双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
by hokkyoku
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ララとイコロ・キロル 一家の最後の日
Posted by hokkyoku on 2010年2月21日(日) 00:29
いつも拙ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。
とうとうこの日がやってきました。
本日をもって、イコロとキロルの札幌市円山動物園での展示は終了しました。
(日付が変わってしまったから、昨日ですね)
いま子供たちは、初めて母と離れ、移送用の檻の中で夜を過ごしています。
ララはもちろん平静ではないのですが、3度目の子離れとあって、1度目、2度目よりは落ち着いております。
しばらくは子供たちを探して歩き回ったり、気落ちしたりしますが、時とともに受け入れてくれます。
飼育下で生まれたホッキョクグマの子供が無事に育つ例は多くありません。
そんな中、イコロとキロルが揃って健やかに育ち、こうして晴れて送り出せることを、
とても喜ばしく思っています。
飼育に携わる人間ではないですが、誇らしく感じられます。
一家が就寝中だった午前中から、すでにたくさんの方が展示場の周囲にいらっしゃいました。
送る会開催の14時ともなると何重にも人垣ができました。
こちらは一家へプレゼントする物。
麻酔をかけるために食事を抜いており、贈り物は玩具のみです。
普段立ち入り禁止の丘の上も開放することになりました。
お越しくださった皆様、無事ご覧いただけたでしょうか?
平時よりも工夫はしたのですが…
私は満員電車のごとき様相を呈していたイコキロルームの上にちゃっかり乗っていました。
きっと私が100人乗っても大丈夫!大和ハウスのイコキロルームです。
式の流れは、酒井園長・河西飼育員・ガイドボランティアの方より激励の言葉、
おびひろ動物園職員の方へ蜂蜜や果物の贈呈、その後玩具の投入、というものでした。
河西飼育員が投入した玩具に歓喜する一家です。
久々に見ました、イコロの玩具2個持ち。
嬉々としてポリタンクと木の棒を確保。
いそいそと運び、
2つの玩具を所持したまま、
スロープを滑り降りていきます。
そして17時。
一家が室内に入る様子を見届けたかった方がたくさんいらっしゃることと思いますが、
本日は作業の都合上、閉園時に収容せずにおりました。
申し訳ありません。
夕方のイコロ
キロル
ララ
閉園後、寝室に収容した親子を別室に分けて子供たちに麻酔をかけ、
採血・身体測定などを経て檻に収容しました。
こうしてサラリと書くと簡単そうですが、かなりの危険を伴う重労働です。
といっても私はただ突っ立って撮影していただけですが・・・
オスの証を確認。間違いなく二頭はオスです。
この子はキロルです。
麻酔から目覚め、元気そうにしておりました。
イコロは盛んに鳴いていましたが、この子は比較的落ち着いています。
ひとまずは、事故もなくイコロとキロルを輸送用の檻に収容することができました。
なお、イコキロは概ね体重180kg、頭胴長160cmでした。
体重は成獣のさつきとほとんど変わりません。
さすがオス。これからもどんどん巨大になっていきますね。
すみません、書き足らないことだらけなのですが、睡眠を取らなくては。
あとでコメントを書き足していこうと思います。
今日のところはこんな雑駁な記事でお許しください。
お見送りは正門前のロータリーにて翌朝8時からです。
檻の中の様子はあまり見えませんし、時間もとても短いです。
何卒ご容赦ください。