札幌100マイル

植物的時間@Maruyama Zoo

動物達だけじゃない円山動物園の魅力を紹介するブログ。

2011年04月 の投稿一覧

4月は別れの季節です。

動物園に来て5年目の4月。



森のアチコチで雪融けが一気に進んでいます。


森を見ると、南向きの斜面以外では、
木の周りの雪が早く融けているようにも見えます。
なしてだべ。(なんでだろ。)



ここも。
根開きと呼ばれていたりします。
木が生きているから温かいから、と噂もありますが。




石の周りもか。

いろいろ考えるとおそらく、木が多少は温かいのもありますが、
太陽の熱を吸収しやすい色や物だから、
その周りが融けているのだと思います。

どんなに寒い冬があっても、春は来ます。


ピンポン玉くらいの
キャベツ風フキノトウ、落ち葉を添えて。


僕も、異動することになりました。


中学生の修学旅行の自由行動で
班のリーダーが動物園好きだったため、
円山動物園に来ました。

ぬらりひょん時代の
卒業文集に書いた「夢」は、
動物園で働くことでした。

あれから、15年くらいたちます。

のらりくらり生きてきたけど、
この4年間、飼育員ではなかったものの
円山動物園で働くことができたことをとても幸せに感じます。

上司にも、同僚にも恵まれていました。


(ここからは、同時通訳。アカデミー賞授賞式風に、早口。
 スピードに強弱をつけて。)

来園してくれて応援してくれた多くのお客様、
更新回数の少ないブログを見てくれるみなさん、

森での活動を支えてくれた動物園の森ボランティアのみなさんに

この場を借りて、御礼を申し上げたいと思います。

そして、何より、
円山動物園で暮らす動物たち、

多くのことを学ばせてくれた動物園の森、
そして、家族に感謝したいと思います。


僕の、動物園勤務は、残すところ10日間くらい。

4

僕の好きな数字は4です。

こんにちは。
出会いがあれば、別れがある日。

4/1

春の、この一日は、何か嬉しいような切ない日です。

今日のホッキョクグマの赤ちゃんも、元気が出る話題のひとつ。
エゾヒグマ館で、ヒグマが雪の上を走りまわる様子も、いい感じです。


今日は動物園の森の様子を、生き物の先生と見てきました。


池は、味の薄いカフェオレアイス。まだまだ氷です。



アチコチには、アレコレ落ちています。
ヤマブドウ、スギ、オオウバユリ、ナニヤラ、カレヤラ、カツラやら。




梅仁丹もたくさん落ちてた。
何だろうか・・。



誰か、転んで、梅仁丹落としたか。
小鳥さんの食べた、木の芽っぽいな。

春先の雪表面は、半年という短い「歴史」があらわになります。

動物園も市役所の一部なので、
4/1は、まず役職者や飼育員さんの人事異動があります。

お客様は、興味がないことかもしれませんが、
動物園を運営するのは、ヒトです。重要です。

4年前に一緒に異動してきた、直属の係長が異動になりました。

いつも朝早く来て、
グルグル園内を点検して、
「動物」以外の動物園のことは、誰よりも、把握していたと思います。


お客様などの前に出る場面が少なかったかもしれませんが、
僕の中では、動物園の影の園長。
とにかく一生懸命。

明日も出勤していそうな雰囲気が残っています。

迷惑かけてばかりでした。感謝。


今日から動物園は、新体制。

円山動物園60周年にふさわしい
素敵な一年になるように頑張ります。

みなさんも新生活が始まる方が多いでしょうね。

今を大切に、のらりくらり、一生懸命いきましょう。

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