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札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。

by hokkyoku

プロフィール

札幌市円山動物園

札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた、ホッキョクグマの双子「イコロ」と「キロル」の帯広へ旅立つまでの成長日記とおぼしきものです。
この子たちは、IUCNが発行しているレッドリスト2006年版においてホッキョクグマが絶滅危惧種とされて以降、国内で初めて無事に育った赤ちゃんです。
双子の旅立ちと広報担当者樋泉の異動により、当ブログの更新は終了しました。
ご愛読いただき、本当にありがとうございました。
なお、2010年12月25日、2012年12月8日には、イコロとキロルの妹たちが誕生しました。
今後とも円山動物園をよろしくお願いいたします。
動物たちと皆様に幸多からんことを。


投稿したブログ数:245件

遅いレポート



昨日のテレビ東京の「やりすぎコージー」ご覧になりましたか?
アドベンチャーワールドのホッキョクグマの子を目当てに見たのですが、
オープニングにちょっとだけうちの動物が出ていました。
タイヤで遊ぶホッキョクグマが一瞬映りましたが、あれはキロ助のはず。
当園でのロケの際の映像を使うという話は特に聞いていなかったので、不意打ちにびっくりしました。

それはさておき、ララも元気になったので、12月5日の氷プールの日のことを書きます。
司会の仕事がありましたし、お客さまも多くて様子がよくわからなかったので、
写真もテキストも乏しいダイジェスト版です。
「遅いよ、他のサイトでもう見たよ」という方も多いかと思われます。
マイペースでごめんなさい。

前日夕方にプールに氷柱を搬入し、5日10時のイベント開始時にカラフトマス、
リンゴ、牛肉を投入しました。
氷の下にご馳走(野生ならアザラシ)がある北極の氷海を再現しました。
(突っ込みはいいです、わかっています)

場所によってはさっぱり声が聞こえなかったと思われますが、
一応不肖ヒーズミが司会をしておりました。

園長挨拶にて、欧州で職員が動物交換のための交渉をしていることなどをお伝えしてから、
「誕生日おめでとう」の掛け声でララ達が外へ。
一緒に声を出してくださった皆様、ありがとうございます。
イコキロとララの様子を少しマイクで実況することになっており、
「お客さまが多くて見えないです、実況できません、ご容赦ください」的なことを申しましたら、
人垣が一気に割れて柵の前まで行けました。ちょっとしたモーゼ気分。
この日はララの異変通報の件など、たびたびお客さまの暖かさに触れました。


イコロが最初に出てきたのですが、子供たちのテンションはあまり高くなく、
最初にプールに入って食べ物を獲得したのはララでした。
この日はせっかくの誕生会なのに、(当然本人たちに一歳を迎えた自覚なんぞないですが)
イコキロの気分は平時の朝に比べてあまり高揚していない様子でした。
プールの氷柱がちょっと怖かったのかな。
あと、冬季は餌の量が多いのであまりお腹が空いていない、というのも
彼らがあまりはしゃいでいなかった要因と思われます。

概ねララが食べ物を陸に上げて、それを子熊が持っていく、という感じでした。

サケ科の魚は美味しいですよね。
私は鮭とばが大好物です。


(正確には明日が誕生日ですが)一歳を無事に迎えられて本当に良かった。
生後半年も経れば滅多なことでは命を落としたりしない、とは思っていましたが、
やっぱり揃って一年を生き延びてくれたのはとても嬉しいことです。
複数頭いれば成長の仕方に差が出て、弱い子が死んでしまうこともありえますから。



ララは普段食べない牛肉に大喜び。ご寄付いただいたものです。

イコロが微妙な表情になっています。

お客さまから頂いた蜜の多い質のいい林檎ですよ。
その面白い顔は何だね?



いつもの飛び込みを控えて母を見守る息子たち。

地上では様子があまり見えなかったので屋上に移って写真撮影。
上から見下ろすと、いつも真っ先に寄ってきてくれるのはキロルです。
飼育員と同じユニフォームを着てはいても、私が食べ物をくれる人間ではないことを
彼らは知っているはずなのですが、屋上から見ていると大抵駆け寄って来てくれます。
何故でしょうか。
ちなみに地上にいる時は全く構ってくれません。


マスをくわえて少々嬉しげなララ。ララのマスを奪う気満々のキロル。
20091208-20.jpg
ご来園ありがとうございました。


今回のいこきろ週間のパネルの一部は4日深夜に作り、5日朝に貼りつけたものです。
自分の計画性の無さにうんざりします。
20091208-22.jpg
同僚が夜な夜な編集していた動画も含め、
じっくり見てくださっているお客さまが多く、嬉しく思いました。
イコロコスプレ待受画像という変なものも作ったのでダウンロードしてみて下さい。


この度、私が「市民参加型じゃなきゃヤダヤダ」とわがままを言い、
急遽3名の方にお願いしてパネル制作にご協力頂きました。

五十音順でご紹介します。

東京にお住まいの人気ブロガーうにさん。
動物園始めました。」と別館「シロクマツインズin円山動物園」の綺麗な写真と
上手いコメントに当園園長も夢中でございます。
日本各地のみならず世界の動物園の動物たち(食肉目メイン)を撮影されています。
私はドイツ・ニュルンベルク動物園のフロッケとラスプーチンシリーズが好きです。
ここの人工哺育のホッキョクグマ「フロッケ」にはロシアから貸し出された
「ラスプーチン」というキュートなボーイフレンドがいるのです。
(ロシアにちなんだ愛称をつけるのはわかるけれど、怪僧の名前ってどうなんだニュルンベルク動物園さん)
フロッケとラスプーチンのじゃれあいが堪りません。

いつかイコロとキロルが可愛いお嬢さんとこんな風にじゃれあうところが見られたら、
なにか良いことがあったら開けようと思って数年前に作った梅酒で祝杯をあげるつもりです。
ふつうにホワイトリカーと氷砂糖で作ったものや、
アルコール度数の高い日本酒で漬けたものなど色々あるけれど、
一番好きなブランデーの梅酒を開けます。
その前に姉さん達(ツヨシ・ピリカ)のことも気になるけれど、
お嫁さんは引く手あまただからきっと大丈夫でしょう。


それから「ツヨシにあいたい」のKAZUMIさん。
ツヨシがいた頃からの長年のホッキョクグマファンで、ツヨシの写真集を自費出版されています。
柔らかな心温まるフィルムの写真にいつも癒されています。
色々なシロクマグッズも作ってらっしゃるのですが、可愛いんだ、これが。
動物園のイベント時の写真撮影ボランティア、動物園の森ボランティア等、
多岐に渡ってお世話になっています。
富士フィルムフォトサロン札幌にて開催されるララとその子供たちの写真展(1.8~1.13)
がとても楽しみです。
白状すると、私はツヨシが居た頃はまだ動物園に配属されておらず、
円山時代のツヨシを見に行ったのはたった一度。
KAZUMIさんは私などよりずーっと長いことララの子育てを見守っています。
ピリカやイコキロ公開からのホッキョクグマファンの方は多いですが、
ツヨシが公開された頃から注目してくださっていた方はあまり多くありません。
(あっ、古参のファンの方のほうが偉いみたいな書き方になってしまった…
そういうことじゃないです、勿論)


最後に「北の暮らし ~札幌・宮の森から~」のMAYUさん。
ホッキョクグマのほか、ライオン、ユキヒョウなど当園の動物の様子を
動画と写真、そしてユーモアと愛溢れる文章でこまめに綴ってくださっています。
その観察眼にはいつも舌を巻いています。
私がイコキロの個体識別を上手くできなかった早春から、
イコロには「クー」、キロルには「マー」という仮称をつけてきちんと見分けておられました。
実はイコロとキロルの識別に自信が無いときは、こっそりMAYUさんのブログを参考にしていました…
ほぼ休み無くたくさん更新されている上、動物園以外の記事も楽しくて、
そのバイタリティに畏敬の念を抱かずにはいられません。


このお三方にご協力頂いたお陰で、楽しいパネル展になったと思います。
今月13日までレストハウスで見られますので、ぜひお立ち寄りください。


20091208-24.jpg
余談ですがキロイコとか「キロルとイコロ」というと少し違和感を覚えます。
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キロルを冷遇しているわけではないのですが、どうも気性的にイコロが兄っぽいので
いつも彼を先に表記しています。
20091208-26.jpg

20091208-27.jpg
おなじみのホッキョクグマの顔がデザインされた可愛い石鹸が出ました。
さっぱりタイプのオスとしっとりタイプのメスがいます。
冬に入ると身も心もガッサガサになる私はしっとりタイプを買おうと思っています。
この商品についての詳細は下記サイトをご覧ください。
http://at-siesta.com/?tid=4&mode=f57


さらに余談ですが、困ったことに、12日のトークで何を話すかまだ決めていません。
会場だけは押さえました。
動物園センター(正門入って右手の傘のレンタルをしているところです)の
動物園プラザです。



ホッキョクグマは概ね11月~12月に産まれますので、この時期に誕生会が集中しますね。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2671554/5000646
上記サイトのクヌートの3歳を祝う3のパンを見て、
「いいなあ、1の形のパンあげたいな」と思ったものの、
想像してみると1のパンはただの長いフランスパンでした。

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