2014年05月 の投稿一覧
森の外来種駆除
Posted by zoowood on 2014年5月24日(土) 22:06
今日は午後ガイドは一休みし、ボランティアの方々と外来種駆除を行いました。
午前中は5名の方にご参加いただき、森でのひとときを楽しんでいただけたのではと思います。
さて、今日のターゲットはガーリックマスタード。ちょうど2年前今頃、集中的に駆除を行いましたが、まだ所々群生している箇所が残っています。
2年草なので、その年の種が今年花を咲かせていることになりますね。繁殖力が旺盛で、種を作る前の駆除が効果的と言われています。根に殺菌作用があるらしく、近くの植物に有効な菌を殺してしまうのだそうです。
今日はボランティアの方々に助けられ、70Lを3袋ほどの収穫となりました。この成果がいつ出るかわかりませんが、気長に待ちましょう。
今日の森で一番目立った花はムラサキケマン(ケシ科、2年草、Corydalis incisa)ですかね。
ザリガニ小屋の手前で見つけました。紫色の花はちょっと高級感があります。この花も典型的な紫花の複雑な花の形をしています。
簡単には近寄れない。こんな花の蜜にありつけるのはハナバチの仲間くらいなのでしょう。人間界もそうですが、うまくバランスがとれてます。
明日もがんばろ。
この森を守るため・・・
Posted by zoowood on 2014年5月21日(水) 21:04
昨日、ボランティア(以下森ボラ)のベテランSさんに誘われ、オオハンゴンソウやガーリックマスタードたちを抜きに森へ。オオハンゴンソウは「特定外来生物による生態系にかかる被害の防止に関する法律」により特定外来生物に指定されておりまして、植物は12種が指定されておりますが、その中の一つです。
・・・とは言いつつ、抜くのは昨日が初めてで、Sさんからいろいろご指導いただきながら、ひたすら抜きまくること1時間。なんでもいいから夢中になれる時間は悪くないですね。若いころは、発想力を高めようと、ろうそくの炎を見ながら頭を空っぽにする訓練をしたものですが、5秒ともたない。オオハンゴンソウ抜きの方が効果が高いということなのか・・。
ちなみに、これは抜いた後のオオハンゴンソウ。地下茎でつながっていそうなのですがそうでもないようですね。海外では、品種改良されたものが庭などで使われおりますが、大丈夫なんですかね。
一方、ガーリックマスタードは、見事に地下でつながっていて、葉っぱはハーブとして利用されているようです。今度伊藤家の食卓にこっそり入れてみます。こっそりと。
抜いた後は、焼却処分をするとのことで、袋詰めに。今日の収穫は全3袋で25kgくらいだったかな。
今度は、森ボラの方にお声掛けして、ワイワイガヤガヤやりたいと思います。
この森を守るため・・・。
森の散策タイム vol.01
Posted by zoowood on 2014年5月12日(月) 21:39
はじめまして、動物園の森を担当することになりました、管理係の伊藤です。
新入りですが、安斎さんに代わって、この森や園内の魅力について目いっぱい触れていきたいと思います。
さて、今年の森の散策タイムですが、昨日はじめて参加させてもらいました。9名の参加者と5名のボランティアガイドさんと一緒に森を散策、ものすごく貴重な時間を過ごすことがで来ました、ありがとうございました&お疲れさまでした!
上の写真はザリガニ小屋を過ぎて少し行った右手の杉林の下草たちです。オオハナウドをはじめトリカブト、マムシグサ、マイヅルソウなど北海道の野山にはどこにでもありそうな植物ばかりですが、このように安心して観察できるところもこの森の魅力の一つですね。
次の写真は、今年花を咲かせるオオウバユリ。茎が一本立ちしているのがその証拠だそうです。約9年間球根にエネルギーを蓄えて、やっと咲かせたと思ったら、子孫を残して土にかえるのだそう。人間もこんなふうに生きれたら本望なのでしょうね。ま、半端ない子孫ですが、見てのとおり、周りにはその予備軍たちが今か今かと待ちかまえているのです。
これはアキタブキ。北海道のは本州に比べて大きいらしいですね。で、この葉の上の黄色いものはなんでしょう。
イタヤカエデの花なんですね。すごく小さくて地味ですが、それにも何か意味がありそうですね。
で、上を見上げるとこんな感じでした。昔はこの空が抜けているところも木の枝たちで覆われていたとのこと。実生で育っている木々たちはこの空を目指して、日々成長しているのですね。
昨年の植物調査によると、この森(約2ha)には、68種の樹木と167種の草花を合わせて235種の植物が住んでいるそうです。もちろん昆虫類もたくさん住んでいます。
週末に限りますが、円山動物園に来られる際は、知識豊富なガイドさんたちと一緒に「森の散策」してみませんか?