とことん!雪まつり -さっぽろ雪まつり公式ブログ-
さっぽろ雪まつりの魅力や舞台裏を実行委員会スタッフが紹介する公式ブログ◆第70回さっぽろ雪まつりは2019年1月31日(木)~2月11日(月・祝)に開催します。 なお、ブログの内容に関係のないコメントは、予告なく削除させていただく場合があります。
by さっぽろ雪まつり実行委員会
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8丁目会場は「雪のHTB広場」
Posted by さっぽろ雪まつり実行委員会 on 2009年12月18日(金) 17:03
8丁目会場の大雪像、テーマは「韓国・百済王宮」
百済は、古代、朝鮮半島西南側の漢江流域に建国され、高句麗、新羅とともに三国時代を形成しました。漢城時代(BC18-457)、熊津時代(457-538)、泗沘(さび)時代(538-660)へと続く中で、700余年の絢爛な歴史と文化を築いています。
その時代の中でも、最も輝かしい文化文明を誇った百済後期の泗沘時代、都は現在の扶余(ぷよ)にありましたが、当時の王宮は、660年に新羅・唐連合軍の攻撃によって焼失しました。
韓国・忠清南道では、2010年9月から10月にかけて開催される「大百済典(※)」に向けて、扶余(ぷよ)郡に「百済歴史再現団地」を建設中で、先ごろ、その中に「百済王宮」も復元されました。
再現した「百済王宮」の中の執務室にあたる中宮殿は、内部の広さが330㎡、一層の屋根の幅が25m、二層最高部まで18mもある壮大な建物です。
徹底した考証を経て、百済の繊細で優美な文化を甦らせた芸術的な建物になっています。
大雪像「韓国・百済王宮」は、この中宮殿を、現地取材をもとに雪像化したものです。
右手にある小雪像「百済金銅大香炉」は、泗沘時代の青銅鋳造物で、1993年に扶余陵山里跡から出土しました。百済人が香を焚くのに用いたもので、蓋の上端には一羽の鳳凰が装飾されています。
実物は高さ61.8cm、胴体直径19cm、百済精神と芸術的力量が凝集した最大の傑作で、世界的な文化遺産と評価されています。
韓国・忠清南道のご協力を得て、北海道テレビ放送と陸上自衛隊第11旅団第18普通科連隊、及び第11戦車大隊、第11施設中隊、第11通信中隊が制作いたします。
(※)「大百済典」
2010年9月15日~10月17日(32日間)
忠清南道 公州市・扶余郡
8丁目には、このほか4基の市民雪像が制作予定です。