札幌100マイル

植物的時間@Maruyama Zoo

動物達だけじゃない円山動物園の魅力を紹介するブログ。

『動物園』タグの付いた投稿

ガイライ

夏も五輪も終わり、福田首相も北の湖理事長も辞任し、2008秋到来です。


みなさんよく眠っていますか。

朝夕は、すっかり秋到来の雰囲気。外出するにはとても良い季節。

ところでみなさん、こんな花見たことありませんか?


オオハンゴンソウ・・・キク科
明治時代に北アメリカから園芸植物として持ち込まれたようです。
北海道でもよく見かける植物で、ヒトの背丈を超えるほどの草丈で
夏に黄色い花を咲かせます。
写真は8月の写真です。

湿原などに侵入するとその生命力で一気に、埋め尽くしてしまいます。
札幌中心部の貴重な遺産、「円山原始林」辺縁にも侵入し始めており、
このまま放っておくとヤバイ。
ということで

「オオハンゴンソウ」の駆除作戦

9月13日13:00~15:00 
集合場所 動物園正門横の動物園プラザ会議室
講師の「笠 康三郎先生」のレクチャーを聞いてから、
円山公園のオオハンゴンソウを
いざ退治!
申し込みは、札幌市公園緑化協会 211-2579 担当:長谷川さん

軍手、カッパなど汚れても平気な準備してくださいね。
円山公園の主催イベントですが動物園も少し協力させていただきます。


飲みすぎた夏のビールなお腹を、少し凹ます運動を兼ねて
日ごろ、癒されている身近な自然の危機を一緒に救いましょう。

対象がハッキリしている草抜きは結構楽しいです。

だけども、植物は、一切悪くないのが切ないところ。
持ち込んだのは、ヒトです。たまたま、繁茂してしまっただけです。

外来生物という言葉をよく耳にしますが、
その背景をよく知って接するコトが大切だと思います。


カチカチ硬めの植物的時間でした。ゴメンアソバセ。



ケイカイ

サミット開始を明日に控え厳戒警備中の札幌です。

こんにちわ。Yokoso,Hokkaido.

福田康夫さんもブッシュさんもHokkaidoに着いたようです。
今日はブッシュさんの誕生日らしい。
円山公園には米国領事館があるので、周辺は24時間態勢で本州の警察官が警備しています。

警察官に怪しまれているかも・・・。

「24インチ・アズキイロ・サドルヒクイママチャリ・オトコ・ツウカ」
という警察無線を想像しながら警察官と挨拶を交わし、通勤・帰宅している植物的時間。

無事に事件などが無く、サミットが終わって欲しいものです。
以上サミット関連情報でした。

Here comes the Summer.
ここのところの北海道らしくない蒸し暑さで、動物達も植物達も飼育員さん達も参っている今日この頃です。
夏は、植物にとっては水分的に厳しい時期でもありますが、ヒタスラに光合成をしてエネルギーを作り出す時期なので、太陽と雲のどっちの応援をするか悩むところです。
どの木も草も春には想像できなかったくらい生長します。
見事なのが円山動物園の熱帯動物館の壁の「ツタ」。
20080706-00.jpg

この無造作な緑に囲まれた感じ素敵です。壁面緑化。一面緑化。そして重ねられた素焼きの植木鉢。
植物栽培するには最高の時期に、鉢を使っていないのには住人に、きっと訳があるのだろう。
こんな家あこがれます。

写真で見ると、見慣れた景色も何だか不思議な感じです。

ところで、この気温が当たり前の植物達もいます。



熱帯植物館。

レンズの曇りもあいまって、より熱帯風。

でも熱帯植物館だから暑ければ良いかといういうと、そうではないはず。

熱帯に棲む動物も植物も自然界では、湿度や雨や風のバランスが取れているから、気温が高くても大丈夫。
というか、その気候に合った生き物が進化したのです。
僕が水やり係ではないけど、水不足気味。
ですが、それはどこ吹く風と強靭な生命力を発揮している熱帯の植物達です。

形も色も熱帯産の生き物って奇抜ですが、そこに理由が一つ一つあるから生き物は神秘です。
人間の造作物も良いけれど、自然の神秘にはかないません。



モンステラ。
答えが導けない虫食い算のような葉っぱです。
花屋さんなどで見かけます。この葉っぱの切れ込みは、大きくなりすぎた葉っぱが風でなびいてボッキリ折れてしまうのを防ぐためとか。ミニ四駆の軽量化みたいな感じかな。

事実は小説よりも奇なり。←ちょっと違うけど。

その一番の例が自然だと勝手に思ってます。

世の中には、こんなことが起こるのか。
フィクション以上にフィクションのようなことが起こるのです。


「自然にもう少し敬意を払って生きよう。2008洞爺湖サミット。」

普段とは違い今日はテレビを消したまま。エコ。
アリベデルチ。再見。

カチカン

こんばんわ。
PCのモデム?の四角い電源コンセントの接触が悪いのです。
そう、
ファミコンの四角いコンセントの接触が悪くなった時のように、絶妙な角度を探して、
セロテープを駆使し、格闘してやっと電気が通った今回の更新です。

個人的には価値観が大きく変わった今日この頃です。


こうだと思っていたことが、そうでないと感じた時、ヒトは衝撃を受けるのだろう。
少し哲学的な植物的時間です。


花壇は、どうあるべきか。
綺麗な花が常に咲いていなければいけないと、僕も思っていた。学校や街路樹下の花壇のように。
しかし、その考えがどうもしっくり来なかった。
そこで少し変えてみた、カチカンを。バチカン。

円山動物園の北海道神宮側の正門から入った正面の花壇。
もちろん正面なので、普通の花は咲いているのですが。



昨年植えて冬を越した、褐色の「ヒューケラ」も、「ワイルドストロベリー」も愛着が沸いて来ました。
が、
ここに僕的今年のヒット植物があります。


その名も「バニーテール」。イネ科。
ウサギのしっぽのような穂が素敵です。カラフルな花は咲きません。
完全に個人的な好み。見た目だけが、ウサギのしっぽではないのよ。
触った瞬間、傘に雨があたる音を聞いて、わくわくしたトトロのように、衝撃が走ります。
ホントにやばい。

「OH!バニーテール」

植物的時間をクリックしたアナタ、円山動物園にいらした時、是非こっそり触っちゃって下さい。
園長には内緒で。

こっそり、やさしく、お願いします。1つの穂だけでなく、3つくらい1度に下から上へいっちゃって下さい。


それが、人工物ではないことを忘れずに。



今日も日が暮れました。


最後に、キテレツなある飼育員から僕の携帯に届いた写メールから。




おバカさんです。僕も彼も。
アディオス。

はじめました★動物園ブログ。

飼育員ではないけれど。

動物園って皆さんにとって、馴染み深い施設ですが、飼育員以外にも働く人が結構います。
仕事は?と尋ねられて「円山動物園」と答える。200%「飼育員?」って聞かれます。
そんな皆さんの疑問難問にお答えします。

動物園には、大きく分けて
●飼育員・獣医
●園長・経理担当・広報担当・庶務担当・HP担当など経営部門の職員
●動物の住んでいる施設が壊れてないか管理する施設管理部門の職員
が働いています。

そして僕は、2007から、その管理部門の植物担当。
動物園的には、まだまだピヨピヨのヒヨコです。

どうぞよろしくお願いします。

植物が担当なので植物メインです。
題名は、「植物的時間」。
植物の魅力や楽しみ方、動物だけにとどまらない円山動物園の魅力をお伝えします。隠れた植物事情、動き始めた野性生物復元プロジェクト、個人的な健康的で持続可能なライフなど。

が、考えてみると担当動物がいないので何でも書けてしまうカモ。

デジカメを持っていない僕が、デジタルな写真を慌てて自分の家のメールに送ったら、この写真しか届いてなかったわけで・・・。


だけど、この写真僕的には、結構神秘的。
今日、カンガルー館の前で撮ったシダレヤナギ(漢字で:枝垂れ柳)、芝生に写った影。何か動き出しそうです。木と太陽と芝生が作り出した芸術?
本当は、もっとシダレてる様子とか、
円山の新緑鮮やかな木々の様子をお伝えするはずだった。
でも初回なのであまり難しい話は無しにしよう。

動物園に勤務するまでは、植物の名前は知っていたけど、形や色までは正直分からなかった。が、毎日気に留めていると、これがまた、奥深い。街を歩いても、どんな植物があるか気になり始めた。そして、そこから、いろいろ考えさせられる。

エコとか温暖化とか低炭素社会とか、外来植物とか、チューリップ切とか
植物を取り巻く情勢は日々変化していますが、興味のない人にとっては、難しく自分には関係なさそうな問題ばかりですが、
植物や動物を通じて、殺伐としたこの時代に少しでも潤いを提供できたらと思います。


アマゾン川みたいです。

ちょうどやってるバラのテレビを見て寝ます。

pageTop