札幌100マイル

双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地

札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。

2009年09月 の投稿一覧

秋の日は過ぎゆく

円山動物園では、明日からの(日付変わった…、今日からですね)大型連休にあわせ、「いのちの感謝祭」を開催いたします。

私は23日の「石狩鍋無料サービス」が気になって仕方ありません。
限定200食だそうです。
この時期、外で動物を見ていると冷えますから、石狩鍋を食べて体を温めるといいかもしれません。
石狩鍋は23日の11時、14時、16時の3回の提供。
なんと無料サービスです。
場所はネイチャーカフェ・アース前。
本能の赴くままに石狩鍋ばかりをPRしてしまいました。
食欲の秋ですから、何卒ご容赦ください。

毎年恒例のどうぶつ敬老の日や、大道芸、もったいないばあさんのパネル展やトークなど、内容は多岐にわたっております。
どうぞお越しください。
職員一同お待ちしております。


~今日のララと子供たち~

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浮きで遊ぶララに寄っていく子供たち。
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キロルがプールに飛び込みます。
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イコロは一人遊び。
これはプールに入らずして水中の玩具を取ろうとしているところでございます。
たぶん。
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イコロはプール内の二頭を見ております。
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ピンボケですね。
イコロがララの頭をかじっております。
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ララとキロルの幸福な時間。
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イコ、もしかして君は甘え下手なのですか。
ララと遊んだり、ララに甘えたりする頻度は、圧倒的にキロルの方が高いように思えるけれど、私がちゃんと見ていないだけでしょうか。
いかんせん私が彼らを見ていられる時間は限られているから、見逃しているシーンも多いのです。
同じ敷地内にいるといっても、私は終日事務所内にいることもしばしばですから。
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ララ、キロルを抱えております。
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ララめがけて飛び込むキロル。
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一緒に首を振る。
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イコロ・・・
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ララはキロルに抱きつき、このまま沈めて遊びます。
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ララがイコロのもとへ。
プールに誘っている、と見ていいのかな。
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なぜ噛み付くの。
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イコロはララとキロルが遊ぶところを眺めています。
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今度はキロルがイコロのところへ。
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なぜ頭をかむの。
イコロはひとの頭にかぶりつくのが好きなのでしょうか。
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ようやくイコロがプールにダイブ。
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と思ったらララがプールからあがってしまいました。
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ちびっこ同士での遊びに移行しました。


それでは皆様、良い連休をお過ごしください。

北極レスリング フリースタイル


疾走するキロル。

プール内にイコロがいる際にこのように走り出すことがしばしばあります。
プールの中から攻撃されるのを恐れているのですね、たぶん。

一人遊びも楽しいけれど、兄弟と一緒ならもっと楽しい。

ゴングはいつも突然です。




目に爪が入ったら怖いからそういう攻撃はやめて欲しいです。
余計な心配をしすぎですね、ララが気に留めていないなら大丈夫でしょう。

その気に留めなさ、おおらかさがちょっと可笑しくもあります。



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↑この写真に猥褻な台詞をつけたくなってしまったのですが、堪えます。
崇高な、畏怖すべき動物たちの行動に変なコメントをつけてはイカンのです、動物園職員として。
じゅうぶん変だったかもしれないけれど・・・
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レスリングを終えて午睡に入る頃。
イコロがなぜかララに頭を噛まれておりました。
二頭の息子に等しく愛情を注ぐララですが、接し方が微妙に違います。
無理に顔を見分ける必要はないと思うのですが、見分けながら観察したほうが楽しめます。


3月のふたごのレスリングはこんな風でした。
これも一応取っ組み合いなのですよ。

無題

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毎日毎日、午前中ははしゃぎすぎてしまう。
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だから午後は眠くて仕方が無い。
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母を挟んで寝る体勢をとる。
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左キロル、右イコロ。
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熊毛布団は快適。
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キロルの舌を出す癖は一体なんなのか。
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イコロ、なぜかキロルの頭をかじる。
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ララはあまり快適とはいえない状況にある。
暑いし、重いし。
上でもぞもぞ動かれるし。
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扉の奥に誰かいる。
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子供たちは扉の向こうの人物に気を取られる。
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この隙に乗じて
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逃げ出すララ。
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まだ乳飲み子。

拙ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。
こぐま同様、日々体重が増加していく樋泉です。
器は小さいのに体だけが大きくなっていくこの悲しみ。
とりあえず、残業中のお菓子をやめましょう。

すっかり大きくなったこぐま達ですが、まだ乳飲み子でございます。
とはいえ授乳の回数は減っていくばかりで、目撃できたら幸運といえそうです。
先週の夕方、久々に授乳シーンを目にしました。

ギャーウとかヴォーウとかなんとも形容しがたい声で鳴きながらララの後を追うイコロとキロル。

お腹すいた、母乳くれ、のサインです。
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向かって左がイコロ、右がキロルです。
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この向かって左がイコロ、右がキロルという授乳時のポジションは何故か固定です。
私はずっとそのことに気付いていなかったのですが、常連のお客さまに教えていただきました。
私の観察眼はポンコツ。
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ホッキョクグマのミルクに含まれる脂肪分は30%といわれています。
極寒の地に生きるために欠かせない成分です。
ちなみにヒトは3.5%。
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愛おしそうにキロルの背中を舐めるララ。
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イコロはあっさりしており、飲み終わるとすぐに立ち去ります。
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キロルはとどまり、ララに甘えます。
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もう出ないのでは?
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口に母乳をつけているにも関わらず、すました顔をするイコロ。
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母乳はもう彼らの主たる栄養源ではありません。
早く寝室に戻って肉や魚や野菜を食べたい子供たちは扉が開くのを待ちます。
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いい位置の奪い合い?何を思ったか急に喧嘩を始めます。
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ララはどうやら止めに入っているのではないようです。
扉の前に行きたいのに息子たちが邪魔になっている様子。
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何事もなかったかのように3頭でじっと扉が開くのを待っております。
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マサイキリンのユウマ。

ホッキョクグマの秋

あと一ヶ月も経つと、カナダのマニトバ州チャーチルにたくさんのホッキョクグマが集まります。
そこでハドソン湾の結氷を待つのです。
海が凍ったら、アザラシ狩りの季節の到来です。

今頃はまだ、藻類や鳥・魚の死骸などで飢えをしのいでいるのでしょうか。

一方その頃札幌では…


イコロとキロルという兄弟が、仲良く暮らしておりました。

今日の閉園後のこと。


!?

キロル!

意外と何食わぬ顔!

見事な王冠でございます。

滑ったわけでもないし、ふらついたようにも見えなかったので、故意に落ちてみたのかもしれません。


見下ろしに来たイコロ。

もう一度お立ち台に上って端に座るキロ助さん。

空腹時にも遊び心満載のキロ助さん。

私にはこれが一番キロルらしい顔に見えます。
イコロがこんな風に舌を出したところをほとんど見たことがないのです。

それもあってか、この子のほうが愛嬌があるような気が致します。
もちろんどちらにも愛嬌はありますけれども。

なにかを前足にはめているイコロ。

そういえばお客さまに聞きました、職員がプールに出入りするときのステップを壁からもぎとって遊んでいた、と。



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新しい玩具が嬉しくてたまらない様子のイコ吉さん。
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姉たち(ツヨシ・ピリカ)はこんなデストロイヤーではなかったはず。
施設の老朽化のせいかもしれませんが、やはりオスらしいというべきか。
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玩具に飽いたら、追いかけっこでございます。
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そして落日。
もうすぐごはんですよ。

熊の耳に念仏


いくら呼びかけてもこたえてはくれません。

キロル


彼はキロル。

たぶん寂しがり屋。






イコロに無視されても、頭をぶつけて遊びに誘います。

結局かまってもらえませんでした。

ララとふたごの穏やかな日々

命名式前後の親子。





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こうして二頭そろって母親の後を穏やかに泳ぐところをあまり見たことがありませんでした。
海を渡る光景のようです。


アメリカクロクマの風子の目の前で命名式をしたので、彼女は少しうるさく感じたかもしれません。




どれほど周りが騒がしくとも、昼頃にはきまって眠くなるC.W.ニコルじゃなくてイコロとキロル。

~あまり参考にならないイコロとキロルの見分け方1~

舌を出す子は高確率でキロルです。

こぐまの名前について

9月6日(日)、爽やかな秋晴れのもと、ホッキョクグマの双子の命名式を行いました。

たくさんのお客さまと報道陣、そして市長やララ(?)が見守る中で発表された名前は「イコロ」と「キロル」。

イコロは、アイヌ語で「宝物」、キロルは同じくアイヌ語で「人が踏み固めた道」を意味します。
 
イコロの名付け親は札幌市北区在住の西原君子さん。
ホッキョクグマ界・自然界の宝物、尊い命の宝物、という思いを込めて考えてくださったそうです。

キロルの名付け親は札幌市中央区在住の久保葉子さん。
彼の未来に明るい道が続いていきますように、楽しく幸せな道を歩んでくれますように、との願いを込めて応募してくださったそうです。

お二人には、札幌トヨペット田中社長、コープさっぽろ大見理事長、円山動物園から記念品をお贈りしました。

選考理由ですが、「イコロとキロル」という音の響きが可愛らしく、姉のピリカ同様、アイヌ語であることで、将来どこへ行っても日本の北海道生まれだと伝わるようにとの願いを込めています。

また、イコロについては、まさにララの宝物、札幌の宝物、地球の宝物だから、キロルについては、貴重な命を繋いでいくための国際協力の道を拓く子にふさわしい名前だから、という理由が挙げられます。
(だからといって彼が海外に旅立つと決まったわけではないですよ)

なお、正式な表記だと、イコロ(ikor)・キロル(kiroru)で、イコロのロはピリカのリと一緒で半角表記、あまりはっきり発音しないと聞いています。

イコロが好奇心旺盛なこぐまA、キロルが甘えん坊のこぐまBです。


左キロル、右イコロ。

命名式の後、みなさんにどちらがイコロでどちらがキロルかお伝えしなくては、と焦るあまり、逆に言ってしまいました。
ちょっと経ってから言い直しましたが、大変失礼致しました。
正面を向いていて、毛が乾いた状態の写真だとすぐ見分けがつくのですが、動き回っているとき(特にプール内)は正直言って少々判別しにくいです。


こ、これは左イコロ、右キロル・・・

イコロは柔らかく甘い顔立ちで、キロルはちょっと目の上の隆起が目立ち、ララによる毛繕いが多いためイコロより白い、という感じで区別しています。

下の写真だとわかりやすいのではないでしょうか。

イコロくん。


キロルくん。

しばらくはイコル、キロロと言い間違える方が続出するものと思います。
イコ、キロだと呼びやすいかもしれません。
私は内定したその日から心の中で「イコたん、キロたん、ウへへへへ」と呼びかけています。
とても気持ちが悪いですね。


この名を多くの方が気に入ってくださいますように。
私は「イコロとキロル」、「カストルとポルックス」、「ポラリスとオリオン」の三つを推しましたが、イコロとキロルがいちおしでした。


たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
今後も愉快な二頭を見守って下さいますよう、お願い致します。

イコロとキロルです


右がイコロ(A)、左がキロル(B)です。
取り急ぎ、お知らせまで。
由来等は夜にゆっくり書きます。

あ、暑い。

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