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ケイカイ
Posted by zoowood on 2008年7月6日(日) 16:24
サミット開始を明日に控え厳戒警備中の札幌です。
こんにちわ。Yokoso,Hokkaido.
福田康夫さんもブッシュさんもHokkaidoに着いたようです。
今日はブッシュさんの誕生日らしい。
円山公園には米国領事館があるので、周辺は24時間態勢で本州の警察官が警備しています。
警察官に怪しまれているかも・・・。
「24インチ・アズキイロ・サドルヒクイママチャリ・オトコ・ツウカ」
という警察無線を想像しながら警察官と挨拶を交わし、通勤・帰宅している植物的時間。
無事に事件などが無く、サミットが終わって欲しいものです。
以上サミット関連情報でした。
Here comes the Summer.
ここのところの北海道らしくない蒸し暑さで、動物達も植物達も飼育員さん達も参っている今日この頃です。
夏は、植物にとっては水分的に厳しい時期でもありますが、ヒタスラに光合成をしてエネルギーを作り出す時期なので、太陽と雲のどっちの応援をするか悩むところです。
どの木も草も春には想像できなかったくらい生長します。
見事なのが円山動物園の熱帯動物館の壁の「ツタ」。
この無造作な緑に囲まれた感じ素敵です。壁面緑化。一面緑化。そして重ねられた素焼きの植木鉢。
植物栽培するには最高の時期に、鉢を使っていないのには住人に、きっと訳があるのだろう。
こんな家あこがれます。
写真で見ると、見慣れた景色も何だか不思議な感じです。
ところで、この気温が当たり前の植物達もいます。
熱帯植物館。
レンズの曇りもあいまって、より熱帯風。
でも熱帯植物館だから暑ければ良いかといういうと、そうではないはず。
熱帯に棲む動物も植物も自然界では、湿度や雨や風のバランスが取れているから、気温が高くても大丈夫。
というか、その気候に合った生き物が進化したのです。
僕が水やり係ではないけど、水不足気味。
ですが、それはどこ吹く風と強靭な生命力を発揮している熱帯の植物達です。
形も色も熱帯産の生き物って奇抜ですが、そこに理由が一つ一つあるから生き物は神秘です。
人間の造作物も良いけれど、自然の神秘にはかないません。
モンステラ。
答えが導けない虫食い算のような葉っぱです。
花屋さんなどで見かけます。この葉っぱの切れ込みは、大きくなりすぎた葉っぱが風でなびいてボッキリ折れてしまうのを防ぐためとか。ミニ四駆の軽量化みたいな感じかな。
事実は小説よりも奇なり。←ちょっと違うけど。
その一番の例が自然だと勝手に思ってます。
世の中には、こんなことが起こるのか。
フィクション以上にフィクションのようなことが起こるのです。
「自然にもう少し敬意を払って生きよう。2008洞爺湖サミット。」
普段とは違い今日はテレビを消したまま。エコ。
アリベデルチ。再見。
テレビ
Posted by zoowood on 2008年6月1日(日) 01:59
いつの間にか甲子園球児が年下だということに気が付くように、時代は回っているようで、プロフィールにもある「ぬらりひょん」を知らない世代が多くなっているとの、ご意見が目立ちましたので、始めにご紹介。
ぬらり→滑らかな
ひょん→奇妙もの、思いがけないこと
ぬらりくらりとつかみ所のない妖怪。独特の形状をした禿げ頭の住職・・・。
水木しげるのゲゲゲの鬼太郎では、悪い妖怪の総大将、さまざまな妖怪と組んで悪事を働く by Wikipedia
「ぬらりひょん」関連の豆知識は今回が最終回。
かわいそうな「あだ名」だなって思っているあなた、同情してくれてありがとうございます。
小学生中学生は時として、さまざまな覚えたての知識と直感で悪事を働く by syokubututekijikan
植物的時間は、これくらいでは挫けません。
さまざまなマスメディアが発展している現代社会。
皐月最後の土曜日、みなさまは週末をいかがお過ごしですか。
こんばんわ、日付変わって6月1日。
さて、土曜日は、たくさんテレビを見ました。
20時から見たのは、NHk探偵ロマン世界遺産。
セレンゲティ国立公園という、アフリカの野生生物の王国をやってました。
動物園職員としては、ピヨピヨのヒヨコ状態の僕ですが、野生の動物は、かなり力強いと感じました。ブラウン管越しですが、表情が鋭かった。そして、体の模様にしても、走り方にしても、綺麗だった。
動物が動くのは主に「食べ物」に関する時でした。特徴的な動きや形、色は、食べ物を探したり、他の動物の食べ物になったりしないようにして、生き残るために進化や退化させてきたのだろう。
弱肉強食が当たり前の世界です。それぞれが、食物連鎖Food chainの中にあって、バランスが取れてこそ、成り立っている。
ミルチで買ったスパイスセットで作ったカレー。ここには、食物連鎖が無いよ。
動物園は「野生」ではないので、その力強さは、正直言って劣るかもしれませんが、その美しさや不思議さは感じることができると思います。動物の動きや形、色、何でも良いので新しく覚えたり、テレビで見たことと比べたりすると、動物を見る視点が変わり、すごく新鮮に感じるかもしれません。
来園する時間帯によって、表情も違いますよ。個人的なお勧めは、朝9時開園直後です。みんな動く動く。
だけど動物園では、のんびり、癒されるのことも忘れないでください。
21時からは、UHBで映画「県庁の星」織田裕二と柴咲コウ主演の。
県庁のエリートが、庶民的なスーパーでの研修を通して変わっていく物語です。
いかにもお役所的な発想の織田裕二が演じる「県庁さん」は、公務員の僕としては、仕事の進め方について「あるある」と半笑いで、うなづける部分がたくさんありましたが、ストーリー全体として、訴えかけられるものが多かった。
今、円山動物園は、どんどん新しいことにチャレンジし、変わろうとしてきています。
円山動物園も札幌市役所の一部ですから、「県庁さん」のように変わらなければいけません。弱肉強食は、ヒト社会にはもちろん、動物園業界にもあり得る話です。
夜は冴えます。
日本で初めてノーベル賞を取った物理学者:湯川秀樹は、枕元にノートを置いて、思いついたことを書き込んだようです。
ケクレという学者さんは、うたた寝をしていた時にヘビが6匹繋がった夢を見て、ベンゼン環の構造を思いついたという逸話も。ベンゼン環って六角形の化学式か。
過去の偉人達は夜眠くなった時、いろいろ思い付いているようです。
僕の場合は、冴えるというか、いろんな事が、独特の形状をした頭の中を巡り、支離滅裂の危機。
夜は冷えます。
明日は日曜なのに、あいにくの雨模様。
植物と僕は、雨乞いの儀式が実って嬉しい気持ち半分、GW頃の温かさが恋しい気持ち半分。
テレビを消して寝ます。
カタチ
Posted by zoowood on 2008年5月23日(金) 22:10
こんばんわ。
今週は、雨がたくさん降りました。
It was raining cats and dogs in this week.
白球を追いかけてた「ぬらりひょん」時代には、考えられないくらい、今は雨が好きです。学校に行くときも靴が濡れるし、朝起きて雨の音が聞こえると、テンションが下がってしまったのは、僕だけではないと思う。
秋田訛りの母親が
「まんず、たしった良い雨ふってら」(→あぁ、とても良い雨が降っているわね)
って言っていた気持ちが少しわかってきた気がする。
それも、植物のせいです・・・。
動物園は、雨の日は、商売成り立ちませんが、密かに嬉しい僕です。
何日も雨が降らないと、明らかにミドリ色が悪い。
お腹が減ったときに、食べたご飯のように、植物にとって、雨は恵みなのだと勝手に妄想して喜ぶ、やや危険な僕です。
ところで、植物は、なんとなく好きだけど、興味がない人はたくさんいるはずです。逆に花粉症の人以外、植物嫌いな人は滅多にいない気もする。
僕的に植物の素敵なところは、まずカタチです。カタチから入る男ですから。
今日の①枚。
「イチイ」という針葉樹です。漢字で「一位」。阿修羅マンのごとく。
こども動物園入口付近にありますので、探してみてください。
自然界のものは、動物にしても植物にしても、
義務教育にはまりきった僕の想像を、遥かに超えた「美」的センスがあることに、通信簿「美術3」なりに感じるわけです。
円山動物園の動物も見慣れてしまった方は、動物や植物のカタチをよく見てみてください。
進化とか、それぞれ理由があるようですが、よーく見てると、
不思議で、正直意味分からなくなってきます。
今日の②枚目。
なんでこんな失敗したミルフィーユ風になったのか。
同じ地球上にいる生物として。
あなた
Posted by zoowood on 2008年5月18日(日) 22:28
2回目です。
初回のクリックありがとうございました。
おかげさまで初日150人!もの方が、
木と太陽と芝生とデジタルな写真の送信ミスという
偶然による芸術を目の当たりにされ、ランキング20位というロケットスタートを切ることができました。
また、1週間も更新してなかったのに、来る日も来る日もクリックしていただいた、
あなた、
今後も変わらぬご愛顧よろしくお願いいたします。
同時期に始めた、飼育日誌~サルと一緒~は、3回も更新してました。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_saru/
ところで今回のお題は、前回のように気まぐれなアマゾン川もどきの写真ではなくて
「植物と遺伝子のdeepな世界」です。
※1 http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/
前回僕が、避けたはずの小難しい真面目な授業になりそうです。
さっそく、
遺伝子というのは、親から子へと遺伝する因子のことであり、
その正体は、床屋の看板のようなイメージのクルクルの
2重らせん構造を持ったDNAという物質であり、このDNAの塩基配列の並び方によって、出来上がるアミノ酸の配列が決まり、結果、出来上がるタンパク質が決まる。そのタンパク質が・・・。
クルクルの床屋看板までは良かった、その後,、DNAって横文字が出てきたところで調子が狂った。
DNA、DHA・・・。
魚肉ソーセージに入っていて頭が良くなるあれか?と悩んでしまったあたりから、自信がなくなっていった。この話は、ちゃんと復習してからにしよう。
さて、
植物を取り巻く社会情勢が、刻一刻と変化している今日このごろ。
チューリップ切事件も全く話題に上らなくなりました。
みなさま、いかがお過ごしですか。
僕は、17日に開催された「円山動物園の森 春の観察会」でこんな植物に出会った。http://www.city.sapporo.jp/zoo/tree/forest/index.html
名前は「マムシグサ」。声高そして宇宙人風に「マナエ ハ マムシグサ」。
食虫植物のような形をしたこの部分(仏炎苞ぶつえんほう)、お花じゃないのよ、葉っぱの一部なの。
花は、この中に。
そして彼の名前の由来は、
茎の部分の色(正確には鞘葉しょうよう。葉っぱが重なり合っている。)
動物園産 旬の植物~マムシ風。
美味しそうな色ではないが、悪そうな色が素敵でした。つまり、こういう遺伝情報を持っていて発現(この色が出るように準備する感じ。DNAがあるだけでは、形質には現れない。CDを持っていても音が鳴らないようなイメージ。)するわけです。
爬虫類担当の本田さん※1にしてみたら、マムシとは色が違うって言われてしまいそうですが・・・。本田さんといえば、18日豊平川河川敷で開催されたYOSAKOI関係のイベントへ「円山動物園の飼育員による出前講座」、講師として行ったようです。いつもの動物園作業服ではなくて諏訪流鷹匠の正式な衣装。
獲物を追っている僧侶のような彼のまなざし。仕掛人。背景は、話題となっているコンビニ建設現場。
それと、もうひとつ出会った驚きの植物。
名前は「クサノオウ」。昔の電報風に、「ナマエ ハ クサノオウ」。
「ヨウダイ アッカ シキュウ レンラクセヨ シチコクヤマ」←関係ないです、サツキ。
きれいな黄色い花が咲いてました。
だけでは、済まされない驚きの植物。
ちょっと葉っぱをちぎらせてもらうと、
絵の具のような鮮やかな「黄色い」液体が。
実は、植物体内の液が、空気に触れた瞬間「黄色」になります。
ホントびっくりしました。漢字で「草の黄=くさのおう」。納得のネーミング。
※毒性が非常に強いので、植物の専門家指導の下で観察しましょう。
それぞれ違った形や特徴を持っているようで、前回に続きこれまた、神秘的です。
ヒトも植物も含めた全ての生物には、親世代から子世代へ延々と引き継がれてきた特有の形や機能に関する遺伝情報が、体のあらゆる場所に存在している。
生息する環境に合わせて進化したり、退化させながら、それぞれの遺伝子を残すために、日々頑張って生きている。
まだまだ知らない植物がたくさん、円山動物園の森にはありそうだ。
昨年、転勤して来た時は
「小さい花と、大きな木が少しあるだけの緑豊かな林」としか思っていなかった場所が、今では、ちゃんと名のある「素敵な植物たちが暮らす価値ある空間」であったことに気が付きました。
これももちろん僕が「0」から学んだ訳ではなく、オランウータン担当の吉田さんや
http://sapporo.100miles.jp/zoo_yoshida/
植物や生物の専門家の先生と仕事をご一緒させていただいているからこそです。
知らないことが、あったと気が付いた。
知らないことが、あるということを知っている。無知の知。ソクラテス。
今日は黒いバラのテレビ見てから、寝ます。
ではまた。
初
Posted by zoowood on 2008年5月11日(日) 23:19
はじめました★動物園ブログ。
飼育員ではないけれど。
動物園って皆さんにとって、馴染み深い施設ですが、飼育員以外にも働く人が結構います。
仕事は?と尋ねられて「円山動物園」と答える。200%「飼育員?」って聞かれます。
そんな皆さんの疑問難問にお答えします。
動物園には、大きく分けて
●飼育員・獣医
●園長・経理担当・広報担当・庶務担当・HP担当など経営部門の職員
●動物の住んでいる施設が壊れてないか管理する施設管理部門の職員
が働いています。
そして僕は、2007から、その管理部門の植物担当。
動物園的には、まだまだピヨピヨのヒヨコです。
どうぞよろしくお願いします。
植物が担当なので植物メインです。
題名は、「植物的時間」。
植物の魅力や楽しみ方、動物だけにとどまらない円山動物園の魅力をお伝えします。隠れた植物事情、動き始めた野性生物復元プロジェクト、個人的な健康的で持続可能なライフなど。
が、考えてみると担当動物がいないので何でも書けてしまうカモ。
デジカメを持っていない僕が、デジタルな写真を慌てて自分の家のメールに送ったら、この写真しか届いてなかったわけで・・・。
だけど、この写真僕的には、結構神秘的。
今日、カンガルー館の前で撮ったシダレヤナギ(漢字で:枝垂れ柳)、芝生に写った影。何か動き出しそうです。木と太陽と芝生が作り出した芸術?
本当は、もっとシダレてる様子とか、
円山の新緑鮮やかな木々の様子をお伝えするはずだった。
でも初回なのであまり難しい話は無しにしよう。
動物園に勤務するまでは、植物の名前は知っていたけど、形や色までは正直分からなかった。が、毎日気に留めていると、これがまた、奥深い。街を歩いても、どんな植物があるか気になり始めた。そして、そこから、いろいろ考えさせられる。
エコとか温暖化とか低炭素社会とか、外来植物とか、チューリップ切とか
植物を取り巻く情勢は日々変化していますが、興味のない人にとっては、難しく自分には関係なさそうな問題ばかりですが、
植物や動物を通じて、殺伐としたこの時代に少しでも潤いを提供できたらと思います。
アマゾン川みたいです。
ちょうどやってるバラのテレビを見て寝ます。