人生は、ほんの少しの喜びがあれば、幸せになれるはず・・・、心の果実が実る・・・。

気味の悪い締めです。





今週末の円山動物園は、「いのちの感謝祭」。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-230.html

19日15時から、シマウマ前で、
円山西町児童会館のこども達が、園内で育てた野菜をプレゼントしてくれます。

どんな大きさの野菜が収穫できるか楽しみです。







アラマホシキコトナリ

お久しぶりです。

危なく植物とともに冬眠するところでした・・・。

少し前の話ですが、円山動物園生まれの「ツヨシ」が「オス」でなく「メス」だったと全国的なニュースになっていました。

「おいおい円山何しているんだ」と思われたことでしょう。

http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/polarbear_9.html
確かに判断ミスでしたが、これは、捉え方によっては起こりうるミスだったと、動物園暦の浅いボクは考えます。何せ前例が少ない上、もともとホッキョクグマは幼い頃は性別の判断が難しいのです。

動物の専門家である大学教授なども、その判断の難しさは、ある部分で認めています。

性別は分かりやすいものであるという先入観が、ボクにもありましたが、そうではないのですね。
今後はDNAデオキシリボ核酸による性別判断を取り入れることで、この過ちを活かして参ります。
魚魚魚ーのDHAドコサヘキサエン酸ではないわよ。

「少しの事にも先達は、あらまほしきことなり」という高校古文で習った徒然草の一文が頭の中を巡りました。
どんなことでも、指導者や案内人がいて欲しいものですね。


ナナカマドの実と雪。バラ科。
Sorbus commixta
七竈。七回竈に入れても燃えにくいというのが名前の由来であるという説も。

By the way,
円山動物園の森の造成工事が順調に進んでいます。
その中にチョロチョロした沢の流れをイメージした部分があるのですが、水が地面に漏れていかないように、江別産の粘土を使うことになりそうです。

江別産粘土?
調べてみたら、どうやら江別はレンガの歴史がありました。良い土が取れるので、レンガ造りが盛んであるようです。
そこで
休日に行ってみました江別市セラミックアートセンター。http://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/ceramic/index.html

陶器やレンガについての展示施設。入館料300円。
道庁の赤レンガやサッポロファクトリーのレンガなど、北海道の歴史とレンガは深い関係にあります。


昔のレンガの作り方や作業場の展示が面白かった。


魅惑のレンガ色。



北海道には、厳しい冬がやってきます。今年は景気の悪化がアチコチで叫ばれています。


12/6の動物園の園路と雪。素敵な柄でした。
これはレンガではなくインターロッキングブロック。コンクリート製ブロックよ。

ガソリンの値段は下がりましたが、海外旅行に出掛ける人もかなり減るようです。
遠出しなくても結構楽しめる施設がまだまだありそうなので、今後もお出掛けしてみます。
みなさんには、
円山動物園もそのひとつに入れていただけると、これ幸い。


北海道をもっと知ってみたいと思った休日でした。

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