札幌100マイル

百合が原公園*スタッフブログ

ユリだけじゃない百合が原公園の魅力をご紹介します

『キダチチョウセンアサガオ』タグの付いた投稿

昔の名前で呼ばないで?

こんにちは!
お久しぶりです・・・夏休みが終わりました・・・
今日からまた、更新しますので、よろしくお願いします!

ところで、雨が降ってますね~
今週もほぼ曇りか雨の予報です
おかげで百合が原公園の植物たちも、とても元気になってます
芝生も新しい芽がたくさん出てきて、
遠くからみると緑っぽくなってきました
まさに「恵みの雨」ですね


さて、今日もこの花


キダチチョウセンアサガオの話です

先日の紹介で、「別名・ダツラ、ダチュラ」と書いたのですが
これはちょっと複雑なようなのです

あ、試しに皆さんも「キダチチョウセンアサガオ」で
検索してみてもらえますか?
「キダチチョウセンアサガオ」の学名がたくさん出てくると思います

実はこの植物、元々は
Datura suaveolens という学名だったのですが

わりと最近 
Brugmansia suaveolens という名前が正式に学名になったそうです

ムムムムム 難しくなってきた・・・

Datura というのは、同じような花が上から横に向けて咲きます
しかもこれは「草」だそうです

それに対して エンゼルストランペットと呼ばれる植物は
花が下向きに咲く、「樹木」なのだそうです
それで、Datura属の中の Brugmansia節 を格上げして
Brugmansia属にしたということだそうです

難しいですねー
でも、植物の名前ではよくあることなんですよ

また下向きに咲く Brugmansia には
Brugmansia suaveolens
Brugmansia x candida
Brugmansia arbolea 等など、
いくつかの種類があるそうなんですが、
英語では全部「エンゼルストランペット」
アバウトなのは、どこも同じなんですね(笑)

そんな訳で、「キダチチョウセンアサガオ」を
別名、ダツラと呼ぶのは更に事態を混乱させるので
避けるほうがいいようです。

上向きに咲く草が、ダツラ
下向きに咲く樹木は、ブルグマンシア と
区別して呼びましょう

・・・というのが、百合が原公園の見解です

ちなみに百合が原公園のキダチチョウセンアサガオは
Brugmansia cv.

と表示しています
これは、「ブルグマンシアの仲間」という意味で
はっきりと種類が特定できない時に使います
品種名がわからないのでこのように表示しています。

ついでに、毒性について。
ダツラもブルグマンシアも、強い毒性のある成分を
全体に含んでいます。
なので、アレルギー体質の人や皮膚が弱い人は
触っただけでもかぶれることがあります。
また、汁が目に入るとかなり危険です。

自分で育てる場合や公園などで観賞する場合も
なるべく触らない、触った場合は必ず手を洗う、
を守ってくださいね。

ただし、毒は薬にもなるわけで、
漢方では重要な薬材のひとつとされていますし
花岡青洲が麻酔のために栽培したのも
上向きに花がさくダツラの一種なんですよ


今日は、とっても字が多くなりました
なので最後にオマケ


私のイチオシ、‘マルコポーロ’です

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