札幌100マイル

植物的時間@Maruyama Zoo

動物達だけじゃない円山動物園の魅力を紹介するブログ。

2008年11月 の投稿一覧

シバ

明日は最高気温3度。

いかがお過ごしですか。

ボクは、この時期いつも気分が晴れません。

雪が降るでもなく、晴れるわけでもなく、マッタク・・・。

植物も紅葉も終わり、ナカナカ寂しい季節。

このままララのように冬ごもりしたい。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/polarbear_8.html

そうも言ってられず、来年の準備も少しずつ始めてます。
いろいろあるの。

第一弾は、張芝。(初芝6)

サル山付近から上のエリアがずっ-と裸地になっていました。
草は生えないし、雨が降れば土は流れ、子供達は足をズリズリして土煙をあげてしまうし。

良質芝を張りました。800㎡。

餅は餅屋、芝は芝屋。

やっぱり上手なもんです。


ロールケーキみたいな芝生ロールをコロコロ転がして、隙間なく敷く。
スキマナク。

最後は転圧と言って、上からコロコロする機械で押さえつけます。
これで来年の雪解け後は、綺麗な芝の上で、ランチをお楽しみいただける。



芝を張る時、悩むのは、その後のお客さんの歩くルート。
考えて柵や生垣などを配置しないと、あっという間に獣道ができてしまうわ。
ボク的にはもっと、植物をうまく利用して、お客さんを誘導できるようにしたい。

ちらかったバックヤードの目隠しや、動物舎にも、もっと植物を提案していくよ。
くるよ。

飼育員、吉田さんの考え方には、同感。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_yoshida/article/273

2008年、オランウータンの「弟路郎」は活発で、楽しそうにボクの目には映りました。

おそらくこれは、見ている側のお客さんも同じだと思います。
植物があるとそれだけで、和み、癒されるはず。

アナタが観葉植物や盆栽を育てるように。

先日、円山動物園は昨年の入園者数を突破しました。

ありがとうございます。
目指すは年間70万人。

旭山動物園の入園者数からするとまだまだヒヨコな人数ですが、
負けていられません。

まだまだ冬は始まったばかり。どんどんいろんな話題、イベントを提供していきます。


ドウダンツツジ。
漢字で灯台躑躅。満天星躑躅。白い花が満天の星のように咲くとか。


円山動物園の冬をお楽しみに。

テンカン

アメリカも今日、歴史的に変わりました。
CHANGE。

一気に冬へ。
昨日なんて最高気温が一ケタに。


ところで、
11/2に「動物園の森・秋の散策会」をやりました。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/tree/forest/index.html

参加者のみなさんは雨にも関わらず、朝9:30には動物園に到着。
感謝。
20分ほど室内で簡単なレクチャーをしてから外へ。

寒いし、雨だしどうしようかなと思っていたら、晴れていた。奇跡的に。

晴れ男。晴れ女は誰だ。ボクか。

動物園の森は、円山原始林と円山動物園の間、動物園の敷地内なのよ。

開園以来、基本的に動物園のバックヤードとして
特別な利用はされていなかった場所なので、
ここが札幌の中心地であることを忘れさせてくれます。



今回は1時間半ほどの散策をしました。
ガイドの専門家の方を筆頭に、10名で2班に分かれて、主に植物の秋の
果実や種子、落ち葉を観察しました。
参加していただいた方々は、来年度以降スタートする動物園の森ボランティアの有力な候補生、楽しみです。

ここには、在来種も外来種も含めて。約140種の植物が生息しています。

動植物達は、
カレンダーも時計もない自然の中で
気温や日長の変化を感じて変化します。

以前紹介したマムシグサはどうなっているか。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_wood/article/2

8月終わり頃には、緑色の果実を付けてた彼、


この時期は何と


赤い実。
どこまでも奇抜に、目立ちたいタイプなのかしら。
でも素敵な赤です。
秋の寂しげな景色の中で一際目立っていました。

実はこのマムシグサ、性転換するの。

栄養状態や日当たりで、株が丈夫に育った時は、雌株。
あまりよく育たないときは、雄株。
つまり、成長の過程で転換。

子孫を残すだけの力がある時は子孫を残す。

多年草なので、来年もここに、マムシグサは生えてきます。
どっちになるのか。



マムシグサ。
忘れない名前そしてカタチ。

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