札幌100マイル

植物的時間@Maruyama Zoo

動物達だけじゃない円山動物園の魅力を紹介するブログ。

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黄色

風と日差しが秋の気配を感じさせる今日このごろ。
いかがお過ごしですか。

今年黄色い花をアナタは見ましたか。

道端にアチコチにあるやつです。




たしたきれいだなや。(大変綺麗だな)

「北の国から」にも登場したようですが、これは非常に強い外来植物。
花は綺麗ですが、舶来品です。

Rudbeckia laciniata
オオハンゴンソウ・・・キク科

昨年も、ちょうどこの時期退治をしていました。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_wood/article/10

でも今年、動物園には強い仲間がいます。
30名の「動物園の森ボランティア」さん。

今年から始まった動物園の森を、一緒に盛り上げてくれる強い見方です。

もの凄い数のオオハンゴンソウを抜き取り&刈り取りしてくれました。




こんなに一生懸命なボランティア活動は見たことがないくらい頑張る方々です。

みなさん熱心かつ真面目なので、誰一人顔を上げていない。
黄色が気になって仕方ないようです。



「休む暇があるなら、黄色い花を」を合言葉にはしてませんが、凄い勢い。
ぶれるくらいの動きの速さで抜き去ります。ありがとうございます。

黄色い花が、悪いわけではありません。
ただ、放置しておくと、外敵などがいないので、どんどん広がって、そこいらじゅう占領し、
その結果、元々生えていた植物が無くなってしまうのです。


使用前→使用後を見たいですが、こんなとき写真を撮っていないのが、ボクです・・。



この2枚の写真も講師の笠さん((有)緑花計画)にいただいたもの。
ごめんなさい。
今週中に撮っておきます。是非、動物園の森の散策タイムへ来て見てください。

でもこの黄色い花、誰でも抜き取りや刈り取りをして良い訳ではありませんのでご注意を。
環境省の許可が必要です。

「特定外来生物」に指定されているもんだから、勝手に抜いたり持って帰ったりはできません。

草抜きするにも許可が必要なんて、21世紀っぽいですが、
国のお役人さんも仕事を増やしたい訳ではありません。

扱いを理解していなくて、いじくると、かえって拡げてしまうのです。
根っこの破片からタネまで慎重に、性質を理解して作業しましょうということです。

外来生物。難しい問題です。ひとつ言える事は、人間の活動や生活が原因であるということです。


今日の一枚。

草抜き作業は、動物園のスタッフ達も時間を見つけて作業しています。
MVPは↓


山菜ドロボーではありません。円山動物園の唯一の鉄工作業マン、山下さん。

普段は動物舎などのメンテナンスをしてくれていますが、
一度草抜きをお願いすると昼飯を忘れて作業作業。


「似ている物は、全て抜けば良いか?」という力強い質問に、
冷や汗をかきながら、ボクも一緒に頑張ります。





「俺の手にかかれば、鉄もアルミもオオハンゴンソウも強度不足。
                           鉄工作業員 ヤマシタ ヤスノリ。」


以上、外来生物オオハンゴンソウレポートでした。

森 始動

春が来て、円山動物園の森、始動。
The Forest in Sapporo Maruyama Zoo.

いよいよ土日祝日限定「森の散策タイム」が始まります。(GWは休止よ)

詳細

http://www.city.sapporo.jp/zoo/tree/forest/dokidoki.html
メインのガイドは当分、ボクが担当します。

ボクも素人同然なので、わかりやすいガイドをさせていただきます。

春先は植物がメインになってしまいますが、夏場にかけて
飼育員さんと一緒にガイドして、ヘビや動物の話もできるようにしないとね。

雪解けとともに、みんな動き出しました in the forest.



オオウバユリ 大姥百合 Cardiocrinum cordatum v.glehnii
ユリ科
血管ムッキムキ、春先の大姥百合さん(5歳推定)。
タネから、花が咲くまで7~8年かかるようです。


森の散策タイムは、予約は一切なーし。

整理券、手に入れたなら、いざ森へ・・・。
575。

まだまだヒヨッコですが、みなさまのお越しをお待ちしております。



今度は本田家に行ってフキ観察をしてきましょうかな。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/170

あれだけ綺麗に咲いていたら、植物的には魅力的。

フキも、雄株と雌株を見分けられるようになったから。

「ナチュラルガーデン」


最近は、森やらGWやらで、疲れて何も思いつきません。

ゆっくり、円山動物園を回ってみたいものだ。




DVD

札幌は相変わらず冬です。
皆さんはどんな過ごし方をしていますか。

20090203-00.JPG

ハリギリさんも寒そうだけど、堂々としています。

ところで
冬の寒い期間、ボクは植物同様に休眠に近い状態。

野球もできず、スキーもやりたくないし。
街へ行っても、ホーマックへ行っても、欲しいモノがないので、
無理には出掛けない。

そんな人、結構多いのではないかな。

そんな時は、家で映画を観る。

今日観たのは、
「おいしいコーヒーの真実」という映画。
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/

ここ数年、お洒落カフェが街にはたくさんあって、
おいしいコーヒーが身近になった。
今に始まった問題ではないけれど、
その裏には、いろんな問題があるんだね。

何気ない一杯について考えさせられた一日でした。

みなさんも観てみてください。

地球規模の問題について、
DVDを観たからといって、すぐにどうにかなるものでもないだろうけど、
知らないよりは、知っておくべきだと思いますぜ。

何事も「きっかけ」が大切ですから。

地球について考える「きっかけ」を円山動物園は提供していきます。っと。

ホッキョクグマベビーは、順調に成長しているようで何より。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/polarbear_11.html

無理やり動物園に繋げたところで、アディオス。

2009白黒

あけましておめでとうございます。


2008明日できることを明日やってしまったことが大きな反省点でした。

2009動物園勤務3年目の丑年。

今年は、今日という1日を大切にしていこうと思います。
「今日出来ないようなら、明日もだめです。一日だって無駄に過ごしてはいけません。」ゲーテ。

そんな言葉を思い浮かべながら、動物園を盛り上げるべくがんばります。

丑年。うし年。

ボク的には、アメリカバイソン。ゴツイ体とは裏腹の優しい瞳。そのギャップに惹かれます。
円山動物園にはいないけど、帯広動物園にいます。

帯広動物園飼育員さんのブログにも紹介されていましたよ。
http://www.mytokachi.jp/obihirozoo_3/entry/114
アメリカバイソンにはアメリカ開拓とともに悲しい歴史もあり、一時絶滅の心配もありましたが、現在は、保護などの活動によりその数は回復してきたようです。


牛といえば、やはり「白黒のホルスタイン」というイメージでしょうか。



円山動物園にもホルスタインが札酪さんから出張サービス中。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/gyouji/2009eto.html

らくちゃん&さっちゃん。時間限定で公開中。


記憶によると白黒模様の植物はいないですが、白黒の動物は結構いますよ。
厳密には白と黒ではなく、濃い茶色だったりもしますが。

シマウマ、バク、ユキヒョウ、エリマキキツネザル、ダイアナモンキーなどなど。

白黒はちょっとめでたくないかもしれませんが、会いに来て下さい。



特にシマウマがメジャーどころですね。
しかし、何でこんな白黒のシマシマなのか、考えたことありますか。
奥が深そうだけど・・・いろいろと調べておきます。


シマ。
縞。
島。
嶋55。岩下志麻。

ニホンゴはムズカシイわね。

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

アラマホシキコトナリ

お久しぶりです。

危なく植物とともに冬眠するところでした・・・。

少し前の話ですが、円山動物園生まれの「ツヨシ」が「オス」でなく「メス」だったと全国的なニュースになっていました。

「おいおい円山何しているんだ」と思われたことでしょう。

http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/polarbear_9.html
確かに判断ミスでしたが、これは、捉え方によっては起こりうるミスだったと、動物園暦の浅いボクは考えます。何せ前例が少ない上、もともとホッキョクグマは幼い頃は性別の判断が難しいのです。

動物の専門家である大学教授なども、その判断の難しさは、ある部分で認めています。

性別は分かりやすいものであるという先入観が、ボクにもありましたが、そうではないのですね。
今後はDNAデオキシリボ核酸による性別判断を取り入れることで、この過ちを活かして参ります。
魚魚魚ーのDHAドコサヘキサエン酸ではないわよ。

「少しの事にも先達は、あらまほしきことなり」という高校古文で習った徒然草の一文が頭の中を巡りました。
どんなことでも、指導者や案内人がいて欲しいものですね。


ナナカマドの実と雪。バラ科。
Sorbus commixta
七竈。七回竈に入れても燃えにくいというのが名前の由来であるという説も。

By the way,
円山動物園の森の造成工事が順調に進んでいます。
その中にチョロチョロした沢の流れをイメージした部分があるのですが、水が地面に漏れていかないように、江別産の粘土を使うことになりそうです。

江別産粘土?
調べてみたら、どうやら江別はレンガの歴史がありました。良い土が取れるので、レンガ造りが盛んであるようです。
そこで
休日に行ってみました江別市セラミックアートセンター。http://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/ceramic/index.html

陶器やレンガについての展示施設。入館料300円。
道庁の赤レンガやサッポロファクトリーのレンガなど、北海道の歴史とレンガは深い関係にあります。


昔のレンガの作り方や作業場の展示が面白かった。


魅惑のレンガ色。



北海道には、厳しい冬がやってきます。今年は景気の悪化がアチコチで叫ばれています。


12/6の動物園の園路と雪。素敵な柄でした。
これはレンガではなくインターロッキングブロック。コンクリート製ブロックよ。

ガソリンの値段は下がりましたが、海外旅行に出掛ける人もかなり減るようです。
遠出しなくても結構楽しめる施設がまだまだありそうなので、今後もお出掛けしてみます。
みなさんには、
円山動物園もそのひとつに入れていただけると、これ幸い。


北海道をもっと知ってみたいと思った休日でした。

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