もりのしんちんたいしゃ
Posted by zoowood on 2014年9月15日(月) 23:00
これ、こども動物園の前にあるシダレヤナギを腰の高さ位で切られた切り株。
前からずっと気になっていた。
記録をみるとちょうど2年前に倒したようだ。
おそらくこれも教育のためと前任者が残してくれたのだろう。
倒木更新の人工版。今後どのようにこの木が成長するのか、見守りたい。
もともと芯が腐って、伐採を余儀なくされた木は、こうして新たな命の礎となった。オニグルミの種が発芽して、2年目の夏。この木は伐採する前から、だれかの礎となる準備をしていたことになる。動物が運んだのか、誰かが植えたのかはわからないが、人間の世界では考えにくい、自然の懐の深さには頭があがらない。
一方、「動物園の森」では、その自然バージョンを見ることができる。
こうして自然界では、人の手が一切加わらない状況下で新陳代謝が行われている。ここでは、50年前の森に戻す計画で、数年前に園路をつくり、水がひかれた。今後もできるだけ手を加えずに、豊かな森が回復する手助けができればと思う。
9月も半ば、朝夕の寒暖差が森を彩ります。初秋の森でお待ちしております。